晴嵐-seiran-

□プロローグ
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煌々と星が瞬いている夜空。ああそういえばカーテン閉めてないっけ。
それはともかくこのけたたましく鳴り響く携帯はどうにかならないのか。



プロローグ



『聞いてくれ、琴葉!終に見つかったんだ!』

「・・・そう。言わなかったっけ、昨日帰り遅いから今夜はずっと寝てるって。」

『蔵原走!奴が、アオタケにいるんだよ!』

「へえ?・・・でも眠いから明日かけなおしてもらえると嬉しいんだけど。」

『あーゴメン。でもこれで10人。とうとう揃ったんだ!俺の夢も、叶う。』

「話聞いてないでしょー・・・。うん、頑張れ。私もサポートくらいならしてやらんこともない。」

『ああ、頼む。そういいつつもお前はやってくれるんだろう?』

「・・・かもね。」

一人の女と一人の男が少々険悪な雰囲気から朗らかな雰囲気まで様々にしながら携帯ごしに話している。
男は、清瀬灰二。寛政大学の4年生だ。竹青壮、通称アオタケに住んでいる。
女は、刹那琴葉。同じく寛政大学に通う3年生。この二人は高校時代からの顔なじみである。
※詳しくは(ちょろっとだけど)零参照。すこし書いてあるかもしれない。


携帯を切った後も、清瀬は喜びを隠そうともせず満面の笑みでいた。
10人の人間をそろえるということに目標を置いていたここしばらくの間。ようやく10人目が見つかり、しかも彼はとても美しく走る人間だった。

その喜びを伝えたくて、急いで彼女に電話をかけたものの、タイミングが悪かったためかそこまで深く話すことをできなかった。
しかし補助的な役割をしてくれる、ということはほぼ決定事項なので良いとするか、と思いつつ清瀬は毛布を新入りの部屋へ運んだ。



まだ物語は始まったばかり・・・


To be continued?





10:50 2009/01/06
 

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