エターナルストーリー
□ドレイク討伐
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海を望める北フラップ草原に辿り着いたジールとグリム。潮の香りを乗せた風が、冷やりと肌を撫でる。
「ジール、ドレイクは初めて?」
先を歩いていたクルトが、振り向きながら尋ねた。
「今まで何度も追い掛けられたことはあるけど、戦ったことはないかな」
「じゃあ気をつけて。あいつ、火を吹くから!」
口を大きく開けて火を吹く真似をしながらクルトが言うと、ジールは驚いて目を見開いた。
「えー、そうなんだ!どうすればいいの?」
「簡単だよ。火を吹く前に止めればいいんだ。その…」
クルトはジールの盾を指差す。
「盾を使ったスキル、シールドバッシュを使ってね」
「シールドバッシュに、そんな使い道があったんだ」
ジールは興味津々といった様子で、自分の盾を持ち上げて見ている。するとクルトは短剣を取り出し、草原の先に視線を向けた。
「タイミングがちょっと難しいけど、僕の見てれば分かるよ。ほら、あっちに1匹いるからやってみよう!」
「ん?あれ?うん、やろう!」
巨大な脚で草原を闊歩するドレイクに目をつけ、2人は走り出した。