小説部門

□仲が良すぎるのも問題です。
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ホローウー!
ホローウー!!

ピピピピピーー…


一護の代行証と、ルキアの伝霊神機が同時に鳴った。

今は授業中。
なので二人は何時もの様に

「…越智サンっ!俺、便所っス!!」


「わ、私もちょっとお腹がー…」


…などとテキトーな理由をつけて授業を抜けようとした。








―――……が。





「黒崎ー朽木ー…お前らちょっと授業サボり過ぎだぞー?しかも、二人一緒で」


…と越智先生に首根っこを捕まえられてしまった。


「……なっ…///」


「そうだぞー、一護ー!!お前ばっかり朽木さんを独り占めしてずるいぞー!」


そこに啓吾が横やりを入れてきて、クラス中がせきを切ったように口々に喋り始めた。


『黒崎君と朽木さんって前からなんかあやしいかったよねー♪』


『黒崎ー!朽木さんは皆のアイドルだぞー!!』


『やっぱりあの噂、本当だったんだね!』


『“二人は付き合ってる”って噂でしょ?』


『やっぱり付き合ってたんだー♪』


すると皆がいきなり納得しだした。


『まぁ黒崎君には朽木さん、朽木さんには黒崎君しか考えられないよねー♪』


「そっ…そんなんじゃありません…っ!///」


『くっ…!悔しいが負けたぜ、黒崎…』


「何言って……///」


『黒崎くーん朽木さーん末永くお幸せにねー♪』




皆の様々なメッセージが飛び交う中問題の、二人は…

…もうこの空気について行けず、ただ呆然とつっ立っていた。…顔だけを真っ赤にしながら。






「よーしクラス公認のバカップルたちよ。もう何処へなりとサボりに行け!先生が許可する!」


「「はい……」」


二人は赤くなった顔を隠そうとせず、出ていった。




ガラッ、ピシャン――






「いやー青春って良いねぇ♪」





越智先生は笑顔で言って、授業を再開した。





それから暫く、二人は付き合っていると言う噂が流れ続けるのであった。
それを本人たちは否定するのだが…。
逆にそれが肯定を促しているなど彼等は気づくよしもないのであった。




End


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