小説

□兄ちゃん大好き♪2
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【兄ちゃん大好き♪2】








「…え、今から?」
「はいっ。どーせ収録終わったんだし」

いきなり、雄輔の家で飲もうという話になった。
直樹もそれに賛成しているようだ。

「まー別に用事ないけど………まさか!また俺に変な恰好させる気じゃ…」
「ちーがーいーまーすー!俺は3人で飲みたいって思ってるだけです!」

ツバを飛ばす勢いで叫びかかってきた。
なんか本当になにもしてこない気がする……ってそんな保障はどこにもないけど…。

「わかったわかった…行くから」
「やったー!」
「はは…ユーちゃん楽しそうね…」

ルンルン気分で帰る支度をする雄輔。
ボキが参加するのがそんなに嬉しいのか…。
いや、やっぱり何か裏が……いやでもさっきあんなに強く言われたし、大丈夫だろう。

「そういや直樹は?」
「酒買ってくるって、だから俺んちで待ち合わせ」
「だったら俺ら早く行った方がいいだろ。直樹待たせるの悪いし」
「そですね」



秋風がビュウっと二人の間を通った。

「うっ、寒っ…」
「そーですか?だったら」

ぎゅっ

「なっ!」
「これならあったかいですよね」
「ばっか!おま、街中でこんなっ」
「抱いてるだけじゃないですか〜、そんなに恥ずかしいのかな……」
「恥ずかしいよ!」

確かにあったかいけど、こんな恰好他の人に見られたくない…。
不覚にもものすごくドキドキしてるし。
それなのに雄輔は余裕な顔でニコニコしてる。
自分がどんなことしてるのか、理解してほしい…。

(つーのさん、可愛いっ)
「…なに」
「いえ、別に」

「ゆーちゃーん!」

直樹の声がした。
振り返ると、直樹が満面の笑みで駆け寄ってきた。
両手にコンビニの袋をぶら下げている。

「おーのく」
「あれ、剛兄は?」
「ここだけど〜」

雄輔に隠れて見えなかったのか…。

「………あー!!ずるい!雄ちゃんずるいですよぉ!!」
「…は?」
「別にいーべ、こんくらい」
「ダメです!離れてください!今すぐ!!そして剛兄!僕が抱いてあげます!」
「え…いやいやいや!もういい!もう十分あったまったから」
「よくないです!僕の気が収まりません!」

って自分勝手なだけじゃねーか!

「わかった、あとで……ね?」
「う〜…わかりました…」
「ふぅ…」
「じゃぁ、今は手だけ握ってください」
「なっ、場所をわきまえなさい」



結局三人揃って雄輔の家に行くことになった。
ま、でも、直樹が先に行ってて待ってたよりいいか。

「さー!しゅーちしんの飲み会始めましょー!」
「お前、まだ飲んでないのに酔ってるみたいだな」
「酔ってもこんなになりませんよ」
「なーに言ってんだよ…世話すんのこっちなんだからな」

大丈夫です、と言って開けたビールをグビグビ飲み始めた。
元からテンション高い子なんだから…これ以上高くなられても困る。

「ってか、なんで飲もうってなったわけ」
「へ?テキトーに」
「…だろうね」
「もう剛兄っ、雄ちゃんとばっか喋ってる」
「はいはい、直樹も一緒にねー」

嫉妬でもしてるのか、ふくれっ面でボキを見てくる。

「直樹……さっきの約束」
「え…」
「いいよ?外じゃないから」
「は…はい…」

さっきまで「抱かせてー」って言ってたくせに、急におとなしくなっちゃった。
若干顔を赤らめて、もじもじしてる。

「……」

ぎゅっ

「わっ!た、たけにっ」
「じれったいんだよー、直樹は」

なんて、自分から抱きついたのはいいけどまたドキドキしてる。
直樹は照れて顔をそらす。

「たけ、に…」
「あ、ん…」

不意にチューされて、ますますドキドキしてきた。

「二人とも!!イチャイチャすんのそこまでー!」
「あ、ご、ごめっ…」
「つーのさんって直樹がタイプなんですか」
「そーゆーわけじゃなくて」
「じゃー俺ともちゅーしてください!」

なぜそうなる。
そう言いかけたとき、抵抗する間もなく雄輔が迫ってきた。

「んぁ…」
「つ、のさ」

雄輔は直樹と違って力強くて、舌を絡ませてくる。
こういうのも、悪くないって思った。
チラッと横を見ると、直樹が悔しそうにしていた。

「ゆっ……もう、終わり…」
「やだ…」
「…わがまま…」

無理矢理雄輔を放した。
雄輔は「まだ足りない」って顔してる。

「そんな目で見んな…」
「だって…」
「剛兄」
「…ん?」

直樹が服の裾を掴んできた。
なぜか泣き出しそうな顔でうつむいている。
雄輔とキスしたのがまずかったか?

「剛兄は…どっちなんですか」
「……わかんないよ…二人とも好きだし」
「それじゃずるいです…」

すると直樹がまたキスをしてきた。
それに加えて首や耳を舐めてきた。
そして―

「ん、そこ触んないで…」

いつの間にか上半身が曝け出されていた。
それを躊躇いもなく直樹は触り、舐めてくる。

「ひ、ぁ…冷たっ」
「つーのさん」

雄輔が呼ぶと、顎をくいっと掴まれて口付けされた。
もう次から次にいろんなことされるから、頭がついていけない。
もう体のほうも我慢の限界が近づいてる。

「ん…ぁ、たけに、漏れてますよ…」

ズボン越しに液体が染み出ている。
キスや体を少し触られただけなのに。
直樹は撫でる程度にソレを触ってきた。

「っ…だ、め……今日、そっち無し…」
「でも剛兄、出したいんじゃ」
「自分でする、から…」
「俺らにまかせてくださいよ」
「ゆすけ…」



「んくぅ」
「痛いですか?」
「だ…だい、じょぶ」

雄輔のが入ってくる。
雄輔のおっきいから…痛いんだよ…。
直樹はボキのを口いっぱいに咥えて出てくる液を全て舐めり取る。
こういうことされるの、これで二回目だ。
さすがに少し慣れたかな。
最初は酷かったけど…。

「あ、ゆーすけ…そこ…感じるから…」
「もっとしてほしんですか?」
「ちがっ……ぃ、んっ」

ボキの言葉を無視して突いてくる。
雄輔の感じるところにあたる度にボキのがビクっと反応する。

「や、ゆっくり…して…」
「俺、我慢きかねー奴ですから」

そう言ってどちらかというと、速めにズコズコしてくる。

「う、うぅー……」
「つるのさんの変態」
「変態は、二人でしょ……あ、直樹…も、出そうだから…」
「らしてくらはい」
「く、口ん中で……」

直樹は舌を使って舐めまわし、放出するのを早める。
その時だった。

「あ、俺……うくぅっ」
「ぅ、ぇ…は、入ってくる…」
「ごめん、出しちゃいました」

雄輔が一足早く果てた。
ドクドクと流れ込んでくるのがわかる。

「んぁっ……っ」

そしてボキも直樹の口の中で噴き出した。
止まらないんじゃないかってくらい出てくる。
直樹ってこんなに上手いんだなって思った。

あ、だんだん力が抜けていく…。



目が覚めたのは早朝5時だった。
あのあと二人はどうなったか知らないが、ボキは寝ていたらしい。
見ると隣に二人が転がっていた。

「……ったく、散々しといて寝てやがる…」

雄輔がビクッと動いた、が起きたわけではないらしい。
直樹を見ると寒そうに丸まっていた。

「…風邪引くぞ」

雄輔のベッドから掛け布団を引っ張りだして二人に掛けてやった。
どこまでも世話のやける弟たちだ。

(っと、トイレトイレ…)

ガッ

「ん……雄輔、起きてたのか」
「どこ行くの」
「トイレだよ」
「……帰んないでよ」
「わーってる」

掴まれた手が放され、自由になれたと思ったら―

ガッ

「…今度は直樹か」
「帰んないでくださいよ」
「なんで同じこと言うんだよ」

パッと手を放した。
トイレに向かおうとした、が―

―ちゅ
―ちゅ

二人のおでこにキスをした。
するとバッと起き上がり、顔を真っ赤にしてボキを見た。

「っ!つ、つーのさん!?」
「たけにっ」
「お前ら、しつこいんだよ…こーでもしないと、信用しそうにないからな」

二人は顔を見合せてキョトンとした。

「なんだよ…」
「いや…」
「何も…」

夕べの激しい二人は別人のようにおとなしくなった。
そんな二人が可愛いって思う自分がいる。

(トチ狂ったか…)

正しいか間違いかなんてことはあまり思っていない。
とりあえず、二人は愛すべき存在だ。
それだけでいいじゃないか。
どちらかを選ぶなんて、ボキにはできない。

「俺もトイレ!」
「僕も!」
「三人で入れねーって!!」





END







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リヨさんリクエストありがとうございまーす
今回も3人ということでしたが
3人ものですと、結構長くなりますね(え?そうでもない?)
とりあえず、うん、長男可愛いよ←

いつでもリクお待ちしてます(-o-)ノ~~

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