エターナルストーリー

□樹海の奥で
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 リフェールを出て草原を抜け、一行はグリディアナ樹海を歩いていた。ゴブリンがうろつく中、2人1組になって進んでいく。
「それ、【挑発】!」
「ファイア!」
「とどめだ、やあっ!」
 見事なコンビネーションでゴブリンを退けていく2人。レベルも上がり、現在7だ。
「ヒー…いてっ!ラキ、しっかり引きつけとけ!」
「スカウトに盾役を求めるな!だいたいヒール使いすぎなんだよ!」
「んだと、この役立た…いてえっ!この、うぜえんだよっ!」
 ミューラの強烈な1撃で地に伏したゴブリンに、鋭い矢が突き刺さってしとめた。凸凹だがなんとかなってる2人に、ジールとアリシアが近づく。
「大丈夫?」
「ああ、この役立たずスカウトが足引っ張るせいでダメージはでかいがな。ヒール」
「こっちの台詞だ。ミューラが暴れるからたくさんのゴブリンに見つかるし、モンスターと俺の間に入って弓射つ邪魔してくるしよ」
「うっせえ、このスケコマシが」
「スケコ…!」
「もう、仲良くしてよ!」
 ラキとミューラの言い合いを止め、ジールは怒ったように頬を膨らました。アリシアは無関心に樹海の先を見ている。
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