短編小説

□閃光!! その先に…
1ページ/1ページ

閃光!! その先に…


要塞内部


アズラエルのエスパージャマーにより、サイコパワーを封じられ、浮遊能力を失い、退路を失ったミーティア。

アズラエル「誰も僕の道を阻む者は居ない!! 貴様やサカキ様ですらも!!」
ミーティア「それがお前の本性か…まあ、わかってた事だがな。」
アズラエル「お前は僕の邪魔をした。だから死んで貰おう。」
ミーティア「フッ…それが?」
アズラエル「何!?」
ミーティア「死ぬのは貴様だけだ!!」

チャキッ!!

ミーティアはISガンを構えた。

アズラエル「そんなオモチャで僕を撃つ気?」
ミーティア「確かにな…エスパージャマーのバリヤにより、此は使い物にならなくなった。」
アズラエル「では、何故それを構える?」
ミーティア「貴様の道と命を閉ざす『秘策』が有るからだ。」
アズラエル「『秘策』!?」
ミーティア「それが分からないお前の負けだ!! この世界から消えろ!! アズラエル!!」

ミーティアは、引き金を引いた。
その瞬間、閃光と爆風が二人の間を駆けた。

閃光と爆風が駆けた後…

アズラエル「ガ…ハ…!?」
ミーティア「お前はポケモンを極度に軽視した。それがお前の敗因だ。」

アズラエルは、何故か胸から血を出していた。

アズラエル「貴様…何を…した…。」
ミーティア「此だ。」

ミーティアは、ISガンのグリップから何かを取り出した。

アズラエル「それ…は…!?」
ミーティア「此は『実弾の入った弾装』だ。」
アズラエル「バカ…な…!?」
ミーティア「此が現実だ。認めろ。目を背けるな。」
アズラエル「キサマに…負けた…だと…!?」
ミーティア「エスパージャマーも破壊した。俺は生き抜かなければならないからな。」

ミーティアは、別の出口から脱出した。

アズラエル「ま…待て…!?」

アズラエルの足元から光が出てきた。

アズラエル「あ…あああ…!?」

そして、足元の床から出てきた閃光と爆風がアズラエルを呑み込んだ。

アズラエル「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

だが、その最期の叫びは、爆音で直ぐに消され、ミーティアの耳には届かなかった。

一方のミーティアは、

ミーティア「くそ…血が止まらない…!!」

アウトタウの攻撃からアクアを守った時にできた右肩の傷からの出血が止まらなかった。

ミーティア「くそ…前が…!?」

出血により、視界が狭まり、更に運動能力が低下したミーティアは、接近する岩に殆ど気付かず、気づいた時には、手遅れだった。

ミーティア「しまっ…!?」

ガンッ!!

ミーティア「ぐわああああああああああああああああ!!!!!!」

岩に当たったミーティアは、そのまま海に向かって落ちた。

ミーティア「クッ…!? 体が…!?」

体の自由が利かなくなったミーティアは、浮遊も出来なかった。

ミーティア「このままじゃ…!?」

ミーティアは海に落ちる瞬間、何かに飲み込まれ、そこで意識が飛んだ。




何処かの島


ミーティア「此処は…!?」
?????「気が付きましたか…。」
ミーティア「お前は?」
?????「僕の名は『オーガ』。偶々要塞に近付いたら貴方が落ちて来たもので。」
ミーティア「そうか…助けてくれたのか。」
?????「本当は僕がオーガを強引に近付かせたお陰さ。」
ミーティア「お前は…確かラグーンアイランドの王子、『マフィー』。」
マフィー(マナフィ)「当ったり〜!!」
オーガ(カイオーガ)「ハアッ…何で僕がこの破天荒な王子の護衛として振り回されなきゃならないんだろう…。」
ミーティア「さて…『自己再生』で体も直ったし…。色々と済まなかったな。」

そう言って何処かに行ってしまった。

オーガ「え!? ちょっと!?」
マフィー「行っちゃたね。」
オーガ「ハアッ…。」



そして半年後…


砂漠


ミーティア「さて…ん?」

ミーティアの視線の先には、ノキが倒れていた。

ノキ「み、水〜!!」
ミーティア「やれやれ…助けるか…。」

ミーティアはノキに近付いた。

ミーティア「大丈夫か?」


閃光!! その先に…終了

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ