本編小説

□第6話
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第6話


アーストアイランドの何処かにて


タッタッタッタッタッタッタッ……

ルト「ハァハァハァハァハァ……!!」

グラエナ1「おい!! そっちに行ったか!?」
グラエナ2「いや、そっちは!?」
グラエナ1「ダメだ、そんな遠くには行って無い筈だ、出入口は!?」
グラエナ3(通信)「異状無し…いや、誰かが来ます!!」
グラエナ1「チッ、一時撤退だ!!」
グラエナ部隊(通信含む)「了解!!」

グラエナ部隊は、撤退した。
ルト「………フゥ。」
キノ「あのう…。」
ルト「!?」
キノ「な!? 何ですかいきなり!? 何かしました僕!?」
ルト「…お願い…。」
キノ「はい?」
ルト「匿ってください…。」
キノ「え!? ムガッ!?」

ルトの手がキノの口を塞いだ。

グラエナ1「おい!! 誰かの声が聞こえたが!!」
グラエナ2「いや、気のせいじゃないですか?」
グラエナ1「そうか、撤退する。」

グラエナ達は本当に撤退した。

キノ「ンンーンッ!?」
ルト「!? 御免なさい!!」
キノ「ブハァ…ハァハァハァ…死ぬ所でしたよ!」
ルト「御免なさい…つい…。」
キノ「あ! 泣かないでください、家まで連れて来ますから。」
ルト「有難う…名前は?」
キノ「え? あ、ユーズト・キノです。君は?」
ルト「レストリング・レーズト・ルト…。」
キノ「ルトちゃんね…あ!! こんな所に居たら風邪引きますよ、さあ僕の家まで行きしょう。」
ルト「キノ君…家族は?」
キノ「え? 家族? 今、一人暮らしだけど?」
ルト「そう…。」
キノ「それより家、行かないと風邪引きますよ?」
ルト「はい…。」

ルトは、キノと一緒にキノの家に行った。


キノの家(マンションの3階)

キノ「はい、コーヒー。」
ルト「有難う…。」
キノ「良いって良いって。」

そう言いながらキノは、窓際に行き、コーヒーを飲んだ。何故かその背中は、寂しそうな背中をしていた。
ルトはふと、部屋を見渡した。一人暮らしとは思えないような綺麗な部屋に、何枚かの写真と、写真立てがあった。
その写真の半分位が、スピアーと一緒に写ってる写真だった。

ルト「キノ君って何歳?」
キノ「えっ? 16歳だけどルトちゃんは?」
ルト「14歳…。」
キノ「14歳? 何か…大変だね…。」
ルト「そう言うキノ君だって、もう一人暮らしをしてるんだから。」
キノ「え? 早い子は7歳位で一人暮らしをしてるよ?」

と、その時、ドアが開き、

ナッツ(ナックラー♀)「キノ!! 遊びに来たよ〜!!。」
アーマ「うるさいよ! お前は!」
サパン「グラエナ達がこのアーストアイランドに居たから心配で来たけど…。」
サン「何言ってんのよ! キノは木と格闘タイプ、グラエナは悪タイプ、キノの方が有利だからね!!」
サパン「え?…う、うん、そうだね。」
アーマ「おお、無事だったかキノ…って誰だ君は!?」
キノ「ルトちゃんの事? ああ、何故かグラエナ達に追われてた所を僕が匿った。」
サン「へぇ〜…謎多き美女か…調べがいが有りそうね。」
ハサ「サンちゃん、止めなよ〜。」
ルト「…クスッ」
アーマ「ほら、笑われた。」
キノ「それにしても…誰か来たって誰が来たんだろう…。」
アーマ「さあ?」

その誰かとは…、


アクア「お兄ちゃん!! 雪だよ! 雪!! 雪!!」
ミーティア「…そうだな。」
セイバー「何年振りかな…このアーストアイランドに戻るのは。」

ミーティア一行だった。


アクア「そうだ………………えいっ!!」
ミーティア「おっと。」
疾風「ブハッ!?」

アクアの投げた雪玉は、ミーティアには当たらず、疾風に当たった。

疾風「何をするでござる!!」

怒った疾風は雪玉で反撃したが、

アクア「当たらないよ〜!!♪」

と、言われた疾風は再び攻撃をしようとしたが、ミーティアの視線を感じて止めた。

ラスター「…?」

ラスターはふと、上を見上げると、窓際にいるキノを見つけた。

ラスター「…キノ…!!」

ラスターは、キノのいる窓に向かって飛び、窓を叩いた。

ルト「!?」
アーマ「誰だ!?」
キノ「…ラスター!?…ラスター!!」
サン「え? ラスターってあの?」

キノは、窓を開けた。

ラスター「…キノ…3年振り…だな…。」
キノ「そう言うラスターは口調、全然変わってないって。」

その時、セイバーがアクロバティックな動きで、ラスター達の所に向かった。

セイバー「どうした? ダチか?」
ハサ「セイバー!!」
セイバー「ハサ!? アーマやサパン、サンもか!!」
アーマ「おお!! 帰ってきたのか!!」
サン「バカが戻ってきたわよ!!」
セイバー「おい!! 帰ってきた奴に向かってバカは無いだろ!?」
サパン「それで…何かあった?」
セイバー「おう!! バリバリ有るぜ!!」
サン「どうだった? ハンターでリーダー生活!!」
セイバー「え? いや、まあ、レッドカノンと言うチームのリーダーは、してたが…。」
サン「『してたが』?」
セイバー「まあ…『ある奴』に負けて、チームごと統合したがな。」
アーマ「何!? セイバーが負けた!?」
サパン「だ…誰!?」
ナッツ「へぇ〜、凄いね。」
セイバー「誰だお前!?」
ナッツ「アタシはナッツ、宜しくね。」
セイバー「まあ、宜しくな、っておい、ミーティア、コッチに来い。」
ミーティア「ヤレヤレ。」

と言いながら、セイバー達の所に向かうミーティア。

セイバー「こちらが、俺を負かしたミーティアだ。」
ミーティア「宜しくな。」
ルト「!?」

ミーティアの目を見た途端、昔の記憶が、フラッシュバックした。
その記憶は、村を襲う『赤い目』をしたポケモンのシルエットが見えた。そして、

ルト「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
皆「!?」
キノ「ル、ルトちゃん!?」
ルト「ハァハァハァハァハァハァ………ご…御免なさい…昔の…記憶が…出てきて……。」
ミーティア「一体、お前の身に何が起こったかを聞かせてもらおう。アクア、皆、コッチへ来い。」

ミーティアは、皆をキノの家に入れた。 キノ「何で?」

ルト「それは、半年前の話です…。」



半年前、とある村で


サーナイト♀「貴方ー、ルトー、ルリー、遅れるわよー。」
エルレイド「仕事に遅れる!!!」
レイ(エルレイド)「ルト、ルリ、早くしないと、遅刻するぞ?」
ルリ(キルリア♀)「あ〜ん!! 待ってよ〜!! お兄ちゃん!!」
ルト「遅刻しちゃう!!」
ルリ「あ〜!! お姉ちゃんも待ってよ〜!!」
ラト(ラルトス♀)「お兄ちゃ〜ん、お姉ちゃ〜ん、行ってらっしゃ〜い。」

ラトの声を合図に一斉に、学校に、向かった。

エルレイド「そう言えば今日、仕事休みだったわ。」
サーナイト♀「もう、貴方ったら〜。」
エルレイド「ハハッ、バカだな、俺。」



学校、


レイ「フゥ〜、間に合った〜。」
ルト「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、」
ルリ「も…もうダメ…。」

この村の学校は、小中高共学の学校(全校生徒1000人)である。

ガルーラ♀「それじゃ、授業を…」

ドガアアアアン!!!

皆「な、何だ!?」
レイ「皆!! 静かにしろ!! 先生!!」
ガルーラ♀「皆、避難しましょう!!」
レイ「自分、様子を見に行きます。」
ガルーラ♀「気を付けて。」
レイ「はい。」

レイは学校を出た。


ルリ「お父さん…、お母さん…、ラト…、大丈夫かな…?」
ルト「ルリ…、大丈夫だよ、きっと。」
ルリ「うん…。」


レイ「うん? ラト!?」
ラト「ううっ…お兄ちゃ〜ん…、お父さんとお母さんがあ〜!!」
レイ「父さんと母さんが?……『瞑想』!!」

だが、見えた映像は、残酷だった。
あまりにもひど過ぎる現実に、涙を流すレイ。

と、其処に、

ルト「ラト!? お父さんとお母さんは?」
レイ「……死んだよ…。」

と、涙を流しながら話すレイ、

ルリ「え…?」
ルト「お兄ちゃん…? 今、なんて?」
レイ「じゃあ、『瞑想』したら分かるよ…。」

まだ涙を流すレイにルトは、

ルト「そ…そんな…。」

と、跪くルト。と、其処に、

サドン「チッ、あの『ロボット野郎』を逃がしたか。……んッ!? 其処にまだ誰か居たか!! 死刑!! 『破壊光線』!!」
兄妹「!?」

兄妹は、ギリギリで避けたが、レイ、ルリ、ラトとルトが、離れ離れになってしまった。

ルト「ルリ!? ラト!? お兄ちゃん!?」
サドン「まだ居たか…!!」
ルト「!?」

今のルトは、逃げるしか無かった。

ルト「そんな身寄りの無くなった私をバシャーモのバモが、拾ってくれたの。」

ミーティア達は、バモと言う単語に反応したが、ルトの話を最後まで聞くことにする。

ルト「優しかったけど、何時も何処かへ行ってしまう、でも、買ってくれた携帯があるから、問題じゃなかった…でも…、」

急に、話のトーンが落ちる。
ルト「どうして、『仇』と一緒に居るの?」

涙を流すルト、


30分前


ルト「ん? バモ?」

バモは誰かと話ていたが、相手の正体は直ぐに分かった。

が、

ルト「え!?」

オーラでその相手がサイドンのサドンだった事に、

ルト「な…何で…!?」

ルトは、マントを深く被り、物陰に隠れた。


バモ「へぇ〜、そんな事があったのか。」
サドン「だが、そんな事より、今後だ。」
バモ「あの麗しき乙女(アクア)も、あの男(ミーティア)に、邪魔されるし。」

バモは、女たらしなので問題じゃなかった、問題だったのは…

バモ「あの男(ミーティア)は、倒せないし、ハァ〜、ダーク様にどう顔合わせすれば良いんだ?」
ルト「(ダーク様!?)」

ルトは、直感でダークが何者であるかが分かった。そして、


ルト「何も…知らなかったの…私…でも…知ってしまったの…だから…逃げたの…必死に…物音も…気にしないで…でも…、」
ミーティア「それがグラエナ達に気付かれた。そして今に至るというわけか…。」

涙を流しながら無言で首を縦に振るルトに、ミーティアは、
ミーティア「なら、俺達の所に来ないか?」
ルト「え?」
ミーティア「居場所が無いなら俺達が作ってやるよ。」
ルト「………。」
セイバー「話は変わるが、ダークが真に恐れる奴って誰だか分かるか?」
サン「簡単よ!! 其処のラスターでしょ!!」
ラスター「…其処の…って…。(汗」
セイバー「ところがどっこい!!、このミーティアさ。」
サン「何で!?」
ミーティア「…俺は、ラティ王朝の血を持って生まれた。まあ、次男だがな。」
アース『だが、その力はラティ王朝最強とも言われる。ミーティアは、その力を使ってこのポケシャラにはびこる闇や悪の一掃、それが俺達、ライト・オブ・ミーティアが成すべき事だ。』
ラスター「…キノ…お前も…来い…。」
キノ「え?」
ラスター「…お前は…ルトを…匿った…それは…奴等に…追われる…行動…だった…例え…知らなくとも…。」
キノ「そんな…。」
ラスター「…それに…お前は…ルトを…守る義務が…ある…。」
キノ「ええ!?」
セイバー「お? 仲間決定か?」
キノ「そんな…僕は、まだ…。」

ドオォーン…!!

皆「!?」
サパン「な、何?」
ミーティア「…!! セイバー、ラスター、行くぞ。」
セイバー「おう!!」
ラスター「…ああ…。」
ミーティア「アクア、エール、次郎、西郷は町の皆の安全と避難経路確保、アースはその護衛。」
アクア「うん!!」
エール「了解!!」
次郎「ハァ…。」
西郷「分かったでごわす。」アース『護衛か…。』
ミーティア「疾風は、状況確認。」
疾風「得意分野が、キターーーッでござる。」
次郎「兄ちゃん…。(涙」
疾風忍「さて、自分は、空から見るでござる。」
ミーティア「(疾風忍は忘れたが良いか…。)よし、行くぞ。」
皆「了解!!」
アース『御意。』
ナッツ「!!//////」

その時ナッツは、アースに恋してしまった。

ナッツ「(か、格好良い!!)///////」
アーマ「どうした?、顔赤いぞ?」
ナッツ「/////////」
アーマ「変なナッツ…セイバー、俺も行くぞ。」
セイバー「よっしゃー!! 付いてこい!! 悪党退治に行くぜ!!」
ミーティア「お前の実力…見せてもらおうか。」
アーマ「セイバーの次に強いぜ?」
ミーティア「なら、付いてこい、死ぬなよ?」
アーマ「誰が死ぬか!!」
ミーティア「冗談だ。」
アーマ「冗談かい!!;;;」

ミーティア、セイバー、ラスター、そしてアーマの4人は、敵の所へ向かった。
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