☆MEMORY NOVELU☆
□夏と言えば?
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「ほら、早く行こう」
そう言って、入り口に向かう綾子さん。
「ここまで来たら、入るしかないか」
「…潤さん、本当にスミマセン。あんな姉で」
「ま、あれが綾子だしな。頑張ってくるか」
ガッツポーズを作って、潤さんは、入り口へと向かった。
「後で潤さんに奢らないと。あ、莉奈」
「は、はい」
「莉奈、お化け屋敷とか苦手だろ?入らなくていいから」
「え?」
「さっきから顏、ひきつってるし。それに…」
顏を近づけて、
「眉間にシワよってる」
と海斗くん。
慌てて、掌でおでこを隠した。