本編小説

□第3、9話
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ダーク「!?」
セイバー「どうやらこの戦い…呆気なく終わるか…それとも、想像を越えた激戦が有るのか…サッパリ解らねぇな…。」
ラテツ「皆…!」
ダーク「だが!! 俺はこんな所で敗ける筈は無い!!」

ピクッ…

セイバー「へぇ…『敗ける筈は無い』…か。おもしれぇ、徹底的に叩き潰す!!」
ラテツ「この力と存在の全てを掛けてお前を倒す!!」
ダーク「クソッ…!! どいつもこいつも…!! なら、全ての敵を殺し、この力を証明する!!」
セイバー「まあ、せいぜい頑張りな。」
ラテツ「敵の力を甘く見ない方が…。」
ダーク「『闇の亜空切断』!!」
ラテツ「どわっ!?」
セイバー「おっと!!」
ダーク「『ダークドラゴンクロー』!!」
セイバー「シャラップ!! 『メタルクロー』!!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガ……!!!

ダーク「パルルルアアアアアアアア!!!!」
セイバー「うおっ!?」
ダーク「この程度でやられる俺ではない!!」
セイバー「ああ!? じゃあ素早くなぶり倒してやろうか!?」
ラテツ「(もう滅茶苦茶だ…。;;;)」
セイバー「『メタルクロー』!!」

ガンッ!!

セイバーのメタルクローはダークの頭を直撃した。

ラテツ「やったか!?」
セイバー「…?」

セイバーは何故かダークから離れた。

ラテツ「えっ…!? どうした!?」
セイバー「手応えが…無いだと…!?」
ラテツ「!? どういう……!?」
ダーク「クックックックッ…!! ラグナロクから『ダークエネルギーの受信』が出来た…!!」
セイバー「?!」
ラテツ「どういう意味だ!?」
ダーク「ラグナロクから発するダークエネルギーが飽和状態になり、その放出したダークエネルギーは俺に吸収されるという訳だ。」
ラテツ「なんだと!?」
セイバー「(クッ…ミーティア…!! 何をしてる!?)」
ダーク「フッ…死ねッ!」
ラテツ「クッ!!」
セイバー「チッ!」



アーマ「グォ…!!」
ナッツ「アーマ!?」
アーマ「俺は大丈夫だ!」
ラグナロク「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
ロゼズ「な…何なんだコイツ…!?」
ライフ「そんなの分かるか!!」
ドラス「チッ、どう攻略するか…。」
アイーグ「ニャハハ♪ 俺に任せろ♪」
ミップ「あら、じゃあ貴方の力、見せてくれない?」
アイーグ「ニャハハ♪ 分かったよ♪……それじゃあ…」
ドラス「!? 逃げた方が得策だな。」
ライフ「良し、逃げよう。」

ドラスとライフは真っ先に逃げた。

エンペラー「私も逃げるか。」
アース「そうだな。」
アーマ「俺も…クッ! 足が…!!」
ナッツ「アーマ…。」

次々とアイーグの後ろに下がった。

アイーグ「ニャハハ♪ ありがと♪」
アイーグの周りの空気が渦巻きながら氷付いた。

アイーグ「さて…久しぶりに『アイスストーム最大出力』をブッ放すか♪」
ドラス「…言っとくが、最大出力のアイスストームは圧巻だぞ?……俺も未だ一回しか見た事は無いがな。」
アイーグ「ニャハハ♪ それじゃ行くよ!!♪ 『アイスバースト』!!」

アイーグはアイス『バースト』を放った。

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!

皆「!?」

アイスバースト着弾、及び通った場所には無数の巨大な氷柱が生え、ラグナロクを貫いた。

ラグナロク「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!


ダーク「なっ…何ィ!?」
セイバー「スゲェが、何だアイツ? 知ってるか?」
ラテツ「いや…、ライフの仲間らしいけど…新入り…?」
ダーク「チッ…!! 此処の気候に、あんなに大量の氷柱に貫かれて…流石のラグナロクも動けないだと…!?」


ラグナロク「キシャアアアアアアアアアア!! キシャアアアアアアアア!!」
エンペラー「未だ生きているとはな…」
アース「だが、動きは完全に止めた。」
アーマ「よーし、反撃と行こうか!!……イテテテテテテテ…!!」
アイーグ「あまり氷柱を壊さない様に。」
ドラス「…お前の作った氷柱が壊れた所見た事無いが…。所で、何故『最大出力』の名前をアイス『バースト』にしたんだ?」
アイーグ「やっぱり『普通(アイスストーム)』と『最大(アイスバースト)』は違うから変えた。」
ドラス「ああ…そうか…。」



ダーク「チッ、動けなくした所で、別にラグナロクが死ぬ訳でもないか…。」
セイバー「コイツ…!!」
ラテツ「どうする?」
セイバー「どうするもこうするもねぇよ…!!」
ダーク「まあいい…、さっさとコイツらを倒し、ラグナロクを解放する!!」
ラテツ「来る!!」
セイバー「チッ!」



パルーギア山内部


アクア「………………」

アクアはミーティアの後を追って最深部に向かっていた。

アクア「………!」

アクアは最深部の部屋の入り口を見付け、最深部の部屋に入った。

アクア「此処は……?」

アクアは辺りを見渡した。

アクア「……!?」

アクアは『ダークミストの結晶に取り込まれたミーティア』を発見した。

アクア「お…兄…ちゃん…!?」

あまりの光景に言葉を失うアクア。

アクア「そんな…そんな…!! お兄ちゃんが…そんな…!?」

アクアはミーティアに近付き、手を触れようとした。

?????「触れるな!!」
アクア「!?」

突然何者かの声を聞き、思わずその手を引いた。

ノア「それに触れるな。」
アクア「あ…あなたは…?」
ノア「…私はノア…。」
アクア「ノアさん…何故触れてはダメなのですか…?」
ノア「それはダークミストの結晶…」
アクア「!?」
ノア「それに触れれば、ダークミストが瞬時に身体を汚染させ、死に至る…。」
アクア「じゃあ、お兄ちゃんは!?」
ノア「ミーティアは…このダークミストの結晶を破壊しない限り…、助け出す事は不可能だが、このダークミストの結晶は『攻撃』では一切破壊されない。」
アクア「そんな…!!」
ノア「だが、このダークミストの結晶は、『ミーティアの発するライトエネルギー以外のエネルギー』でなら、破壊可能だ…。」
アクア「それは…どうゆうエネルギーですか…?」
ノア「それは…」

ノアは羽をオリジンフォルムの羽に変化させ、羽を動かし、アクアの首にある心の雫に指差した。
ノア「それはアクア、お前の『ライトエネルギー』だ。」
アクア「えっ!?…あっ、何でアクアの名前を…!?」
ノア「……私はノア。このポケシャラの闇を統括する、闇の神だ…。」
アクア「!?」
ノア「そう身構えなくて良い。私は敵では無い。」
アクア「えっ…?」
ノア「寧ろこのポケシャラ…いや、この世界を破壊しようとするダークを倒す為に動いている。」
アクア「『この世界』…?」
ノア「ああ、私は破れた世界を通じ、この世界の様々な出来事を『始まりから』見ていた。…無論、このポケシャラの始まりをもな…。」
アクア「始まり…。」
ノア「だが、私は多くの『流された血』をも見ていた。だから私はこの名も無き大陸、だが特殊な環境を持つこの大陸に『ポケモンシャンバラアイランド』と名付け、『神』を作り、平定した。………だが、1000年前……500年前……そして現在(いま)……。何故こうも簡単に血は流れ、悲しみ、怒り、憎しみを産み出す根源になってゆく…。何故だ、何故だろうか…? 私は自問自答していた。だがダークや『賞金首』の出現には何故か喜びを感じていた。」
アクア「えっ…?」
ノア「ひょっとしたら、私は『この世界を破壊したい』という願望を抱いていたかも知れない…だが、それに立ち向かう若者達、特にミーティアはダークと賞金首、そのどちらにも立ち向かう様に私は、『未だこの世界には希望がある』と自問自答を終え、寧ろ協力出来るなら幾らでも協力する。この私に『希望』という言葉をくれた、ミーティアを助ける為に。」
アクア「でも…どうしたら…。」
ノア「…心の雫には、本人すら知り得ない力が有ると私は思う。」
アクア「えっ…!?」
ノア「アルト、ライディー、ラオ、ミーティア。彼等は心の雫を武器に組み込み、その心の雫の力を使って戦いをした。特にアルトとミーティアには『闇と悪の力を無効化し、破壊する』力がある。ライディーとラオには判らないが、恐らく皆が皆、『邪悪な力を浄化する力』を持っていると思う。」
アクア「浄化の力…。」

アクアは心の雫を握り締めた。

ノア「私は、この世界を担う若者を見守る義務がある。」

ノアは口から白金玉を出した。

アクア「それって…?」
ノア「これは、お前達ラティの心の雫と同じく、生まれた時から持っている。私は、この白金玉に殆どのエネルギーを溜め込ませて、白金玉からエネルギーを放出させ、ミーティアにぶつける!! ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……」

ノアは白金玉にエネルギーを吸収させた。

アクア「………………」

アクアも心の雫にエネルギーを溜め込んだ。

ノア「ハアアアアアアアアア……!!」
アクア「ウウウウウウ……!!」

やがて、心の雫と白金玉にエネルギーが溜め込まれた。

ノア「受け取れ、ミーティア!!」
アクア「アクア達のエネルギーを!!」

ノアとアクアは溜め込んだエネルギーを全てミーティアにぶつけた。



セイバー&ラテツ「ぐわああああああああああああああああああああっっっ!!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアンッ……!!!!
セイバーとラテツはダークの攻撃を受け、地面に叩き落とされた。

セイバー「ぐっ……テメェ……!!」
ラテツ「ぐっ…がっ…」
ダーク「これで判った筈だ…。」
セイバー「何が…だよ!!」
ダーク「ほう、未だ立ち上がれるとはな…だが、今の俺に貴様等達が敵う筈が無い…。」
セイバー「クソ…!! 調子こきやが……?」

セイバーは『何かを』感じた。

ダーク「(……?)」
ラテツ「これは…?」
セイバー&ラテツ「ミーティア…?」
ダーク「何処からだ…?」

セイバーとラテツはその気がミーティアから発した気だと感じたが、対するダークはそれがどんな気なのかも解っていなかった。

ダーク「……ん? パルーギア山から…?」

辛うじて『その気』の発する所が解った。

だが、セイバーとラテツは明白に気を感じ取れた。

セイバー「ヘッ、やっぱミーティアは捕まった様だな…。」
ラテツ「だけど、『何らかの力』を受け、その力を使って脱出しようとしてる…。」
セイバー「だが、力不足で脱出不能…どうする?」
ラテツ「フッ、決まっているじゃないか…。」
セイバー「ああ…そうだな。」
セイバー&ラテツ「俺の力をミーティアに!!」


ダーク「クッ、一体パルーギア山で何が…!?」

ダークはパルーギア山に向かおうとした。

ダーク「……───!?」

ダークは『別の気』を感じ、その方を向いた。

ダーク「なっ…!? 貴様等!?」

ダークが見たものとは、

セイバー「チッ、気付いたか…。」
ラテツ「では問題、『これ』は何でしょう?」
ダーク「!?」

ラテツの言う『これ』とは、セイバーとラテツが持っている『エネルギー体(セイバーが持っているのは赤、ラテツが持っているのは緑)』の事を言っていた。

ダーク「なっ…何なんだソレは!?」
ラテツ「時間切れ。正解は…」

セイバーとラテツはそのエネルギー体を投げる体勢に入った。

ダーク「!?」

ダークは思わず防御体勢に入った。

セイバー&ラテツ「受け取れ!!」
ダーク「くっ!!」

ラテツは普通に投げたが、セイバーはオーバーヘッドキックでエネルギー体を蹴った。

打ち込まれたエネルギー体は、ダークを素通りし、パルーギア山に向かった。

ダーク「なっ!?」
セイバー「アレは…俺の全ての力を込めている…ぐっ!!」
ダーク「!?」

セイバーとラテツは崩れ落ちた。

ラテツ「ミーティア…後は…全てお前に…掛かって…いる…。」
セイバー「俺は…『ダークの最期』を…見届けるぜ…。」
ラテツ「俺も…だ…。」
セイバー「ダーク…確かに俺達では…倒せない事が…改めて…分かった…。だが、その力を…ミーティアに取り込ませる事が…出来れば…テメェ何ぞ…」
ダーク「貴様らッ!!」
ラテツ「今の…俺達なら…殺せる筈だ…。」
セイバー「だがな…俺達の全ての力を…受け取ったミーティアなら…テメェを…。」
ダーク「ぐっ…!!」

セイバーとラテツの力の全てを込めたエネルギー体はパルーギア山火口に入った。



アクア「どうして出れないの!?」
ノア「くっ…!! ダークミストの結晶が堅過ぎる…!!」

アクアとノアはダークミストの結晶の前に只立ち伏せていた。

アクア「そんな!! じゃあお兄ちゃんは!?」
ノア「クッ…!! 力が足りない…!! だがこれ以上力を使うと脱出出来ない…!!」
アクア「えっ…!?」
ノア「太古の昔、このパルーギア山が『死んで』から私が見た時は此処まで狭くは無い…!! 恐らくこの部屋はマグマ溜まりだった所…。」
アクア「じゃあ、この壁は何!?」
ノア「…ダークミストの結晶…!!」
アクア「!?」
ノア「ミーティアを解放すればこの壁は崩れる…!!」
アクア「そんな…!!」
ノア「だから私は脱出出来るだけの力を残している……ん!? 何だ!?」
アクア「え?」

ノアとアクアは上を見上げた。
すると『何かが』降りてきた。
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