本編小説

□第3話
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第3話



シャンバラ山頂上にて


ラスター「…景色…綺麗…だ…。」
セイバー「まあ、俺は何回か頂上に来た事はあるがな。」
ラスター「…そうだ…カメラ…。」

そう言ってカメラを取り出し、景色を撮影し始めたラスター。

西郷「空気は美味いでごわす。」
次郎「なあなあ、疾風忍、兄ちゃんは?」
疾風忍「…しらん。」
セイバー「確かに疾風は何処だ?」

その頃疾風は…、

疾風「シャンバラ煎餅24枚入り1箱300ポケ円!? 凄く安いでござる!!」

シャンバラ煎餅を買いに行ってただけだった。


セイバー「お、シャンバラアイス美味!!」

セイバーがシャンバラアイスを食べてると其処に、

ボーダ「『火炎放射』!!」
セイバー達「!?」

不意打ちとも言える攻撃を簡単に避けるセイバー達。
因みに、セイバーはこの直後にシャンバラアイスを超高速で『食べた』。

西郷「不意打ちとは卑怯でごわす!!!」

この手の攻撃が嫌いな西郷は激怒する。

ラスター「…誰だ!?…出てこい…!!」
セイバー「そしてシャンバラ山火口に投げ捨てようか!!?」
次郎「(こ…恐い…!!)!! 何か来た!?」
疾風忍(逃げ切れずに火炎放射の直撃を受けた)「ふぅ…死ぬとこだった。」
セイバー「(お前何者だよ…!?)……!? 黒い…ラティオス…!?」


シャンバラ山ふもと


ミーティア「!? 何だ!? この感じは!?」
アース『まさか、ダークか!!?』
ミーティア「…いや…違う……何だ…この『悪のオーラ』は!?」
エール「悪のオーラ!?」
アクア「もしかして…『あの時』(第1話参照)の!?」
ミーティア「ああ…そうかもしれない…とにかく行くぞ!!!」
アクア「うん!!」
アース『御意。』
エール「はい!!」

ミーティア達は速やかに頂上を目指した。



その頃、頂上では、


ラテツ「……」
セイバー「驚いたな…黒いラティオスとはな…ん? 青か? まあいい、俺が知っているラティオスのカラーは青と、薄い青に薄い緑が混ざった色、即ち色違いしか知らないぜ!?」

するとラテツは冷たい声で、
ラテツ「俺の名はノーザヴェスター・ラテツ…」
セイバー「ラテツか…良い名だ…何が用かい? 返答次第ではお前を火口に打ち込むか、死刑だ。」

ラテツは冷たく答えた。

ラテツ「其処のスピアーをこちらに渡して頂きたい。」
ラスター「…!?」

ラテツの答えにセイバーは直感で、

セイバー「(闇の呪いか!?)答えはそれか?」
ラテツ「……? 『答えた』が?」
セイバー「そうか…なら!!」
ラテツ「!?」

セイバーは戦闘態勢に入り…そして、

セイバー「テメェは即死刑だ!!!」
西郷「ま…待つでごわす!! 相手はラティオスでごわすよ!? もしかしてラティ王朝の者かm
セイバー「うるせー!! こんな悪のオーラばりばり出してる奴がラティ王朝の者な訳ねぇだろ!!! お前の目は節穴か!!?」
西郷「ハッ!?」

ラテツの周りには悪のオーラが渦巻いていた。

セイバー「ラスター、お前は逃げてくれ。」
ラスター「…!?」
セイバー「直感で分かったが奴『等』の狙いはお前に掛けられた闇の呪いだ。」

セイバーにしては、頭の冴える言い分だった。

ドカラ「フッ…ご名答。」
セイバー「!?」

セイバー達は囲まれてしまった。

セイバー「いいか…俺達が時間稼ぎをする、お前はこの隙に次郎と逃げろ。」
次郎「!?」
ラスター「…済まない…俺の所為で…こんな事に…。」
セイバー「良いって良いって、仲間だろ? それより…、」
ラスター「…?」
セイバー「悪党共を倒したくてウズウズしてるがな!!」
ラスター「(…そう言えば…セイバーは…悪や…闇の者達を…見る度に…こんな感じ…だったな…。)」

そして、

セイバー「行くぜえええええええええええ!!!!!」
西郷「応!!『サイコキネシス』!!」
ラテツ「!?」
ドカラ「か…体が…!?」
L「動けない!?」
クート&チート「くうぅ…!!」
ジル「ぐっ!?」
アソル「こんなに…黙らせるとは…なんて奴だ…!!」
セイバー「ラスター!! 今だ!!」
ラスター「……コクッ」

首を縦に振ったラスターは次郎を連れ、ふもとへと降りていった。

ボーダ「まだ俺が居るぜええええええええええ!!!!!」
ラゴン「僕も居ますよ!!」

西郷のサイコキネシスの範囲外に居たボーダとラゴンがラスターを追い掛ける。

が、

ボーダ「ぐほっ!!」
ラゴン「うわあああああ!!!」

ボーダとラゴンが突然倒れた。
ドカラ「何が…起こった…!? ジル! 双子を下がらせたまえ!」

ジル「ぐっ…了解!! 『磁力』!!」

ジルの磁力で鋼タイプのポケモンであるクートとチートを両手(U型磁石の形)に引き寄せ、上に乗っているLごと、西郷のサイコキネシスを振り切り、逃げていったが、

西郷「よし、4人も消えたでごわす!!」

西郷のサイコキネシスが強くなり、残りの3人に襲い掛かる。

ラテツ「ぐっ…う…!?」
ドカラ「なん…と…!!」
アソル「あ…あああああ…!!」
疾風「師匠!! 遅れて済まないでござる!!」
西郷「今のは…疾風か?」
疾風「はい!!」
西郷「良くやったでごわす!!」
疾風「後でシャンバラ煎餅を食べるでござる。」
西郷「煎餅!? 美味そうでごわす。」
ボーダ「クソッ…死ねええええええええええええ!!!! 『破壊光線』!!!!」

その攻撃は、ラスターに向けられた。

セイバー「ラスター!!! 避けろ!!!」
ラスター「…!?」

だが避けきれないと判断したラスターは、次郎を近くの岩影に投げ入れた。

次郎「ラスター!?」

その直後にラスターは背中に破壊光線の直撃を受けた。

ラスター「ぐああああああああああああ!!!!」
セイバー「ラスターあああああああああああ!!!!」

ラスターとセイバーの絶叫がこだまする中、ラスターは、谷底へ落ちていった。


とそこに救世主が現れた。

アース『『クモの巣』!! 『サイコキネシス』!!』

アースがクモの巣を出した後にそのクモの巣にサイコキネシスを掛け、ラスターを救った。

ボーダ「ハッハッハッ!! 済まないねぇ!!! 助けてくれてよぉ!!!!」

と、ラスターに迫るが、

ミーティア「お前が落としといてそれは無いだろ?」

ドウンッ!! ドウンッ!! ドウンッ!!
ビームが飛んできた。

ボーダ「な!?…ビームだと!?…ぐああああああああああああああああ!!!!!」

3発ともボーダに命中した。

ボーダ「ぐほっ!? クソッ!! 覚えていろ!!!」

と満身創痍のボーダは逃げるしか無かった。

ドカラ「バ…バカな…あのボーダが…逃げた…!?…そんな事が…!?……ラテツ!?」

ラテツの顔は、恐ろしい形相をしていた。
と其処にミーティアが現れた。(アクア、アース、エールの3人は、ラスター救助に行った。)

ビィーッ!! ビィーッ!! ビィーッ!!!
右手のハンドノートパソコンのアラームが鳴った。

ミーティア「?」
PC音声「強化細胞を感知!!、強化細胞を感知!!」
ミーティア「!?」
PC音声「元ラティ王朝長のアルトとライディーの遺伝子を参考にした人工遺伝子を感知!! 人工遺伝子内の情報から、強化むげんポケモン、ラティツーと判明!!」
ミーティア「ラティツー?」
セイバー「強化ポケモン!?」
ラスター「…強化されし…ポケモンか…。」
ドカラ「バレてしまった…か…。」
西郷「もう…限界でごわす!!」

西郷のサイコキネシスが消えて解放されたが、ドカラとアソルは、限界だったのに対し、ラテツは悪のオーラを強化して、堪え忍んだが、その影響か、情緒不安定に陥ってしまった。

ラテツ「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
ミーティア「誰がコイツを強化したかは知らない…が!!」

ガシャン!! ヴゥ…ン

ISガンをソードモードにしたミーティアはラテツに詰め寄る。

ミーティア「命を冒涜する行為…俺はそれを許しはしない…! そしてお前を生かしたまま悪のオーラから解放し…お前を強化した者を生かしはしない…!!」
ラテツ「グオッ!?」

理性を失ったラテツを声と気迫だけで黙らす程、精神力が高まっているミーティアは、更に詰め寄った。

アクア「凄い…!」
エール「おお!!」
アース『フッ…。』
ラスター「……!!」
セイバー「この感じは…今まで見てきたどの『強者』よりも…『強い』!?」
ラテツ「グルルルルル……!!」
ドカラ「(そうだ、このまま行け、青き流星よ…。)」
ラゴン「ううっ…頭が痛い…!? ラテツ!?」

今まで気絶していたラゴンは、気絶した後から気が付くまでの出来事を知らないが故に、

ラゴン「『火炎放射』!!」

ラゴンの火炎放射は、ミーティアとラテツの間を通り、それでラテツの目が覚め、

ラテツ「ん?…あれ? 俺?…!?」

ミーティアが目に居る事に驚き、

ラテツ「お…おおお前は!?」
ミーティア「俺の名はミーティアだ、お前の名は?」

静かに喋るミーティアから発するプレッシャーに精神が潰されそうになりながらもラテツは答えた。

ラテツ「ラ…ラテツだ…。」
ミーティア「そうか…、」
ラゴン「え? ええ??」

状況が全く読めてないラゴン、すると其処に一台のヘリコプターが来た。

男「ほう…面白い事になっているな…。」
ドカラ「!?」
ミーティア「お前は?」
男「僕か? 其処のラティツーを強化した者だ。」

それを聞いたミーティアの目が変わった。

ミーティア「名は?」
男「名乗るものでも無いが…まあ良い、僕の名は、アズラエルだ、覚えておくといい。」
ミーティア「アズラエル…!!」
アズラエル「さあラティツーよ、アウトロードよ、乗るがいい。」
ラテツ&アソル「了解。」
ドカラ「……。」
アズラエル「どうした? ドカラ。」
ドカラ「何でもない。」
アズラエル「そうか…また合おう、諸君!!」

そう言うと、ラテツ達を乗せたヘリは飛んでいった。
それを見つめるミーティア達。

するとセイバーが突然こう言った。

セイバー「ミーティア、俺と戦え!!」
皆「!!!!!!????」

困惑するアクア達、だがミーティアは、

ミーティア「良いだろう…。」
セイバー「なら来い!! ミーティア!! 全力で戦え!!」
ミーティア「言われ無くとも!」

遂に激突するミーティアとセイバー。
先ず、セイバーの先制攻撃。
セイバー「『メタルクロー』!!」
ミーティア「『ラスターパージ』!」

セイバーにミーティアのラスターパージが当たるが、

セイバー「効くか!! そんな攻げk…!?」

其処にミーティアの姿は無かった。

ミーティア「戦いとは、常に二手三手先を読めるかどうかで勝負は決まる!!。」

そしてセイバーの後ろに回り込んだミーティアは、セイバーの首元に刀が突き付けた。

ミーティア「さすがに首は終わるだろう?」

少しでも動かせば、致命傷は避けられない。

セイバー「く…クソッ…!!……俺の負けだ…。」

セイバー、人生初の敗北だった。

ラスター「…セイバーが…?」
西郷「負けたでごわすか?」
疾風「み…見えなかったでござる!!」
疾風忍「凄いでござる。」
次郎「な…何で?」

アクア「やった〜!!♪」
エール「ミーティアらしい見事な動き!! 友達で良かったよホント。」
アース『流石だな。』

セイバーはその場で座り込んで、

セイバー「好きにしろ!!」
ミーティア「なら…仲間になれ!!」

ミーティアの仲間になれ発言にセイバーは、

セイバー「仲間?…良いだろう、これからチーム レッドカノンは、」
ミーティア「チーム ライト・オブ・ミーティアに加入する、異論は?」
アクア「無いよ♪」
エール「寧ろ、有る方が可笑しいから。」
アース『右に同じく』
エール「ってそれ僕のセリフだから〜!!」
アース『別に誰が言おうと関係無いと思うが?』
エール「ムキィーッ!!」

あははははははははははははははは!!!!!
皆の声がこだました。
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