本編小説

□第2、2話
1ページ/1ページ

第2、2話





アーマ「アンタが依頼人か?」
ムクバード♂「はい、そうです。」

何故アーマが依頼を聞きに行くかと言うと、単純に取り乱さないからだ。

アーマ「依頼…とは一体?」
ムクバード♂「はい…実は凶悪な窃盗グループを捕まえて欲しいのです。」
アーマ「何故?」
ムクバード♂「それは、わが社の経営が彼らのせいで悪化の一途を辿っているのです。どうか…どうかわが社の為、いや、他の被害を受けた会社の為にも是非…是非彼らを捕まえて下さい!!」
アーマ「分かった…引き受けよう…依頼金は出せる金で良い。」
ムクバード♂「ありがとうございます!!」

ムクバード♂は何かを取り出した。

アーマ「それは?」
ムクバード♂「このフロッピーディスクの中には彼らのアジトの場所の情報が入っています。これを活用して下さい。」
アーマ「分かった。ありがとう。」

アーマはフロッピーディスクを受け取った。

ムクバード♂「そういえば…あなたの仲間の中に『ハッサム』はいませんか?」
アーマ「え? ハッサム? 何で? いや…居ますけど何か?」
ムクバード♂「彼らのアジトの近くの村は確か…『ストライク』しか住まない。更に『ハッサムの存在を掟によって認めない村』…だったような…。」
アーマ「そんな情報…このフロッピーディスクの中には?」
ムクバード♂「いえ、入っていません。私が個人的に調べていました。」
アーマ「そうか…分かりました…では此処で。」
ムクバード♂「健闘を祈ります。」
アーマ「ああ…。」



街近郊



アーマ「……という訳なんだが、セイバー、ハサ、どうする?」
セイバー「取り敢えず村の近くで待つ。」
アクア「でも…何かあったら…。」
ラスター「…俺も…セイバー達と……残ろう…。」
アース「俺とアーマは村の村長と話をつける。」
アーマ「じゃあ…セイバー、ハサ、ラスターは村の近くで待機だな。」
セイバー「…………」
ハサ「セイバー? どうしたの?」
セイバー「いや…何でもない…。」
ラスター「(…でも…この村…何処かで…ハッ!?…まさか…!?)」

ラスターはある確信をした。

キノ「どうかしたの? ラスター?」
ラスター「…………」
キノ「?」






アーマ「へぇ…本当にストライクしか居ないな。アース。」
アース「ああ…所で、何故か視線が俺に集中してるが何故?」
アーマ「お前はこのポケシャラでも珍しい6本足のアリアドスだからじゃないのか?」
アース「そうだったな。」
アーマ「おっ!? 美味しそうなリンゴ発見!!」

アーマは店に近づいた。

アーマ「これいくらですか?」
ストライク♀1「一個100ポケだよ。」
アーマ「へぇ…安いですね。」

アーマはリンゴを一個買った。

ストライク♀1「ありがとうね〜。」
アーマ「所で…村長の家はどちらに?」
ストライク♀1「ああ、村長さんの家なら其処を真っ直ぐ行ったら家だから。」
アーマ「ありがとうございます。」


アース「成る程な…そういう事か。」
アーマ「うおっ!? このリンゴうまっ!! これで100ポケかよ!? 色んな意味で損してるぜ!?」
アース「その食べ方…ミーティアに似ているな…。」
アーマ「へぇ…皮ごと食うのがミーティアの食べ方なのか?」
アース「ああ、そうだ。」
アーマ「元気にしてるかねー?」
アース「さあな。」
アーマ「おっ!? 着いたぞ?」
アース「入るか。」

アースはドアを軽く叩いた。

ガチャッ

村長「どちら様で?」
アース「この村の近くに居る窃盗団の捕獲をとある者から依頼されて来たものだ。」
村長「!? あの『マイティー』を捕まえてに来たんですか!?」
アーマ「マイティー…!?」
アース「ああ、そうだ。」

妙に冷静に対応するアース。

村長「しまった、もうこんな時間か…早く入りなさい!!」
アーマ「わかりました…。」
アース「一体何が…?」

アースとアーマは村長の家に入った。

アース「一体何が起こるんですか!?」
村長「午後2時半、それが奴らマイティーがこの村に行く時間だ。」
アーマ「なっ!?」
村長「幸い、ただ通るだけだが、外に出てる食料品は少なからず取られる…。」
アーマ「そんな…!?」
アース「チッ!! 早くキノ達に連絡を!!」
アーマ「わ、わかった。」

アーマは携帯を取り出した。

ピピピッ

アーマ「もしもし、俺だ。奴らがこの村を通る。早く隠れろ!!」
キノ(電話)『う、うん。分かった。皆に伝えるね。』

ピッ

アーマ「ハァ…。」
村長「マイティーがこの村を通る様になったのは数年前…それから毎日の様に決まって午後2時半にこの村に来る…もう、こんな生活が続くと思ったら夜もまともに眠れはしない…!! お願いです…是非、マイティーを潰して下さい!!」
アース「寧ろその為に来た。何か問題でも?」
村長「いいえ!! ありません!!」
アース「ハァ…キノ達が心配だな…。」
アーマ「何、何か有ったらセイバーの一撃必殺の攻撃でノックアウトだ。」
アース「ああ、そうだな。」
村長「えっと…仲間ですか?」
アーマ「そうだ。」
アース「!! 来たぞ。静かにしろ。」


したっぱ「ボス、異常ありません。」
ゴウザ(ゴウガザル♂)「分かった。全員行くぞ!!」
マイティー「おー!!」


アース「あれがマイティーとそのボスか…。」
アーマ「見事な悪人面ばっかだな。」
村長「!! 今日はあれで全員の様です。」
アース「本当か?」
村長「はい。間違いありません。」
アース「(本当の様だな。)アーマ。マイティー壊滅のチャンスだと言え。」
アーマ「了解っと。」



村の外れ


ハサ「スゥ…スゥ…スゥ…スゥ…」
ラスター「…セイバー…あの村…やっぱり…。」
セイバー「そうだな…!!」
ラスター「…セイバー…。」
セイバー「どうすりゃいいんだ…!! やっぱり故郷は…クソ…!!」
ラスター「…やはり故郷は…捨てられない…か…。」
セイバー「ヘッ、お前も言うようになったな。」
ラスター「…それは…どうも…。」

ピピピッ

セイバー「ん? キノか?」

ピッ

キノ(電話)『もしもし、セイバー? 此から、窃盗団壊滅に向かうからね。』
サン『残念だったわね!! 乱闘に参加出来なくて!!』
キノ『黙っててくれません?(怒』
サン『はい、すいませんでした。(汗』
キノ『それじゃ、またね。』

ピッ

セイバー「今日…キノの新たな一面を見た気がするぜ…。(汗」
ラスター「………」
セイバー「おいハサ、起きろ。」
ハサ「ふわぁ〜…おはよう…。」
セイバー「此から乱闘が始まる…起きた方がいい。」
ハサ「そう…ふわあぁぁ…」



サン「へぇ〜、20人か…相手に不足無し。」
サパン「やれるかな…でも、やるしか無い!」
ルト「ルリ、ラト、此処でアクアちゃんとエール君と一緒に待とう。」
ルリ「うん。」
ラト「はい。」
エール「えっと…彼らの弱点はっと…………はい、これ。」
キノ「えっと………ありがとう。」
サン「さあ、行くわよ!!」
キノ「待って………………………………うん、OK。」
サン「食らえ!! 『切り裂き』!!」
マイティーメンバー1「グハッ!!」
ゴウザ「な、何だ!?」
マイティーメンバー2「て…敵襲…ギヤアアアアアアアアアア!!!!」
ゴウザ「クソッ!!」
キノ「其処までだよ!!」
ゴウザ「草タイプのクセに…炎タイプにk
キノ「『雷パンチ』!!」
ゴウザ「クッ、『盾攻撃』!!」
キノ「えっ!?」

バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチィッ!!!!!!

マイティーメンバー3「ギヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
キノ「なっ!?」
ゴウザ「逃げるが勝ちぃ!!」

ゴウザは逃げた。

キノ「まっ待て!!」
ゴウザ「死ね!!」

ゴウザはマシンガンで攻撃した。

キノ「うわあっ!!!!」

キノはギリギリで避けたがゴウザには逃げられた。

キノ「し、しまった!!」
サパン「あの方向は…セイバー達が!!」
キノ「えっ!?」
サン「フンッ!! あんなバカごときにセイバーが負ける訳無いでしょ!!」
サパン「まあ…そうだけど…。」

バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

皆「!?」
サパン「セイバーが…!!」


ゴウザ「な…何でだ!? 何で効かない!? 鋼タイプ対策に弾丸を強化した筈…!?」
セイバー「…………」
ゴウザ「く、来るな化け物!!」
セイバー「化け物で結構…!!」
ゴウザ「ハッ!? た、弾が!?」
セイバー「男なら…」
ゴウザ「ハッ!?」
セイバー「男なら拳で戦え!!!! 『メタルクロー』!!!!」
ゴウザ「グハッ!!!」

ゴウザは倒れた。

セイバー「…………」
サン「流石はセイバーね。攻撃力は隙無し。」
ゴウザ「ぐぅ…まだだ…まだやられる訳には…ポケモン連合の為にも!!」
セイバー「ポケモン連合…!?」
ゴウザ「死ね!! 『炎のパンチ』!!!!」
セイバー「…………」

ゴウザの炎のパンチがセイバーに直撃した。

だが、セイバーはその直前に何かを言った気がした。

ゴウザ「や、やったか!?」
セイバー「フー、やれやれ。」
ゴウザ「な、なにぃ!?」
セイバー「『大地解放』でもして無かったら流石にヤバかったな。」
ゴウザ「な!? ば、バカな!? こんな事が…!?」
セイバー「…『大地の力』!」
ゴウザ「え? ギヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

ゴウザは大地の力の直撃を受け、本当に倒れた。

セイバー「あーあー、煩かったな。まあ、サンの方が煩いが。」
サン「何だと!? 『瓦割り』!!!!」

だが、セイバーの表面温度5000℃の灼熱の鎧(わざと熱くしている)にサンの右手が当たった。

サン「どわっっっっっぢゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
アース「……どうやら乱闘に参加出来なかった様だ。」
アーマ「『水の波動』!!」

アーマの水の波動がサンの右手に当たった。

サン「し、死ぬかと思ったわ〜!!」
セイバー「フッ、俺の勝ちだな。さて、さっさとコイツらを牢屋にぶちこむか。」
アーマ「そうだな。」
セイバー「それじゃ、行く…」

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

皆「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

突然の爆発音と爆風がセイバー達を襲った。

セイバー「クソッ!! 今の爆風は何なんだ!?」
アクア「皆!! あれを見て!!」
皆「!?」

其処には、遠くから、巨大なキノコ雲が出来ていた。

皆「ああ…」
セイバー「何だありゃ!?」
アーマ「俺が知るか!!」
キノ「一体誰があんな事を…!?」
アース「………………………………………………」
エール「? アース?」
アース「………!? あのキノコ雲がある時点…未探索エリアの一つだ…。」
セイバー「未探索エリア!?」


未探索エリア

未だに誰も探索していないエリアの事である。
広大な面積を持つポケシャラは、神ポケモンの力を持ってしても探索仕切れていないエリアが多数存在し、それが暗礁地域となっている。


セイバー「いや、待て。例えそうだとしても、何故爆発が起こる!? しかも巨大なキノコ雲だぞ!? どうなってんだよ!!」
アース「取り敢えず、行くしか無さそうだな。」
皆「おー!?」
セイバー&アーマ「ハァ!?」




第2、2話終了

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ