晴嵐-seiran-

□@ 天真爛漫人間
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刹那琴葉と呼ばれる人間がアオタケを訪れたのは、まだ大学が始らない頃のことだ。
そして俺がこのアオタケと呼ばれる場所に来て、しばらくたった頃。



@ 天真爛漫人間



「(何で俺こんな状況にいるんだろ・・・。)」

俺こと蔵原走はこの春から寛政大学に通う1年だ。俺は先日の夜コンビニから菓子パンを万引きし、逃げている途中にハイジさんと出会った。
最初は追いかけてきたのかとも思ったが、全く違うようで走るのは好きか、とか聞いてきたりもした。

俺の右隣には、そのハイジさん。アオタケに来てからまだ少ししか経っていない俺を心配しているのかよく構ってくれる。
アオタケではどの人も皆個性的で最初こそ驚いたが一日寝て起きたらなんだかそれが当たり前になりつつあった記憶がある。
そして俺の左隣には、アオタケの住人ではないというが神童さんやハイジさんの友人でアオタケの面々とも知り合いであるという女性。
彼女がやってきたのは、ついさっきだ。行くという連絡があったのは朝。ハイジさんが朝食を作っていた時らしい。
何でもたまにアポなしで突然酒片手に押しかけたりもするらしい。



それはさておき、昼食時


『走、今日の夕食の時客来るから紹介する。』は

『客?アオタケの住人じゃないんですか?』か

『ああ琴葉来るんだ。』し

『えーと、神童さん。』か

『うんそう。』し

『琴葉さんが来るんですか。夕食の準備、手伝いましょうか?』む

『ムサか。ありがとう、助かるよ。』は

『いつも以上に作るんですか?』か

『彼女此処に来るたびそうなんだけど、結構・・・いやかなり食べるから。4分の1から3分の1は食べるよ。』し

『・・・そ、そうですか(どんな人なんだろう・・・)』か
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