蒼穹の日々(その他小説)

□第1話 始まり
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エーシア


エーシア高校第一分校前の道


光牙「今日から俺達も高校生か。」
龍星「まあ、当たり前の事だがな。」
光牙「しっかしまあ、どんな奴が高校に来てんだ? 此方の小中校はあんまし生徒いなかったしな。」
龍星「それはあまり言うな。」
光牙「ごめんねごめんねぇ〜!!」
龍星「ああ…。」

何だかんだで高校の門をくくった。

光牙「今日から三年間お世話になる高校か。」
龍星「当たり前だ。このエーシアで2つしかない高校だからな。」
光牙「ま、そうだな。」
龍星「しかし…このエスカレーター式みたいなのは何とかならないのか?」

龍星は高校の横にある中学校と更にその横にある小学校にに目を向けた。

光牙「確かに…。;;;」

因みに龍星の妹の水亞は小学4年生になった。

そして何だかんだで教室に入った。

龍星「1-Aか…。」
光牙「俺も同じだ。」

龍星と光牙は窓際の一番後ろの2つの席に座った。

因みに同じ高校の生徒でありながら違う制服を着ているのはその制服が中学の制服であるからであるが、エーシア高校のバッチをその中学の校章の上に付ける(その中学校章の数と大きさによって数と大きさが異なる)事により、エーシア高校の生徒だという事を確認させている。

無論龍星と光牙の制服の校章の上にもエーシア高校のバッチが付けてある。

龍星「…………」
光牙「…………」

周りは知らない中学の人と挨拶を交わしているが、龍星と光牙には全く挨拶して来なかった。
龍星の放つオーラが周りを寄せ付けないからだ。

龍星と光牙はそんな事などお構い無しにアリオーゼヴェスの歴史の本を取り出し、暇潰しに読んでいた。

龍星「………………………」
光牙「………………………」
鎌田理玖珠(りくす)(ストライク♂)「俺達ッ!!」
林田矛兜(むとう)(ヘラクロス♂)「フィールドクラッシャー!!」
形津乃鍬(がたつのくわ)(カイロス♂)「只今参上ッ!!」
3人「トウッ!!」
龍星「!」
光牙「なっ…何だ?!……って何で窓から現れた?! 此処四階のh───」

龍星は光牙の口を手で塞いだ。

龍星「駄目だ光牙!! 突っ込めば寧ろ奴らの思うつぼだ!!」
光牙「?!?!?!?!」
理玖珠「チッ、なかなかやる奴だな。」
光牙「(マジかよおい!?)」

この後、龍星はさりげなく光牙の口を塞いだ手を離した。

矛兜「アニキ!! 久々の強敵でっぜ!!」
乃鍬「アニキ!! どうするんっすか!?」
龍星「(あのストライクがリーダーか…だが、フィールドクラッシャー…? 明らかに他人が付けた名前の様だが…一体どんな攻撃をするんだ…?……ん?)」

龍星は明らかに震えている『フィールドクラッシャーと同じ制服の生徒』を見付けた。

龍星「(同じ制服…そうか、コイツはフィールドクラッシャーと同じ中学の生徒か! なら、フィールドクラッシャーの事とかを調べられるな…!)」
理玖珠「いきなりだが、早速『あれ』をやるぞ!!」
2人「おう!!」
光牙「『あれ』!? 一体何をする気だ!?」
FK(フィールドクラッシャー)「『ヘヴンズワールド』!!!」
光牙「ヘヴンズワールド?!」
龍星「ヘヴンズ…天国…だと…?!」

グニャ…ッ!!

2人「!?」

空間が突如歪み、次の瞬間、異次元世界引き摺り込まれた。

光牙「なっ…何なんだ此処は!?」
龍星「小説では表現不可能な世界だな。」
光牙「えっ!?」
理玖珠「フンッ!! 此処は俺達フィールドクラッシャーの心の世界を具現化した世界だ!!」
光牙「よっ…よく分からない生物が居るのだが…一体…?!」
龍星「ほぉ…、だから『フィールドクラッシャー』なのか…。」
理玖珠「行くぞ矛兜!! 乃鍬!! 徹底的に叩き潰すぞ!!!」
2人「おうっ!!」
龍星「来る…!?!?!?!?」

龍星は光牙の方を見て、驚愕した。

龍星「なっ…?! 光…牙…なのか…?!」

光牙の姿は歪みに歪んでいた。

光牙「なっ…なんじゃこりゃあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!?!?!?!?!?
龍星「こ…これは…一体何が…?!」
理玖珠「効果が現れた様だな!!」
龍星「効果!?」
理玖珠「そうだ!! このヘヴンズワールドは『まともな奴』はそのスピアーの様に身体が歪む!! いずれお前も身体が歪むだろう!!」
龍星「クッ…!! この…ッ!!」
光牙「ってかこの小説、『シリアス』で通すんじゃ無かったのか?! 何で最初(ハナ)からこんなギャグ路線なんだ!?」
龍星「いや、それは作者が『アフロの鼻毛野郎』の本を見てから『シリアスな中にギャグを入れる』という、今目の前に作者が居たら気が済むまでなぶり殺すという暴挙に出かねない。」
光牙「アフロ!? 鼻毛!? 一体何を言っているんだ!?」
龍星「ググれ。」
光牙「………………」
乃鍬「…ハッ!! 判ったぞ!! ΟΟΟーΟ・ΟーΟΟだ…って何で文字が隠さr───」
理玖珠「ツッコミすなー!!」

バコーンッ!!

乃鍬「グヘェッ!!」
矛兜「乃鍬あぁー!!」

光牙「……ツッコミ禁止なんだ……。」
龍星「その様だな。」
理玖珠「この!! よくも乃鍬を!!」
矛兜「!!」
龍星「…コイツ…バカだな。」
光牙「?!……そうだな。」
理玖珠「食らえ!! 『変な生物の大群攻撃』!!」
光牙「早速変な生き物を使った!! しかも変な生物ってお前達も分からないのか?!」
理玖珠「うん。」
光牙「ああ…。;;;」
龍星「…『シャドーボール』。」

龍星はシャドーボールの一撃で変な生き物達を吹き飛ばした。

理玖珠「チッ、ヘヴンズワールドでは有効的なダメージは与えられないか…だが!! 此なら!!」

理玖珠は変なポーズをした。

龍星&光牙「(変なポーズだ…。)」
理玖珠「『ナイトメアワールド』!!」
龍星「ナイトメアワールド?! ハッ?!」

ヘヴンズワールドに漆黒の雲が現れ、ヘヴンズワールドを覆い隠してしまった。

光牙「なっ…何が起きるんだ!?」
龍星「クッ…!!」
理玖珠「この黒い雲は俺達を覆い隠し、攻防一体の行動が出来る。」
乃鍬「…ってアニキ何処?!」
矛兜「周りが黒くて見えねぇ!!」
理玖珠「えっ!? あっホントだ!! クソッ!! ミスった!!」
龍星「……………………」
光牙「……………………」
龍星「救いようのないバカだな。」
光牙「まあ…そうだな…。」
龍星「ん?」

龍星は一ヶ所『おかしい』雲を見付けた。

龍星「これは…?」

龍星はその雲に手を掛けた。
どうやらその雲は布の様だった。
構わずその『黒い布』を取り去った。

龍星「……………」

其処には数多くの『ダークライ』が居た。

ダークライ「なっ!? ば…バレただと!?」
ダークライ「ど…どうする…!?」
龍星「…『波乗り』!!」

龍星は構わず波乗りでダークライ達に攻撃した。

ダークライ達「ぐわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
ダークライ「フゥ…、浮き輪持って来て良かった〜。」
龍星「『波動弾』。」
ダークライ「えっ!? そんな技聞いて…ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

最後のダークライがやられた瞬間、ナイトメアワールド、そしてヘヴンズワールドが崩壊し、FKは何故か血を吐いて倒れた。

光牙「もっ…戻れたのか!?」
龍星「その様だな。」
光牙「あれは…現実なのか夢なのか…。」
龍星「いや、彼処にフィールドクラッシャーが倒れているから現実だろう。……だが、奴らのあの技…未だ片鱗を見せただけの様だな。」
光牙「えっ!?」
龍星「このまま長期戦に持ち込められればトンデもない事が始まっていたかも知れないな…。」
光牙「アブねぇ…!! しかし、何でお前は無事だったんだ?」
龍星「多分、あの技を防ぐには、バカになるか精神力を高めるかのどちらかしか無いな。」
光牙「うぇ!? マジかよ…?! じゃあ、精神力を高めるしか無いな。」

ピーンポーン

龍星「ん?」
光牙「なんだ?」
アナウンス『只今、生徒の中に新型インフルエンザに感染した者がいた為、入学式は教室で行います。繰り返します…』
光牙「あ〜あ、あの三バカと戦ったから新型インフルエンザに…。」
龍星「そうか…?」

何だかんだで入学式は終わり、龍星と光牙は帰路に就いた。

光牙「…適当な感じで終わんなかった?」
龍星「確かにな。」
光牙「フゥ…この先、色々と忙しくなりそうだな。」
龍星「此からさ。未だこれは始まりに過ぎない…。俺はそう思う。」
光牙「…未だ…か。」
水亞「お兄ちゃ〜ん!! 光牙さーん!!」
光牙「水亞ちゃんか。」
龍星「水亞。今年はどうだ?」
水亞「う〜ん…、微妙かな…。」
光牙「微妙って…。;;;」
龍星「取り敢えず、新入生歓迎会はやるだろうな。」
水亞「今年もお兄ちゃんと踊るよ♪」
龍星「フッ、それはどうも。」
エーシア高校の歓迎会は二日間連続で行う。
1日目は分校同士の交流会を行い、2日目は近くの小中校と一緒にダンスをする。

光牙「さて…『アイツ』は元気にしてるかな?」
龍星「さあな。」
水亞「ねぇねぇ、お兄ちゃん達の同級生、どんな感じの人達だった?」
龍星「ああ、トンデもないバカが3人いたな。」
水亞「えっ? トンデもないバカ?? どういう事???」
FK「それは我々フィールドクラッシャーが…」
龍星「『マグマストーム』!!」
FK「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……」
龍星「今の3人がトンデもないバカどもだ。」
水亞「おー。」
光牙「実は俺と龍星はそんな奴らと何故か戦ったが、予想外過ぎる程にに強かったな。」
水亞「え…?」
龍星「ま、最終的には倒したがな。」
水亞「おー。」



第2ヴィゼェン基地


司令室


飛鳥「…………」
エーシア軍兵士「司令?」
飛鳥「あ…ああ、定期報告か?」
エーシア軍兵士「ハッ!! 幻夢流星、幻夢水亞、両名は問題無し。」
飛鳥「そうか…。引き続き、監視を続けてくれ。」
エーシア軍兵士「了解!!」
錬里火竜(バクフーン♂)(45歳)「やれやれ…、何時までこんな事をするんだ?」
飛鳥「火竜、基地内部は喫煙禁止だ。」
火竜「へいへい、今消しますよ。」
鉱烈志郎(ルカリオ♂)(23歳)「しかし、何故彼らを監視するのです?」
火竜「ケッ、若造は黙れ。」
志郎「クッ、火竜大佐…!」
火竜「ハッ、大尉ごときが大佐に勝てるとでも思うか?! コッチは幾千もの戦を戦い抜いたんだからな。そうだろ? 飛鳥?」
志郎「! 大佐こそ司令に何て口の聞き方を!!」
飛鳥「そうだな、火竜。」
志郎「えっ?!」
火竜「やっぱお前は若造だな。」
志郎「クッ!!」
火竜「ハァ…、何でこうも戦争を知らねぇ若造ごときが軍に入るんだろうな。なぁ、飛鳥?」
飛鳥「まあ、俺達も何時か年老い、軍を去らなければならなくなる時が必ず来る。だからこそその『若造達』に戦争の愚かさを教え、善良な市民達を守る。例え命を落としてもな。」
火竜「ハッ、俺はその『命を落としても守る』ってのが気に入らねぇ。俺だったら『守るものを守り、更に生き抜く』、それが俺の考えだ。」
飛鳥「守るものを守り抜き、更に生き抜くか……フッ、それも悪くはないな。」
火竜「そうだろ?」
志郎「…結局仲良くなるんですね…。;;;」
篇空帝矛(ぺんくていむ)(エンペルト♂)(42歳)「何してんだ…?」
火竜「よぉ帝矛、久し振りだな。」
帝矛「ずっと此処に居たがな。」
志郎「あ、篇空大佐。お久し振りです!!」
帝矛「……それはわざと言っているのか?」
志郎「……え?」
火竜「はいはい、志郎は生真面目な奴だから素だろ?」
帝矛「クッ…!!」

何だかんだで楽しい第2ヴィゼェン基地であった。



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