小説部門
□君に届く歌
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君の歌をいつまでも聞いていたい…
ずっと、ずっと…
大好きだよ…。
《君に届く歌》
「ルルルル〜。」
「ルキア、何やってんだの?」
ルキアは歌をやめて一護の方を見た。
「見ればわかるだろう。歌の練習だ。」
「いや、わかるけど…。なんで歌の練習なんかしてんの?しかも俺の部屋で…。」
ルキアはため息をついた。
「貴様、聞いていなかったのか?今週、音楽の時歌のテストがあると言っていただろう。だから、そのためだ。」
「はぁ、そうですか。」
また歌い始めたルキアを力無く見た。
ルキアの声は透き通って綺麗だ。
心に響いて胸にすぅっと入っていく感じ。
目を閉じてルキアの歌声に耳をかたむける。
いつまでも聞いていたい。
そう思った時ルキアの歌がピタッとやんだ。
「そんなに聞かれると歌いにくいではないか。」
「あっ、わりぃ。」
「一護、聞くばかりじゃなくて歌ったらどうだ。」
「えっ、俺、下手だし…。」
「いいから歌え。下手かどうかは私が判断する。」
しょうがなく一護は歌った。
一護の声は、低くて力強くていい。
いつまでも聞いていたい感じ。
いつの間にか自分も歌っていた。一護もルキアに合わせて歌った。
二人の歌声はいつまでも響いていた。
この歌が君の心に届きますように…。
−END−