Everything in its right place
□6 Resistance@MUSE
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「今度の夏合宿は菅平であるからね。白樺湖のあるところよ。行くのはAチームとBチームで、男女合同っぽい感じ」
「ぽい感じ?」
「そう。ぽい感じ」
「質問があるヤツはいるか?」
配布された紙に大抵の事は書いてあるから、分からない事があったらオレか響子に聞けばいい。
オレがそう付け加えて、ミーティングは解散になった。全員寮暮らしだし、準備にそう時間はかからないだろう。目的地までは何台か車を使えばいい。
Session 6 Resistance@MUSE
「松平、運転できるマネージャー何人いる?」
「少ないと思いますよ。・・・荷物の多さも考えると足りないでしょうね」
「じゃあ、誰か安全運転できる奴探さないといけないか・・・」
オレも一応免許は取ってるし、それなりに運転はできる。でも他の選手達で免許取ってる奴はたくさんいるとは思えないしな・・・。
「とりあえず、2人くらい見つけてもらえれば」
「オレも運転できるから、あと1人か」
「・・・琴葉も免許取ってるって言ってたと思いますけど」
・・・それは、少し意外な気がする。たしかに何でもソツ無くこなしそうなイメージはあるがなぁ。
「刹那!」
「何ですか、朝倉さん。・・・松っつんまで一緒なのは何故?」
「お前運転できるか、っていう話なんだが」
「できますよ?高校の時に免許取ったので」
「一度乗った事ありますけど、上手いと思いますよ」
「・・・じゃあ決定だな。菅平までの運転を頼みたいんだが」
「ああ、いいですよ。結構慣れてるので大丈夫です」
笑いながら刹那が答える。何でか知らないけど、とにかく運転できるみたいで良かったよ。ドライバーが足りなくて運転下手な奴に任せるのもちょっと不安だからな・・・。
「え、お前運転すんの?じゃあオレその車に乗る」
「・・・なんで?」
「だって、コイツ運転上手いし。オレは寝たいの、松っつん」
「松っつんはドライバーだから乗れないねー」
「いや、別に乗りたいなんて言ってないけど」
「何?刹那って運転できるんだ。・・・ていうか、お前って地味に何でも器用にこなすよね」
「何ですかマルさん。地味に何でも器用にこなしちゃいけませんか」
いけないなんていって無いだろーと不機嫌そうに言うのはマル。・・・マルも刹那の車でいいかな。
もちろん響子はオレの車だし、松平は運転で古賀は刹那の車がいいって言ってるしそれでいいか。榊は・・・刹那の所より松平の所の方がいいか。
松平は榊の教育係だし。刹那も榊の相手するの面倒だろうから。・・・松平は榊の世話には慣れてるだろうから運転しながらでもいいよな!
「それじゃあま、準備ちゃんとしろよ」
「分かってます。というか、心配なのは榊だけじゃないんですか?」
「!!琴葉先輩・・・」
「諦めろ榊。言っちゃ悪いが今のは正論だからな」
ぽんと頭に手を置いて追い討ちをかけた古賀。・・・ああ、後ろでマルと松平も頷いてるか。でもまあ確かに他の奴らが忘れ物とか考えにくいし・・・榊だけだな。
ま、まあ榊もいずれは主将になるような奴になるかもしれないからな!その頃にはちょっとは良くなってるだろ!・・・すごく微妙なフォローしか出来ないのはオレのせいか?
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