本編小説

□第3、9話
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ノア「あれは…!?」

降りてきた物とは、セイバーとラテツが放ったエネルギー体である。

ノア「あのエネルギー体……! まさか!!」

エネルギー体はミーティアの所に来て、ミーティアの中に取り込まれた。

するとミーティアが輝き出した。

アクア「!?」

ミーティアはダークミストの結晶を破壊し、光となって火口に向かって行った。庄を残して。

庄「ぐっ……ハッ!? 此処は!? ミーティアは!?」
アクア「!?」
ノア「その姿…ウイングミーティア…!? その声…彰 庄…!?」
庄「貴方は…まさか…!?」
ノア「…ん!?」

部屋のダークミストの結晶の壁が崩壊を始めた。

ノア「チッ、脱出するぞ!!」

ノアは空間を鏡面化し、アクアと庄はノアの作った鏡面の中に入り、脱出した。


ダーク「!? この感じ…一体何が!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

セイバー&ラテツ「!?」



アース「何だ!?」
エンペラー「地震か!?」
アイーグ「あっ!! 氷柱が!!」
アーマ「!」

ラグナロクを貫いた氷柱が地震で全て折れ、ラグナロクは解放された。

ドラス「クッ!! 何だこの地震は!?」
ラグナロク「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ロゼズ「…マズくないか…!?」
アーマ「チッ、此処は一旦逃げ…つうっ!?」

アーマはバモとの戦いで足を傷付き、未だ治っていない。

アーマ「クッ!?」
ナッツ「アーマ!?」
アーマ「逃げろナッツ!!」
ラグナロク「キシャアアアアアアア!!」

ラグナロクの脚先がアーマを襲った。

アーマ「!?」
ナッツ「アーマああああああああああああああ!!」
アーマ「クソッ…!!」

バリンッ…!!

ラグナロク「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
アーマ「!?」

ラグナロクの脚が空間と共に『割れた』。

ナッツ「なっ…何!?」

その割れた空間からノア、アクア、庄が出てきた。

アース&エール「アクア!?」
ドラス&アイーグ&アーロン「ノア様!?」
ノア「ん? ドラス、アイーグ、アーロンか…。」
アクア「あ、皆!?」
アース「何故奴と一緒にいる!?」
アーロン「奴とはなんだ!?」
ジル「お前がノアを慕っているのは分かるが、少し自粛しろ。」
アーロン「…………」
アーマ「おいっ!? 早く助けろ!!」
ノア「…ああ、何時まで隠れてる? さっさと出てこい。」
アース「…?」

スッ…!!

ラグナロク「キシャ!?」
?????「アイアイサー!!」

ザン…ッ!!

ラグナロクは真っ二つになった。

皆「!?」
ロード「おじいちゃん!!」
ラード「ヨォ、ロード。随分大きくなったな〜。」
ロード「うん!!」

ロードはハサから離れ、ラードの所に向かった。

ラード「フゥ…手応えは……あんまし無かったが…ノア、どうして分かった?」
ノア「フッ、さっき破れた世界を通った時だ。」
ラード「ああ…そうか。(チッ、折角ヒーローっぽく登場したかったな…ゴラァ!!)」
ノア「(……言わなかった方が良かったのか…?)」
アーマ「……ん?…!?」

アーマはパルーギア山の火口が光っている事に気付いた。

アーマ「あ、おい!! 火口が光っているぞ!!」
ラード「ハァ!? パルーギア山は死火山だぞ!? 一体何を…って光っているがないが!!」
ノア「あの光は…ダークを倒す光だ…。」
ラード「!?」
ノア「…来る!!」

パルーギア山火口から光がまるで噴火の様に噴き出した。

皆「!?」
ダーク「なっ…何だ!? 何なんだ一体!?」


ノア「始まる…邪悪な闇の終焉が…。」

そして、光が弾け飛び、ミーティアが現れた。

ダーク「クッ…!! ラーディス・ミーティア!!」

ミーティアの周りには白、黒、赤、緑の光が回っていた。

ミーティアの精神世界

ミーティア『…………』
ノア(エネルギー体)『ミーティア…一つ言いたい事がある…。』
ミーティア『…ああ…。』
ノア『光と闇は表裏一体…コインの表と裏…即ち、』
ミーティア『光と闇は切っても切れない…だろ?』
ノア『だが、闇から光は生まれず、寧ろ光から闇が生まれる…。』
ミーティア『それは……闇が光を破壊すればそのどちらも死に、光も闇も無い、只『黒い世界』が広がるだけか…。』
ノア『ああ…だが、『正義と悪』はどうだ?』
ミーティア『悪が無ければ正義も無い…だから何だと言うのだ?』
ノア『パルーギア・ダークは『悪意』に冒された闇…だな。』
ミーティア『悪意…。』
ノア『そうだ。その悪意は闇に限らず、光すらも『病原体』となり、世界を侵食する…。』
ミーティア『…………』
ノア『その悪意を断ち切れるのは正義だと思わないか?』
ミーティア『…俺はそうは思わない。』
ノア『何?』
ミーティア『『悪意』も端からすれば『正義』になり、『正義』も端からすれば『悪意』になる。だから俺は『正義』では殆ど戦わない。寧ろ『命』の為になら戦える。』
ノア『フッ、どうやら話すだけ無駄だな。さっさと命を破壊しようとするダークを倒せ。』
ミーティア『ああ…。』

そして、ノア、アクア、セイバー、ラテツの力はミーティアに取り込んだ。


ミーティア「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ミーティアの体が光始めた。

ダーク「クッ…!!」
セイバー「ヘッ、やったぜ…!!」
ダーク「クソッ…!!」

シュバッ!!

ダーク「!?」

『赤い光』がダークに襲い掛かった。

ダーク「ぐあっ!?」

赤い光の攻撃を受けたダークは地面に落ちた。

ダーク「ぐっ…かっ…!!」
セイバー「ヘッ、これで…俺達と…同じに…なったな…。」
ダーク「グッ…なっ!?」
皆「!?」

皆が驚愕した光景とは、『真紅の体の色をしてるミーティア』がいた。

ラテツ「俺と…真逆…。;;;」
ミーティア「真逆で悪かったな。」
ラテツ「うわっ、聞こえてた。;;;;;」
ミーティア「フゥ…。」
セイバー「出たっ、ミーティアの溜め息。」
ミーティア「なんだコイツ…ブッ倒そうか…? だが、有難う。お陰で助かった。」
セイバー「へっ!!」
ラテツ「まあ…どうも…。」
ダーク「グググ…!! ミーティアめ…!!」
ミーティア「なんだ、いたのか。」
ダーク「何だと!?」
ミーティア「まあいい、さっさと潰す!!」
ダーク「調子に乗るな!!」

ダークは真っ二つになったラグナロクを吸収した。

ミーティア「!」
ダーク「パルルルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!」
ミーティア「クッ、コイツは…!!」
ダーク「終わりだ…!! ラーディス・ミーティア!!」
ミーティア「パルーギア・ダーク…!!」
ダーク「パルアアッ!!」
ミーティア「グオオオッ!!」

ミーティアとダークは雄叫びを上げ、激突した。

ダーク「死ね!! 死ね!! 死ね!! 死ね!! 死ね!! 死ね!! 死ね!! 死ねええええええええええええええええええええええええ!!!」
ミーティア「グッ…!!」
ダーク「変わったのは見た目だけか!?」
ミーティア「『ラスターパージソード』!!」
ダーク「ぐおっ!?」
ミーティア「見くびっては困る!!」
ダーク「それはそうだろうな!!」
ミーティア「終わらせる…!!」
ダーク「終わるのは貴様だ!!」
ミーティア「『インパルスツヴァイ(以下IZ)クロー』!!」

ミーティアは一旦ISナギナタに連結し、更にISナギナタを変化させ、左手のIクローより1.5倍大きく、更に爪の先に右手のIクローの爪が付いている(爪は開かない)IZクローが左手に付いている。

皆「!?」
ダーク「な…何だ…アレは…!?」
ミーティア「…行くぞ、ダークゥ!!」
ダーク「ミーティアァッ!!」

ミーティアとダークの激戦が始まった。

ガンッ!! ガンッ!! ガンッ!! ガンッ!! ガンッ!!

ミーティア「クッ…!!」
ダーク「流石はミーティア!! だが!!」

ダークは力を高めた。

ダーク「『ダークドラゴンクロー』!!」
ミーティア「当たるか―――」

スッ…!!

ダークは攻撃を当てる前に消えた。

ミーティア「なっ!?……ハッ!!」

ミーティアは何かを感じ、その方を見た。

ダーク「『ダークドラゴンクロー』!!」
ミーティア「! だが!!」

ミーティアは空間を鏡面化し、ダークの攻撃を受け止めた。

ダーク「何っ!? ノアの能力だとっ!?」
ミーティア「こんな事で!! 『ラスターパージクロー』!!」
ダーク「!? ぐあっ!!」

ミーティアの攻撃を受けたダークはブッ飛んだ。

ミーティア「これは…!?」

先程の力はミーティアすら知らなかった。

ミーティア「……ノアか…。余計な事を…。」
ダーク「ぐっ…うっ…!! ミーティアッ!!」

ダークはミーティアに突撃した。

ミーティア「!! ぐっ!!」

ミーティアはダークに捕まり、ダークごとパルーギア山火口に落ちて行った。

皆「!?」
セイバー「ミーティア…!!」
ラテツ「体力は多少回復できたけど…。」
セイバー「待て!! ミーティアの戦いに手を出すな。」
ラテツ「セイバー…?」
セイバー「ミーティア、一発決めてやれ!」



パルーギア山マグマ溜まり跡


ダーク「此処が貴様の墓場だ、ラーディス・ミーティア!!」
ミーティア「パルーギア・ダーク…!!」
ダーク「チッ、ダークミストの結晶が崩れ落ちたお掛けで『素』が丸出しだな…。」
ミーティア「…ん?」

ミーティアは辺りを見渡した。

ミーティア「これは…!?」

壁に描かれたものは、太古の昔の絵だった。

ミーティア「………………」
ダーク「…チッ、あまり好きじゃないな…この絵は…。」
ミーティア「…? どうゆう意味だ…?」
ダーク「此処に描かれている絵は、我等パルーギア家の誕生から描かれている。」
ミーティア「それは別に良いじゃないか?」
ダーク「だが、この絵を一体『誰が描く』というのだ?」
ミーティア「…?」
ダーク「この絵は、このパルーギア山が描いているのだ。」
ミーティア「何…?」
ダーク「このパルーギア山は我等パルーギア家の行動の全てをつぶさに描いた。………それが犯罪を犯しても…だ。」
ミーティア「………………」
ダーク「だから俺は何時かこのパルーギア山を封印する為に『闇の力』を手に入れた…だが、その『闇の力』は『悪意』に満ちていた。だから俺はその『悪意に染まりし邪悪な闇の力』の力を使い、目的は拡大し、何時しかこのポケシャラ…いや、この世界を破壊し、俺が頂点に立つ世界を創成する!!」
ミーティア「……下らない弁舌だな…。」
ダーク「何…!?」
ミーティア「そのパルーギア山の封印の為に闇の力を得る…下らないにも程がある。」
ダーク「何だと!?」
ミーティア「それで、『運良く』悪意に染まった邪悪な闇を手に入れ、この世界の破壊と創成…。フッ、そんな世界に満足する奴は貴様1人だと思うが。」
ダーク「なっ…何だと!? パルルルルルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

ダークは更に力を強めた。

ミーティア「チッ、話すだけ無駄だった様だな…分かった。今すぐ楽にしてやる…!! 『完全共鳴』!!」

IZクローにある心の雫が光出し、ミーティアの羽は『真紅の光の翼』が生えた。

ミーティア「…行くぞ…。パルーギア・ダーク!! 『バーストメテオラスターパージクロー』!!!
ダーク「ラーディス・ミーティア!! 『闇の亜空切断』!!!

ミーティアとダークは激突し、白い光と黒紫の光がパルーギア山を包み込んだ。

皆「!!」

そして次の瞬間、パルーギア山を中心に爆風が吹き出し、氷が大量に飛んできた。

皆「ぐうっ…!?」
ノア「チッ、『ヤタノカガミ』!!」

ノアは空間を鏡面化し、ヤタノカガミを作り出した。


ヤタノカガミ

ノアのオリジナル技であり、自身が持つ、空間の鏡面化能力を防御に転化する技である。『物理』攻撃は受け流し、『特殊』攻撃は反射し、『特殊』攻撃をした者に弾き返す。
因みに、ミーティアが先程出した技はこれの簡易技である。


ノアのヤタノカガミは爆風と氷を『受け流した』。

ノア「クッ…!!」

そして、爆風は止んだ。

ノア「……なっ!?」
アーマ「……フゥ…助かっ…えっ!?」

ノアと他の皆より逸早く起きたアーマは驚愕した。

ノア「これは…!?」
アーマ「ちょっと待て…!? パルーギア山が…!?」
アース「ぐっ…、何だ……なっ!?」
ノア「パルーギア山が…『消滅』しただと…!?」

確かにノアの言う通り、パルーギア山は麓を残し、消滅した。

ノア「………………」
アクア「……ハッ、お兄ちゃんは!?」
ノア「……分からない…。」
アクア「そんな…!?」
アース「クッ…!?」
ノア「だが、ミーティアは大丈夫だと私は信じている。」
アクア「………うん。」



セイバー「チッ、ミーティアはどうした!?」
ラテツ「んなもん俺も知るか!!」
セイバー「クッ!! ミーティア…!!」
ラテツ「…今は生きている事を信じるしか…。」
セイバー「……ああ、そうだな…。」



バグー「終わった…のか…?」
ラスター「!…いや…!!」

ラスターはバグーの開けた大穴から外に出た。

バグー「なっ!? おいっ!?」
レイ「ラスター…ハッ!! まさか!?」

レイはラスターの後を追った。

バグー「あ、おい!?……何なんだ…? チッ、行くぞ!!」
ドドン「ああ。」
マーク「うん♪」

バグー達もラスター達の後を追った。
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