Poem


□曇りゾラ
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「曇りゾラ」



逃げて逃げて逃げたさきには
曇りゾラしかなかった

タイヨウを亡くした
その世界は

薄暗い景色の中
朧げな目をして
突っ立っている

頬をつたうもなく
枯れた荒野が続く


そんな世界の中で

来るものに動じない
一輪のハナのように

強く凛々しく
真っ直ぐ
立ち上がれたのなら

雲の切れ間からのぞくヒカリ

何を照らすのだろう?

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