エターナルストーリー

□ラキのレクチャー
2ページ/7ページ


 ジールもにこっと無邪気に笑い返し、自己紹介をする。
「おれ、ジール。レベル1のファイターだよ。よろしく、ラキ」
「ああ、よろしく。せっかくだから、俺が色々教えてやるよ。一緒に行くか?」
「うん、行く!ラキ、ありがとう!」
「気にするな。そうだな、まずは…」
 ラキはここで一旦言葉を切り、少し考えてからまた口を開いた。
「今、短剣持ってるだろ?鞄に入ってないか?」
「え?あ、本当だ。ブロンズナイフだって」
 ジールは鞄から短剣を取り出して手に持ち、かざしてみせた。
「軽くて小さいね。これ、本当に使えるの?」
「まあ、本来なら俺みたいなスカウトか、それかメイジが使うものだからな。ファイターは普通剣か斧、槌辺りを使うんだが…」
 ラキがそこまで言ったところで、ジールが口を開いた。
「あ、おれ剣がいい!かっこいいもん!」
「そう言うと思ったよ。ちょうど剣が手に入るクエストがあるから、それ行こうぜ」
「やったあ!ラキ、ありがとう!」
「いいよ。クエストは…ここから南の方角だな。こっちだ」
 ラキが南に向かって歩き出したので、ジールもそれについていった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ