番外小説
□復讐の終焉
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復讐の終焉
グラフィアタウン
ヒトカゲ♂(テレビ)『ニュースです。最近、このグラフィティシティー近辺で『バンギラスの集団』を目撃したという情報が入っており、十分ご注意下さい。』
イリア「だってよ。」
イオ「コラ、寝ながら食うな。大昔の日本のとある地方では食べてそのまま寝ると頭に牛の皮被されて食われるぞ?」
イリア「(それ…前見た心霊写真やビデオのだよね…?)」
イオ「ったくよ…。」
イリア「あ、そういえばお兄ちゃん、今日、おじさんのいるラーグアイランドに行くんだったよね?」
それを聞いたイオの顔はたちまちムンクの叫びのような顔になった。
イオ「ぐおおおおおぉぉぉ…!!!! あいつめ…!!!!」
携帯『♪〜何もかもそうだろ? バツの悪い事情にはいつも、蓋して、食わせ者のリアル〜♪』
ピッ
イオ「はい!! イオです!!」
リティオ(ラティオス)(38歳)(オリスの父親)『どうした? そんなに声を荒げて?』
イオ「ええ!! 今日の俺は最悪です!!!」
リティオ『まあ、テレビの事だろ? 分かってるって。今、ヘリでそっちに行ってるから。それじゃまた。』
ピッ
イオ「……マジ?」
イリア「どうしたの?」
イオ「…………」
イリア「?」
すると、ヘリの音が聞こえた。
ババババババババババババババババ…
イリア「なっ…何!?」
イオ「きっ…キターーーーー(゚∀゚;)ーーーーー!!!!!!」
イオは家を出た。
イリア「あ!? ちょっと!?」
イリアも家を出た。
イリア「!?」
すると、家の近くの公園にヘリが着陸して、何故かサングラスを掛けて、グラスを片手にヘリから降りるラティオスの姿があった。
イオ&イリア「ポカーン…(゚Д゚)」
唖然とする2人を見て、そのラティオスが声を掛けた。
リティオ「何だ? 上司の顔も分からないのか?」
イオ「シャラップ!!」
ドガッ!!
リティオ「グヘッ!!」
イオのパンチを受けたリティオ。
リティオ「なっ、何するんだ!?」
イオ「何良く分からない格好して来るんだよ!?」
そのイオの姿は今まで見た事の無い殺気に満ちていた。
リティオ「わ、分かった、分かったからごめんなさい!!」
もはやどちらが年上が分からなくなった所に、何時ものメンバーが現れた。
カウ「Σうおっ!? ヘリがこんな所に止まってる!!」
チス「へぇ、凄いね。」
リフィ「お兄ちゃん…こっちこっち…。」
グレア「はいはい、一体どうしたんだ…ってハイッ!?」
カウ「おう、グレア、リフィ。」
グレア「あ…ああ…所で、何でヘリが?」
カウ「知るか。」
グレア「あれ? あそこにいるのはイオさんとイリア?」
カウ「あ、本当だな。おー…」
?????「『シャドーボール』!!」
カウ「どわぁ!?」
グレア「うわ!?」
?????の放ったシャドーボールはリティオに当たった。
リティオ「グハァッ!!」
イオ「先輩ーーーー!!!!!!」
オリス「父さん!! いくら生体研究所の所長になってもな、限度という物があるだろ!?」
リティオ「はい…もう二度と『失敗作』を家に入れません。」
オリス「…失敗作…だと…!?」
リティオ「ハッ!?(゚Д゚;)」
オリス「成る程な…それでアイスが『ぬいぐるみ』になった訳か…。」
オリスはぬいぐるみになったアイスを抱えていた。
オリス「さて…研究所に殴り込みに行くか…。」
リティオ「すみませんでした!! ちゃんと解毒剤が有りますから!!」
オリス「…何処に?」
リティオ「研究所に…ゴフッ!!」
リティオはオリスに顔面パンチを食らった。
オリス「行くぞ…!!」
オリスはダークオーラを纏っていた。
イオ「ああ…先輩…。」
チーン…
リティオ「ってええええい!!!! 勝手に殺すな!!」
オリス「………」
リティオ「あ、皆、行こう。」
こうして、オリス達は何故かヘリに乗り、ラーグアイランドにあるリティオ所長の生体研究所に行った。
イオ「って、何でお前達も?」
カウ「いや、面白そうだから。(キッパリ」
グレア「まあ…僕もそうだな…。」
チス「アイスちゃん…。(泣」
リフィ「お兄ちゃん…何が有るんだろうね。」
グレア「ん…まあ、そうだね。」
リティオ「ニヤッ」
オリス「………」
リティオ「!?」
グラフィティタウンの近くの森
其処には、『バンギラスの集団』の情報収集の為、グラフィオタウン直々の依頼を受けてムーンランサーのライフとドラスが来ていた。
ライフ「ああ、ごめんエーブ、また後で。」
ピッ
ライフ「ハァ…今日のデートの約束が…。」
ドラス「仕方がないだろ? 俺達の仕事は何時依頼を受けるか分からないからな。」
ライフ「まあ…分かりきってはいるけど…ハァ…。」
ドラス「…此処は俺だけで良かったのにな…。」
ライフ「あぁ!! ドラス、さっさと終わらせるぞ!!」
ドラス「あ…ああ…。(汗」
ライフとドラスは森の奥に行った。
森の反対側
レイ「フゥ…。」
キノ「ハァ…疲れた…。」
レイ「まあ、ミーティア達は『ラーグアイランドの生体研究所』のメインサーバーがコンピューターウィルスに感染したから除去してくれと言われてラーグアイランドに行き、僕とキノはここ最近多発する『バンギラスの集団』の解決の為に来ている…。」
クチート双子「ブー!!」
レイ「ああ、ごめんごめん。」
ライフ「ハァ…何も無いし…帰る?」
ドラス「いや、まだバンギラスの集団を見ていないだろ?」
ライフ「ハァ…もう戻りたい…ん!?」
ライフの鼻は何かを感じた。
ドラス「どうした?」
ライフ「この匂い…血の匂いだ!!」
ドラス「何!?」
ライフ「こっちだ!!」
ドラス「あ…ああ!!」
ライフとドラスは、血の匂いがする方向に向かった。
しばらく走ると女の子の声が聞こえた。
?????「…いちゃん…お兄ちゃん…お兄ちゃん!!」
ドラス「ライフ!!」
ライフ「ああ!! 聞こえている!!」
ライフとドラスはその声がする方に向かった。
ライフ「…この匂い…もうすぐだ!!」
そして、開けた場所にたどり着いた。
ライフ「なっ!?」
そこでライフが見たものは、
『全身切り傷まみれで血まみれのラティオス』だった。
ドラス「どうした?…!?」
後から来たドラスもそのラティオスを見て、
ドラス「な…何だ…これは…!?」
と、流石のドラスもこれには驚きを隠せなかった。
アイ「お兄ちゃん…お兄ちゃん…お兄ちゃん…!!」
そのラティオス(ティル)の傍らにラティアス(アイ)が泣きながら兄を呼んでいた。
ライフ「…チッ、ドラス、先ずは止血だ!!」
ドラス「ああ!!」
ライフとドラスはティルの傷の止血に取り掛かった。
ティル「くっ…ううっ…!!」
アイ「お兄ちゃん!!」
ティル「あ…アイ…ぐっ!!」
ライフ「あまり体を動かすな。傷が広がる。」
ティル「あ…あなた達は…?」
ドラス「…只の通りすがりだ。」
ライフ「チッ、出血が止まらない!! 相当深い!!」
ドラス「可能性は低いが…助けを呼びに行く!!」
ライフ「分かった。」
ドラスは助けを呼びに行った。
ティル「ぐっ…あっ…!!」
ライフ「クッ、我慢してくれ。必ず助けは来る。」
アイ「お兄ちゃん…。」
ドラス「助けと言ったって…バンギラスの集団が現れるような所に来るのか…!?」
ドラスは走りながらそう呟いた。
ドラスは草丈を掻き分けた。
その時、
ドンッ!!
ドラス「ぐわっ!?」
キノ「うわっ!?」
偶然にも、キノとぶつかった。
レイ「キノ!?」
木の上にいたレイ(とクチート双子)は下の異変に気付き、地上に降りた。
レイ「キノ、大丈夫か!?…ん? あなたは?」
ドラス「ぐっ…ハッ!? 突然だが、助けがいる!! 怪我人だ!! それも、かなりの重傷を負っている!!」
クチート双子「えっ!?」
レイ「何!?」
ドラス「一刻も早く助けなければ、そいつの命が消える!!」
レイ「…分かった。キノ、起きろ。」
キノ「…起きてます…。」
レイ「で、その重傷者は!?」
ドラス「こっちだ!!」
レイ「行くぞ!!」
キノ「あ、はい!!」
レイ(とクチート双子)とキノは、ドラスの後を追った。
そして、その重傷者(ティル)の所に辿り着いた。
クチート双子「!?」
レイ「何だ…この傷は…!?」
レイとクチート双子はティルのその重傷さに驚愕したが、一方のキノは、
キノ「…これは僕の出番ですね。」
キノはそう言ってティルに近付いた。
キノ「少し離れてください。」
キノはアイに離れるよう、忠告した。
アイ「…うん。」
アイはティルから離れた。
キノ「では…行きます。」
皆が固唾を飲む中、キノは頭の穴をティルに向けた。
キノ「『回復の胞子』!」
キノの頭の穴から胞子が吹き出た。
ティル「………!!?」
ティルは身体の異変に気付いたが、直ぐ様『副作用』がティルを襲った。
ティル「ぐっ…ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…」
皆「!?」
皆はティルの異変に驚愕した。
ティル「…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ…!!!!!!!!」
そして、
ティル「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…!!」
ティルの身体中に滝のように汗が流れ落ちていた。
だが、身体の傷は、完全に治っていた。
ティル「…ハァ…ハァ…死ぬかと思った…。」
痛みすら取れたのか、普通に起き上がった。
キノ「フゥ…ごめんね、回復の胞子は身体中の傷を完全に治すけど、その代償というか副作用というか身体中に死ぬ程の激痛が走るけど、良く頑張ったね!」
ティル「あ…ああ…。(汗」
レイ「…………。(汗」
その時、レイは『無茶はしない程が良いな…。』と心の中で呟いた。
ライフ「す…凄いな…。(汗」
ドラス「なかなかの技を持っている様だな。」
アイ「お兄ちゃん…大丈夫?」
ティル「ん? いや、もう大丈夫だ。」
アイ「…良かった…お兄ちゃんが死んじゃったらボク…ボク…ううっ…!!」
ティル「アイ…。」
レイ「そういえば、名前は?」
レイはライフ達にそう言った。
ライフ「僕の名前はライフだ。」
ドラス「ドラス。」
ティル「俺はティル。」
アイ「ボクはアイだよ。」
キノ「キノです。」
レイ「レイだ。」
クート「クートだよ。」
チート「チートだよ。」
皆それぞれ自己紹介をした。
ドラス「所でティル君、何故君はこんな所であんな大怪我を負った?」
ティル「…ああ、それは…突然、『バンギラスの集団』が『俺だけ襲い』、『ラティオスが憎い』と言いながら攻撃したんだ…。」
ライフ「!?」
ドラス「なん…だと…!?」
ティル「それで、此処で倒れていた所を、ライフとドラスが来て、その後レイ達が来て、キノに助けてもらった…という訳。」
キノ「エヘヘ、それはどうも。//////」
レイ「……!? 周りに何かいる!!」
皆「!?」
ドラス「ま…まさか…!?」
ライフ「多分…『バンギラスの集団』だと思う。」
レイ「…残念だけど…ライフの言った通りだ。」
ティル「!?」
そして、バンギラス達が現れた。
ドラス「チッ、取り囲まれたか…!!」
ライフ「一体どうする!? 話し合いが出来るような相手じゃないし!!」
レイ「クッ、数が多すぎる…こうなったら『あの手』を使うしかない…!!」
レイはライトワープを取り出した。
ティル「それは?」
レイ「一旦、『別の世界』にワープする。」
ライフ「!?」
レイ「ぐずぐずしてる暇はない!! 皆、僕によってくれ!!」
皆はレイによった。
レイ「クッ………ん? この世界は?…ええい!! 構うものか!! 行くぞ、『ライトワープ』!!」
レイ達は、ライトワープで難を逃れた。
だが、これが『ワープ先の別の世界』での『ある事件』とそれに関連する『大量殺戮事件』に巻き込まれるとは知らずに…。
その頃、
その森の反対側の森
ラテツ「…チッ、何でまた離ればなれになるんだ…?」
ラテツは『また』テトラ達と離ればなれになっていた。
ラテツ「…チッ、考えても時間の無駄か…ん!?」
ラテツは何かを感じ、その場所に向かった。
ラテツ「何だ?…………ハッ!?」
ラテツは『それ』を見て、木の影に隠れた。
ラテツ「(あれは…バンギラス!? いや、違う…『ロボット』!? そうか、『バンギラスの集団』の正体はあれか!!)」
但し、本当の正体はレイ達を襲ったバンギラスの集団だが。
ラテツ「(…ん? 何かに乗る様だ…船?…あの形状は…ハッ!! ロケットパイレーツ!!!)」
ラテツは怒りを覚えながらもそれを抑え、身体を透明にしてロケットパイレーツの戦艦に乗り込んだ。
その際、兵士達からこんな話を聞いた。
兵士「何でわざわざ『別の世界』に行かなきゃならないんだ?」
兵士「何やらその別の世界には、『バンギラスを大量殺戮するラティオス』っていうのがいる。」
兵士「あー!! そうか、ジブリール様はそいつを『ラティツー3号』にするんだな!!」
ラテツ「(!?)」
兵士の口から『ラティツー3号』の言葉に驚愕するラテツ。
因みに『本当のラティツー3号』はテトラである。
兵士「おっと、そろそろワープの時間だ。早く乗り込むぞ。」
兵士「は、はい!!」
兵士達は急いで戦艦に乗り込んだ。
ラテツが一緒に乗り込んだとは知らず…。
そして、戦艦はその『別の世界』にワープした。