エターナルストーリー

□躍進する力
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 一方、ラキとミューラは山賊を見つけて戦っていた。ラキの短剣が山賊の剣とぶつかり合う。
「くっ!」
 キイン、と鋭い音がしてお互いの武器をはじいた。そこへミューラが魔法詠唱を始める。
「…ヒーいてっ!」
 しかしその前にもう1人の山賊が短剣でミューラの詠唱を妨害した。山賊は素速い動きでなおも攻撃を仕掛ける。
「くそっ、ヒールできねー!ラキ、引きつけろ!」
「無茶言うな、スカウトにファイターの仕事ができるか!」
「このままじゃやられちまうぞ!うあっ!」
「ミューラ!」
 山賊の短剣がクリーンヒットし、ミューラはしりもちをついた。そこへ再び短剣が振り下ろされる。
「【挑発】」
 山賊は短剣を振り下ろす事なく、ミューラを通り過ぎて行った。ラキとミューラが同時にそっちを見ると、鋭い女性の声がとんでくる。
「よそ見をするな、来るぞ!」
「へ?おわっ!」
 ラキは山賊の剣撃をギリギリでかわし、隙を見つけて斬りつけた。同時にミューラがヒールを使い、ハンマーを構えてラキの隣に並ぶ。
「アシッド!」
 ミューラの放った強い酸が山賊の鎧を溶かし、防御力を下げた。
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