Poem
□幽閉された囚人達
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「幽閉された囚人達」
檻に入れられた囚人達は
柵から出られず
自由を奪われ
外から閉ざされて
窓からのかすかな
光を頼りに
長すぎる一日を
もだえながら生きている
時折、
窓から夢の世界を眺め
束縛から遠く離れた
「自由」に思いを馳せる
苦しく耐えられないとき
檻を破って
逃げようとしても
目の前にそびえる
上を仰げることが
出来ないくらいの
壁
逃げてもどうにしろ
逃げることは出来ない
涙を流し
心の断末魔が
聞こえたような気がしても
周りは静寂を保ったまま
沈黙を続ける