小説
□sEvenTh heAveN
1ページ/1ページ
【sEvenTh heAveN】
クイズ番組の収録が終わった。
みんなそれぞれの楽屋に戻って帰る支度してんだろーな。
俺はケータイ弄りながらそんなこと思ってた。
「じゃ僕帰りますね」
ケータイをパコンとたたみながらのっくが立ち上がった。
笑顔で手を振りながら。
「んーあっ、今夜俺んちに飲みにこない?」
「あー…明日収録入ってるんです…」
「そか、うん、じゃーまたね」
のっくは俺に何回も礼をしながら楽屋から出ていった。
そんなに謝らなくても…。
で残ったのが俺とつるのさん。
「つるのさんはー?」
「え?何?」
「…聞いてなかったの…今夜俺んち来ませんかって」
「そだな…うん、多分大丈夫」
「よっし!じゃー9時に来てくださいっ!いろいろ用意しときますんで」
「わかったー」
俺は急いで鞄持って楽屋から出た。
なんかワクワクしてた。
だってつるのさんとかのっくと飲んでると楽しいんだもん。
*
*
*
*
*
俺は缶ビールを10本以上と適当に買ってきたつまみをバーっとテーブルの広げた。
それからソファに座ってじっとつるのさんが来るのを待った。
多分体ウズウズしてたと思う。
ピンポーン
インターホンが鳴ると同時につるのさんの声が聞こえた。
もう家に入ってきたらしい。
「いらっしゃいっ」
「…すんげー笑顔だな」
「だって待ってたんですもん」
「そっか…おじゃましまーす」
そんなに笑ってたのかな…。
*
*
*
*
*
「それはつるのさんだって答えられなかったでしょー!?」
「そ、それはそーだけど…けど確実に俺のほうができるだろ」
「わー!なに優越感に浸ってんのー!」
俺はつるのさんを押し倒した。
そんで脇をこちょこちょした。
「わっ!ちょ!ゆっ!」
「罰ですよ罰!偉そーにするなー!」
「ゆ、すけっ、くくっ、や、やめっ」
「やーめーまーせーん!」
やってるうちにだんだんつるのさんのシャツが脱げていった。
「はは、は………」
「や、やめ、ろって……雄輔?」
「……つるのさんってキレイですよね」
「…?はぁ!?」
「あんま筋肉ないしさ…」
「ちょ!!ゆーすけ!」
思わずシャツを全部まくって上半身を裸にさせた。
つるのさんは顔を赤くして恥ずかしがった。
「な、にすんだよ…」
「……ね、舐めていい?」
「は…はぁぁ!?」
俺は間髪容れずつるのさんの乳首を一舐め。
「っ!!ぅくぅ…」
「へへっ…やっぱ感じちゃうだ」
「ばっか…」
つるのさんは身を竦めてビクッと震えた。
ほんと可愛いなぁ…このおっさん。
「な、もうやめへって」
「俺酔ってるから〜…止めるの無理かも」
「へ?…んっ」
隙ありすぎ…簡単にチューできちゃった。
若干アルコールの味がする口内は熱っぽく、とろけそうな感じ。
「あ、ん、ふ、ぁ」
「やべっ、つるのさん…すげ、気持ちいい」
「ゃぁっ」
絡み合う舌―
変な音が鳴るともっと気持ちいい。
チューすんのってこんなだったっけ…。
もうわけわかんなくなりそー。
「んくっ……ゆ、すけぇ」
「…欲しい」
「え…」
「もっとつるのさんが欲しい」
首筋をゆっくり舐めた。
「んぁっ」
「そんな声出しちゃって…つるのさん可愛すぎっ」
「…るさっ」
「…もっとチューしよ」
「ぅっ…」
…好きになりそう…。
*
*
*
*
*
「…んぁっ」
朝?…っていうか頭いてー。
昨日飲み過ぎたか…。
「ふぅ……つるのさん、朝ですよー」
「……ん…ゆ、すけ…」
「おはよーございまーす」
「ん〜…おはよ……って」
つるのさんはバッと起き上がって俺を見た。
「こんのやろー!なんてことすんだよ!!」
「いきなりなんですかー!」
「それはこっちのセリフだっつーの!勝手にキスしたり、乳首舐めったり!!」
「だってつるのさん可愛いんですもん!」
「なっ!!ば、バカ!恥ずかしいこと言うなよ!」
俺から顔を反らすと、耳が真っ赤になってるのがわかった。
“可愛い”って言われたくないの?
「…そんなことより」
「おい、そんなことって…」
「つるのさん、俺のことどー思う?」
「は?………雄輔は雄輔だけど?」
「そーじゃなくて…もっとこう…感情的なこと」
「……好き、だよ…変な意味じゃなくて、人間として」
「そっか、よかった……嫌われたかと思った」
「そんなわけっ…」
俺はつるのさんに抱きついた。
「ゆ…すけ?」
「ごめんなさい」
「…別に謝る必要ねぇだろ………っていうか!俺いつまで裸なの!」
「あ、あぁ!忘れた…俺のでよければ使ってください。今取ってきますから」
よかった…。
つるのさんがつるのさんのままで。
変わってたらどーしよーかと思った…。
「つーるーのーさーん、どれにしますかー」
「…選ばせるんかい…」
END