エターナルストーリー

□奇跡軍団
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「じゃあ、ぼくが案内してあげる!ラプトは広くないけど、要所が多いから知っておいた方がいいよ」
「そうなの?じゃあお願い」
 ジールも笑みを返しながら言った。するとクルトはペコリと頭を下げ、営業スマイルで口を開いた。
「ぼくはクルト、スカウトで〜す。短い間だけど、よろしくね♪」
 自己紹介しつつ、クルトは耳にかかる紫色の髪を指で撫でた。無邪気な笑みを浮かべるその口から、鋭い犬歯が見えている。
 ジールたちも自己紹介をしてから、クルトの案内が始まった。冒険者が集まるテント、装飾品屋、武器防具屋と、丁寧な説明を交えつつ案内は進む。
「…で、この先がオールドラプト。ラプトの旧市街で、強力な呪いによってアンデットが徘徊しているので注意してくださーい♪以上、ラプト観光案内でした!」
「どうもありがとう。助かったわ」
 クルトにアリシアが礼を言った。するとクルトはにっこりと笑い、両手を突きだした。
「どういたしまして!1人300Bになります♪」
「え?お金取るの?」
 ジールが驚いて尋ねると、クルトは大きく頷いてみせた。
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