小説

□やわらかな衝動2
1ページ/1ページ

「あ〜仕事疲れた…」

カバンから鍵を取り出した。

「子供たち会えんのいつかな〜」

ボキはドアノブに鍵を差し込んだ。
そして回そうとした時だった。

―ガタッ

「…?」

中から物音が聞こえた。
家の中には誰もいないはず……いや、それ以前に鍵は掛かっていたはず。
ボキは急いで中へと入った。








【やわらかな衝動2】








「こ、国土くん!?」
「あ…つるのさん」

そこには大変つらそうな体制で転がっていた国土くんがいた。
以前、パラレルワールドによってボキの世界にきた国土くん。
また現れるなんて。

「なんで?」
「こっちが聞きたいですよ…」



とりあえずボキは腹が減ったので簡単に料理し、国土くんにも少し分けてあげた。
こっちに来る前に何か食べてきたらしい。
そのせいであまりお腹が空いてないとか。

「ん〜、またこっちに来るとはね〜」

ボキが口を切りだすと、国土くんは肩を落として溜息をついた。

「そうですね…」
「ま、ゆっくりしてってよ」
「……気まずいですよ〜」

そりゃ、あんなことあったからね。
無理矢理あんなことされて、またこの部屋で一緒にいるって普通の人じゃできっこないね。

「そんなことないって」
「そんなことあります」
「……」
「また変なことされたら、って思うと…」

変なことって…。
気持ちいいことじゃないか。

「だいじょーぶ……そんときは優しくする…」
「んっ」

このキスの感触……あのときと同じだ。
体が熱くなって、もっとキスしたくなる。
…これを待っていた。

「や、も…つるのさん…」
「ふふ、国土くん可愛いよ」
「んんっ、ずるいです……」
「…そだ、前と違うことしよっか?」
「え…?」



「こ、これじゃ見えないじゃないですかー!」

目隠しをつけた。
これがまた、可愛い。

「興奮、するでしょ?」
「そ、そんなの…」
「嘘」
「…あっ」
「ここ、硬くなってる」

ズボンの上からスルっと触った。
国土くんのはもうすでに硬く膨らんでいた。

「っっ」
「見えないから何されるかわかんないね〜?」
「ぁあっ」

少し握るとピクンと体を震わせて、内股になった。

「あ、ふ…」

―ちゅ、ちゅる、ぴちゅ

「あ、や、舐めん…ないで……」
「まだ首しか舐めってないけど…感じる?」

荒い息遣いで黙ったままの国土くん。
ボキはどんどん攻めていく。
首筋を舐め、頬をなで、キスをして、下を触り。
愛撫すればするほど、国土くんが愛おしく、もっといじめたくなる。

見えないことをいいことに、耳にフッと息を吹きかけたり、不意打ちで乳房をスルっと触ってみたり。

「目隠しプレイって楽しいね」
「僕は全然…んっ」
「そんな可愛い声出しちゃって、意地っ張りなんだから」

もうそろそろかな、と思い。
国土くんのズボンへと手をかけた。

「ズボン脱がすよ?」
「えっ」
「恥ずかしいの?前もヤッたのに…」
「うっ……」

ファスナーを開け、ゆっくりと中に手を入れていく。
すぐに硬いモノに触れた。

「国土くんって可愛いのに、こっちは立派だよね?」
「あ、ぅ…」
「そんな国土くんが好きだよ…」

―ちゅ

「あ!そこに…」
「ここにキスされるの好きなの?」
「ち、ちが」

再び国土くんのソレにキスをした。
ピクッと震えを上げて、先端から透明な液体があふれ出た。

「…キスだけでイけるんじゃない?」
「え、やっ」

―ちゅ

「んんっ」
「ほらほら」
「も、つ…のさ…」

一物を一直線に舐めた時だった。

「あ、もう…」

―ビュルッ

「わっ…」
「あぁ…はぁ…」

顔中に国土くんのセーエキがかかった。
頬を伝って顎の方へ流れて行き、鼻先についたものをそこに留まってツンとした臭いがする。
ボキは国土くんの目隠しを外した。
震えた表情が曝け出された。

「つる、のさん…」

その言葉に惹かれるように、彼の口へと口付けをした。
若干口についたセーエキの味がして、苦い。

「ぁ、ん」
「こ、くど…くっ…」



たばこの煙をふーっと空気にまいた。
その下で国土くんが体育座りでこっちを見ていた。

「あ、ごめん…国土くん吸わないっけ?」
「……別に吸ってていいですよ」
「…どうかした?」
「別に…なんでも…」

後悔してるのか、恨みを持ってるのか、とにかく何か言いたげな目をしている。

「なんか言いたいなら言えば?」
「……」
「ほら」
「………別に」
「あら…」

埒が明かない。

「よし!どっか出掛けよっか!?」
「えっ、それってまずいですって」
「変装すればいいっしょ」
「もう…つるのさんには敵いません…」





END








----------
みなっちさんいつもリクありがとうございます
今回目隠し希望ということでしたが…どうでしょう、ちゃんとなってますかね?
もう展開がわけわかんないことになってると思いますが…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ