晴嵐-seiran-

□A 儚
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「箱根駅伝を目指す?嗚呼知ってるよ。アオタケが陸上部の所有物って事もだけど。」

何でアンタ知ってるんだ、と全員の心が一つになったような気がする。そんな中ハイジさんだけが満足そうに頷いていた。



A 儚



宴会(?)の途中でそういえば、とハイジさんが駅伝することになったことを琴葉さんに伝えた。
彼女はそう驚いた様子もなくあっさりと返した。もちろん全員沈黙。

何でアンタ知ってるんだ、と全員が思ったのは言うまでもないだろうが。


「知ってるも何も俺が話したんだから当然だろう。」は

「いつ話したんですかハイジさん。」か

「いい質問だな走。俺がアオタケに来てすぐだ。」は

「それ以前から面識あったんだよな、琴葉とは。」ゆ

「そう。高校の時に。」

「僕聞いてないよ」し

「言うなって言われたから」

「へえ?そうなんだ・・・」し

神童さんちょっと恐いです。そして神童さんの視線の先にいるハイジさんがあさっての方向を向いているのは気のせいだと思いたい。
そんなこんなで宴会らしきものも終わり、琴葉さんはハイジさんに送られ帰っていった。

二人ともあれだけ酒はいっているのにフラフラすることもなく(ワクすぎる!俺でも結構ふらついてるのにあの二人は俺の数倍は飲んでた)改めて超人ぶりを感じた。
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