本編小説
□第2章 第1話
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第2章第1話
ミーティア(ナレーション)「エピローグから2週間が経ったある日、ラテツ達ロードエスペランサはある依頼を受け、ポケシャラでも有数の工業町、ノーヴェシティの近くに来ていた。」
ラテツ「あの町か…。」
レイ「あの町はノーヴェシティと呼ばれている。町全体のおよそ78%が工業地区というポケシャラでも有数の工業町。」
アーロン「だけどそこにロケットパイレーツが攻め込んで来た…。」
ラテツ「そしてノーヴェシティを乗っ取ったロケットパイレーツは徹底抗戦の構えか…所で、これって本来のバウンティハンターの依頼か?」
テトラ「依頼というより任務だよね…。」
アーロン「仕方ありませんよ…ノア様達が決めた事ですから。」
ジル「まあ、相手はロケットパイレーツだろ? 一矢報いるのには丁度良いじゃないか。」
レイ「それにしてもこの依頼金の金額…気が狂いそうだよ…。」
ラテツ「確か…3億ポケ円とか言ってたな…本当に気が狂いそうだな。」
テトラ「使い道が無い気がする…。」
クート「僕もそう思う。」
チート「思うー。」
ジル「寄付でもする?」
テトラ「あっそれ良いねー。」
ラテツ「とにかく…始めるぞ。」
皆「了解!!」
ロードエスペランサはノーヴェシティを攻撃する準備をした。
遠くの岩場
ミップ(ミミロップ♀)「フフッ、見つけた…。」
ガリル(ガブリアス♂)「の〜ん」
ミップ「500年前に消滅した『ポケモン至上主義』の後継組織『ポケモン連合』、この組織には強いポケモン達の力が必要…。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「でも、私的にはあの義眼のエルレイドが好みかな…。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「ガリル、ノーヴェシティの様子は?」
ガリル「ん〜? 特に何も無いよ。」
ミップ「フフッ、ありがと、あなたのその観察力は素晴らしい物よ。」
ガリル「の〜ん」
ガリルの心の中
ガリルとガリスは背中合わせで立っていた。
ガリス(ガリルのもう1つの人格)「おい、僕。そろそろあのポケモン連合から出ないか? 俺はいい加減あの組織にはうんざりしている。僕もそう思うだろ?」
ガリル「分かっているよ俺、僕だって出たいと思っているんだよ?」
どうやらガリルはガリスの事を『俺』と呼び、ガリスはガリルの事を『僕』と呼んでいる。
ガリス「そうですか。まあ、俺の事は今の所は誰にもバレてはいないと。」
ガリル「うん、そうだね。」
ガリス「ハァ…いい加減暴れてーぜ…。」
ガリル「大丈夫だよ…あの黒いラティオス達の所に行けば俺の出番はいっぱいあると思うよ。」
ガリス「まあな…今巷のロケットパイレーツの一部隊があのノーヴェシティを占拠した。何でアイツらなんだ…?」
ガリル「さあね…僕にも解らないや。」
ガリス「じゃあ、俺はそろそろ寝るぜ。」
ガリル「うん、お休み、俺。」
ミップ「そろそろ始まるわね…。」
ガリル「の〜ん」
レイ「これは…?」
ラテツ「それはデジタル式万能入れ物だ。左の二の腕に付けてくれ。」
レイ「分かった。」
レイはデジタル式万能入れ物を左の二の腕に付けた(というより巻いた)。
ラテツ「その中には万能ミサイルランチャー二基が入っている。出してみてくれ。」
レイ「分かった。」
レイはラテツの指摘通りに操作した。
すると、
レイ「両手にミサイルランチャーが…軽い!?」
ラテツ「そうだ、弾頭は全領域ミサイルが搭載してあり、更に片手で持てる位に軽く、更に威力等が設定出来る優れ物だ。」
レイ「ライトワープといい、ブースターといい…恐ろしい科学力を見せ付けるな…。」
ラテツ「ああ、因みに自動給弾装置も付いてるから無駄弾撃っても弾切れの心配無し。」
レイ「抜け目の無い奴。(汗」
ラテツ「まあ、ミサイルと装置はミーティアからの協力があったからだけどな…。」
レイ「そうか…それよりも『依頼』を遂行しよう…。」
ラテツ「分かった。俺とアーロンは前に出る。レイは中距離で戦い、テトラは遠距離から援護射撃をし、ジルはテトラの援護だ。分かったな?」
テトラ「うん。」
アーロン「成る程、三段構えの攻撃か…確実な攻撃方法で敵を殲滅する。」
レイ「僕はあらゆる行動をする立場か…。」
ラテツ「レイなら出来るさ。」
レイ「有り難う…。」
ラテツ「さて、行きますか。」
テトラ「うん!!」
アーロン「行きましょう!!」
レイ「ロケットパイレーツの横暴を止める!!」
ジル「援護か…意外に重要な立場だな。」
クチート双子「行こう!!」
ラテツ「作戦開始!!」
ラテツ達ロードエスペランサはノーヴェシティに攻撃を仕掛けた。
ミップ「動き出したわ…ガリル、ノーヴェシティの様子は?」
ガリル「今、ロボット部隊が出てきた。」
ミップ「フフッ、楽しみだわ、彼らの活躍が。」
ガリル「の〜ん」
ラテツ「『ランサーファング』!!」
ラテツのYランサーの槍部分が4つに割れ、飛び出した。
ラテツ「行けよ!!」
ランサーファングがロボット達に襲い掛かった。
ロボット達「グガアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ロボット部隊は瞬く間に壊滅した。
レイ「戦車!? いや、サイズが小さすぎる…。」
レイは自分の身長の半分しかない戦車を発見した。
レイ「とにかく倒す!!」
すると、戦車の上部が変形してロボットになった。
レイ「ミサイルランチャーで撃つ!!」
レイはミサイルを撃ち、戦車型ロボットを撃破した。
レイ「!?」
レイは、指揮官ロボットの攻撃を辛うじて避けた。
レイ「新型!? なら!!」
レイは右腕のミサイルランチャーを左腕のミサイルランチャーに取り付け、右手の自由が利いた。
レイ「クッ、格闘技の効かない距離か…だけど!!」
レイは拳銃を取り出した。
レイ「僕は只単に距離を少し離されてもこの銃がある!!」
レイは拳銃をサブマシンガン形態(但し、内部構造の切り替えのみ)にし、指揮官ロボットを撃った。
ババババババババババババババババババババッ!!
指揮官ロボット「グガッ…!!」
ドオオオオオオオオオオオオン!!!!
指揮官ロボットは爆散した。
レイ「まだ終わらないか…。」
すると、巨大なビームがレイの直ぐ側を掠めた。
レイ「!?」
テトラ「あ、御免ね、敵と勘違いして…。」
レイ「何!? 僕敵なの!? 止めてくれ!!」
ジル「最悪レイ死んでたぞ…。(汗」
ラテツ「遊んでる暇があったらさっさとやれ!!」
アーロン「ん!? 増援が来た!!」
ラテツ「何!?」
レイ「クッ…苦戦しそうだ…。」
レイの言葉通り、ロードエスペランサは苦戦を強いられた。
ノーヴェシティ近辺
簡易陸上戦艦艦橋
ロケットパイレーツ幹部「クククッ…このままノーヴェシティの制圧が済めばこのポケシャラにおける我がロケットパイレーツの基地となろう…。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「さあ…この状況をどう切り抜けられるかな?」
ガリル「の〜ん」
バグー(バクフーン♂)「ヘッ、随分と楽しく見てるじゃねーか。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「あら、バグー、来てたのね。」
ガリル「の〜ん」
バグー「俺達ポケモン連合に入れる奴は見つけた様だがどいつだ?」
ガリル「の〜ん」
ミップ「フフッ、彼らよ。」
ガリル「の〜ん」
バグー「へぇ〜、あの黒いラティオスとラティアス…何者だ?」
ガリル「の〜ん」
ミップ「新しい情報が来ない限り解らないわよ。それよりもあのエルレイド、カッコイイと思わない。」
ガリル「の〜ん」
バグー「確かにカッコイイがな…もしかしてお前アイツの事が…。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「もう!! 言わせないでよ!!」
ガリル「の〜ん」
バグー「(女ってあんな感じなのか?)」
ガリル「の〜ん」
バグー「ってか、随分押されていますね〜。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「だから、どう切り抜けられるか楽しみなの。」
ガリル「の〜ん」
バグー「ハァ…お前には付いていけないぜ…。」
ガリル「の〜ん」
ミップ「それってどうゆう意味!?」
ガリル「の〜ん」
バグー「うるせーな、黙って見れねーのか。おっ!? 今エルレイドが華麗な動きをしたぞ!?」
ガリル「の〜ん」
ミップ「えっ!? あっ、本当だわ!!」
ガリル「の〜ん」
バグー「(意外に単純な奴…。;;;)」
ガリル「の〜ん」
ガリス『おい、僕、何で『の〜ん』しか言わねーんだよ。』
ガリル『えー、だって僕の口癖だし、飽きないし、出会ってからまだ1週間しか経って無いしー。』
ガリス『お前な…何で俺と話す時だけそんなに話すんだよ…。』
ガリル『だって心の声だもん、漏れないもん。』
ガリス『ハァ…お前には負けるよ…。』
ガリル『僕の勝ち〜。』
ガリス『やれやれ…幸せな奴…所で、何時になったらポケモン連合を抜ける?』
ガリル『う〜ん…分かんない。(キッパリ』
ガリス『ガクッ、お前…分かった、俺がタイミングを測るから僕はそれに合わせろ。』
ガリル『ヘヘッ、ありがと。』
ガリス『こう見えてもな、無い頭で考えついたからな!!』
ガリル『うん、分かってる。』
ガリス『ダメだ…コイツには永遠に勝てねぇ…。orz』
ガリル『わ〜い、また勝った〜。』
性格に反して良心的過ぎるガリスだった。