エターナルストーリー

□奇跡軍団
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 アーネストはクルトの側まで歩み寄ると、頬を捻るようにつねった。
「何度言えば分かるのかな?詐欺行為はやめなさい」
「いひゃいいひゃい!もうしないから、やめてアーネスト!」
「約束だよ」
 アーネストはぱっと手を放した。クルトは痛そうに頬をさすっている。
「みんな、すまなかったね。他にお金を請求されなかったかい?」
 アーネストの質問に、ジールは首を横に振った。
「大丈夫、さっきのだけだよ」
「知り合いなのか?」
 今度はミューラがアーネストに尋ねる。するとアーネストは少し呆れたような視線をクルトに向け、答えた。
「ああ、同じギルドのメンバーだ。よく悪事を働くから、皆手を焼いて…」
「MIRACLE ARMY CORPSのクルトで〜す!改めてよろしくね♪」
 アーネストの言葉を遮って、クルトが明るい調子で言った。するとジールは首を傾げ、口を開く。
「ギルドって?」
「友達とか仲間とかが集まって作る、チームみたいなものだよ。ギルドによって活動は様々だけど、ウチは基本的に初心者支援とネームドモンスター狩りだね!」
 クルトが即座に答えた。
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