小説

□兄ちゃん大好き♪
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弟たちがおかしくなったようです。








【兄ちゃん大好き♪】









「似合いますって」
「うん、ゼッタイ」
「いや、これさ…似合うっていうか…」

「メイド服じゃねぇーかぁ!!」

直樹の持っている白黒のメイド衣装を指さして絶叫した。
不謹慎極まりなさすぎるこの服を、雄輔たちはボキに着ろと言っているのだ。

「あのね、よく考えようね。俺は男の子だよ?何それ?どんな要望?」
「可愛いのに…」
「そーゆー問題じゃねぇ!」

全く、なに考えてるんだこの子たちは…。

「え、じゃぁ、ナースがよかったですか?それとも制服?」
「………っていうかチミら、よくこの服を買う勇気がありましたね。そこんところ別な意味で尊敬するわ」
「いやぁ、それほどでも」

二人がシンクロした。
いや、褒めてるわけじゃないよ。

「今から返品するのは恥ずかしいんですから〜」

いや、購入以前に羞恥心を持てよ。
直樹、笑み浮かべるなよ。
雄輔、スカートめくるなよ。

「使い道もないのに、なんで買ったんだよ…」
「使い道ならありますって!」
「俺に着せることだろ…」
「わかってるなら今すぐ」
「うるさい」

はぁ………やったげないと、うるさいな。

「…わかった、一回だけな」
「やったー!」

そんなに嬉しいのかよ。

「僕たち手伝ってあげます」
「いや、いいから」
「つるのさん、一人で着れますか〜?」
「そうですよ、剛兄」
「着れるから…きっと」





なんつーか…。

「おぉ!」

これ…。

「剛兄!」
「可愛い!」

今後悔してる……着なきゃよかった…。

「うぅ、足がスースーする…」
「でもこんなの女の子着てるんですよ?」
「そーだけど…」
「慣れますって」
「慣れるまで着たくねーわ」

もう完全に“女の子”だもんなぁ。
こんなおっさんが何してんだろ。
誰かに見られたら…。

ガチャ

「………」
「………」

ガチャ

スタッフさんがドアを開け、冷やかな目でボキを見たあと、無言で去っていった。

「…終わった…はは、あはは…」

あれ、なんでだろう、目から水が…。
そんなボキを無視して二人は携帯でパシャパシャ写真撮ってるし。
お茶目さんには敵いません…。

「…もーそろそろいいでしょ?」
「えー?これから本番なのに」
「本番ってなんだよ、これ以上本番があるのかよ」
「ありますよ〜、剛兄も楽しくなれます!」

今の状態でもう楽しくないんだけど。

「一体何す―」

スッ

寒気が走った。
言葉が出ない。

「ゆ、ゆーすけぇぇ……何してんのかなぁ」
「ん?太股触ってんですけど」
「やめろって……あっ」

変な声が出た。
それをきくと、二人は同時にボキの顔を見た。
そして、ニヤッと笑った。

「おじょーさんの弱いとこはどっこっかな〜?」
「や…ゆ、すけ…変なこと、言うな…」

体中をぺたぺた触りだした。
雄輔はこうなると止まんないからな…。
スキンシップの悪魔め。
直樹はというと、じーっとボキの顔を見つめている。

「…剛兄…」
「な、なに……あ、ゆーすけ…」
「キス、してもいいですか…」
「は、な、なに…雄輔やめろって…」

下半身は雄輔に完全に占領され、上半身は直樹ががっしり掴んでいる。
もう逃げ場なんてどこにもない。

ゆっくりと直樹の顔が近づいてくる。
肩に乗せられた手から伝わる震え。
きっと直樹、ドキドキしてんだろうな…って思った。

そして…触れた。

「ん、はっ…んんっ」
「た、けにぃ…んっん」

もう、これ…だめ…。

ドサッ

雄輔の触る手と直樹のキスで、思わず座り込んでしまった。

「つーのさん?」
「も、やめてよ……俺、おかしくなるって…」
「剛兄、逃げないでください…」
「あ―」

再び直樹からのキスを受けた。

「のっくばっかずりー!」
「ん…だめです、剛兄の口は僕のものです」
「えー」

なんだよ、それ…。

「じゃー、俺下でいい」
「どーぞ」

下?下って…。

「っ!!」
「へへ、つーのさんっ!気持ちよくしてあげますね〜」

いつの間にか下着を脱がされて、スカートの中の空気が一層冷たくなった気がする。

「あ、もう勃ってるんじゃないですか〜」
「あ、やぁっ」

するっと指が触れたのがわかった。
それに伴って、また膨張していく。

「チューしてあげますね」
「なっ!だ……あっ」
「剛兄!離しちゃ…だめです…」

声をあげようとすると、直樹が遮るように口付けしてくる。
そして―

「っ!」

先端にあたたかいものが触れた。
雄輔の、唇だ。
続いて、舌が駆け回る。

「んっ、んっ」
「つーのさん、出して…」

そう言って、咥えた。
口の中ってこんな熱いのか…なんて思ってた。
気がつけば直樹の舌がボキの口内を犯していた。

徐々に溜まっていく熱は、もう噴き出しそうになっている。
雄輔がこのまま続ければ、確実に…。

「んはっ!ゆーすけ、離せって!」
「剛兄っ」
「つーのさんのくださいよ!」
「だ、だめだって!…っ、舌つけるな…」

じゅ―じゅぷっ

雄輔の唾液とボキの先走りが混ざって、すごくヤラシイ音が聞こえてくる。
思わず口をふさいで、声が漏れないようにした。
すると―

「剛兄…声、聞かせてください」

直樹が無理矢理手を放した。
力、強すぎ…。

「あぁっ、ゆ…ゆ、すけぇ…」
「ふふ…剛兄、可愛いです」
「う…ぅぅ…」
「あ、まは、おっひくなっらよ」

大体言いたいことはわかる。
ボキをこんなにして、雄輔楽しそうだな…。
そんなこと思ってたら、もう限界がきた。

「ゆ、すけ……出そう…」
「イってくらはい」
「でも…口ん中……」
「溢れたら、僕も手伝います」
「………」

くちゅ―ぢゅ―じゅぷ

「っ…ぁあ、ああっ!」

飛び出た。
一人でするときより量は半端なく多い。
次々に溢れてくる。
それを二人で舐めっている。
今更だけど、舌の感触にぞくぞくする。
一瞬、気持ちいいって思うときがおる。

「ゆ、う……なお……」

今の二人は…まるでおもちゃに夢中になっている子供のようだ。
その愛らしい姿を見て、怒鳴ったりできるだろうか。
………いや、本来怒るべきだろうけど…。

「つるのさんのぬるぬる〜」
「誰のせいだよ…」
「出したのは自分でしょ」
「お前なー…」



「これ、どうすんの」

直樹によって綺麗に畳まれたメイド服を見て言った。

「またつるのさんが―」
「断る。お前ら二人でやればいいだろ〜?俺を巻き込むなよな…」
「剛兄だから楽しいのに……」
「な〜お〜き〜?いっぺんやられてみる?こちとら疲労困憊だっつーの」

直樹は引きつり笑いで首を振った。
やるのはいいのに、やられるのはいや、か………当然だな。

「とりあえず、時間だからいくぞ……紳助さん待ってる……」
「はーい」
「………いい返事だこと…」



「おはよーござ―」
「なんか生臭いで」

その言葉に三人一斉に固まった。
仕事がある日は…やるもんじゃないな…。

そのあと誤魔化すのにちょー大変だったんだから……あの二人、絶対許さん。

あの時のスタッフさんが何も言わなければいいけど…。





END








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リヨさん、リクエストありがとうございます!
3P、楽しく書かせていただきました!
それにしても…遊びすぎた(笑)
メイド服って、内容gdgdじゃねーかぁ!
なんか、すみません

オチが…ひどい…
紳○さん一言だけ登場って…しかもなんであんな台詞…
なんか、すみません(2回目)

そ、それでは!
いつでもリクエスト待ってます!

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