本編小説

□第3、8話
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第3、8話



パルーギア山付近


ミーティア「…太陽が昇り始めたな…。」

ミーティアは朝になり、昇り始める太陽を見つめた。

ミーティア「……遂に始まる……戦いの時が…。」
レイ「んっ…ううっ………ミーティア…?」
ミーティア「レイか。」
レイ「朝…ハッ!! 朝…まさか!!」
ミーティア「ああ。」

ミーティアとレイはパルーギア山山頂を見た。

パルーギア山山頂から昇る闇の煙は夜見た時より弱くなっている。
太陽の光がダークミストの力を弱らせていると思われる。

レイ「…どうやら突撃しても問題無い見たいだな。」
ミーティア「ああ、……だが、ポケシャラ山氷は所々迷路の様になっているからな。」
レイ「……皆を起こしてくる。」
ミーティア「ああ。」

レイは皆を起こしに行った。

ミーティア「さあダーク、始めよう………全てを掛けた戦いを…!!」



パルーギア山付近2


セイバー「おっ!? おい!! 太陽が昇って来たぜ!?」
アース「ああ、分かっている。」
ラスター「…ダーク…!!」
セイバー「っしゃあ!! 祭としゃれこむか!!」
ラスター「!…皆を…起こしくる…。」
アース「ああ。」
セイバー「どっからでも掛かってこい!! 返り討ちにしてやる!!……って俺達から行かなきゃ意味ねぇか。」
アース「そうだな。」
セイバー「………」


ラスター「(…そういえば…変な夢…見たな…。)」

ラスターが見た夢とは、『ミーティアがダークの止めをラスターに任せる』という内容だった。

ラスター「(…『夢』…にしては…あまりにも…リアル過ぎる………ハッ!?…まさか!?…ミーティアは……!?)」

ラスターは空を見上げた。



ポケシャラ山付近3


ラテツ「……太陽か……」
ドラス「さて、行くか。」
ライフ「ああ。」
アイーグ「ニャハハ♪ 面白い事になりそうだな。」
ジル「おい起きろ!!」
チート「う…う〜ん…」
クート「フワアアァァァ……おはようジル…。」
ジル「緊張感無さ過ぎ…。;;;」
ラテツ「フッ、良いじゃないか。それがこの双子の良い所じゃないか。」
ジル「ハァ…『今更』、だろ?」
ラテツ「そうだな。」
ドラス「…フッ、その『笑顔』を壊す悪い奴は…」
ラテツ「倒す!! 必ずな!!」



パルーギア山付近4


マーク「フゥ…、こんなにワープさせるのは初めてだよ。」
エンペラー「それは済まないな。」
ユニマ「さあ行くわよ!!」

バシバシィッ!!

レニューグ「おいっ!! 鞭を振り回すな!! エンペラー様に当たったらどうする気だ!?」
ユニマ「あら兄さん。それはごめんね。」
レニューグ「ハァ…では、俺は偵察に行きます。」
エンペラー「ああ、分かった。」

レニューグは偵察に行った。

ドドン「何故エンペラー様も共に?」
エンペラー「…私はお前達の戦いを直に見たくなったらからな。」
マーク「でもエンペラー様も戦う気満々じゃない?♪」
エンペラー「フッ、まあそうだな。」
ミップ「へぇ〜、そうなんだ。」
ロゼズ「フッ、この僕の舞いの前ではどんな敵も敵いはしない。」
イカリ「エンペラー様を阻む者は排除するのみ!!」
エンペラー「フッ、頼もしい限りだ。」


マーク「……あれっ? バグーは? ドドン知らない?」
ドドン「いや…それは俺も…。」
マーク「う〜ん…何処行っちゃったんだろう…? さっきまで一緒に居たのに…。」
エンペラー「ウムゥ…、レニューグに連絡するか。」

ピピッ

エンペラー「レニューグ、ああ、私だ。…実はバグーの行方が分からないからついでに捜してくれ。」
レニューグ(通信)『了解!!』

ピッ

エンペラー「ウムゥ…、レニューグに連絡はしたが…何せこのポケシャラ山氷は、無数の氷道が迷路の様になっている…。レニューグですら最悪迷子になる可能性も無きに有らず。」
ユニマ「兄さんが迷子に…? そんなバカな話が…?」
マーク「あ、俺の友達其処に入って迷子になった事あるよ♪」
イカリ「えっ!?」
ドドン「マジかよ…。(汗」
マーク「でも無事に脱出は出来たけど、『もう二度と入りたくない』だってさ♪」
ロゼズ「うわあ…。(汗」
エンペラー「バグー…何処へ行ったのやら。」
ドドン「はい…心配です…。」
エンペラー「まあ、バグーは『業火の溶解者』だ。何かあればこの氷を溶かし、真っ直ぐ戻って来るとは思うがな。」
ドドン「…あっ!!」
エンペラー「だが、万が一の時もあるからマークとドドンもバグーを探してくれ。」
ドドン「了解!!」
マーク「了解♪」

マークとドドンもバグー捜索に向かった。

エンペラー「我々も行くぞ!」
皆「了解!!」

エンペラー達はパルーギア山に向かった。




パルーギア山近辺5


RP旗艦

艦橋


オペレーター「ジブリール様、後5分足らずでパルーギア山です。」
ジブリール「いや、このまま待機だ。」
オペレーター「待機…ですか?」
ジブリール「あのパルーギア山の頂上を見ろ。」
オペレーター「あ…はい…、ダークミスト…ですね。」
ジブリール「そうだ。奴らはダークミストを避けてパルーギア山に入るつもりだ。」
オペレーター「あのパルーギア山…頂上以外に『穴』と呼べる物が無いのですが…。」
ジブリール「なら、『地下』はどうだ?」
オペレーター「地下…ですか?」
ジブリール「ポケシャラ山氷は複雑な『氷の迷路』と呼ばれる迷路があるという。だから奴らは地下からパルーギア山に入る気だ。しかもこの下に広がる氷は高さ数十mもある。」
オペレーター「では、奴らが完全に迷路に入ってから『陽電子砲』でパルーギア山の土手っ腹に穴を開け、ヒューマタイプ達を其処に侵入させるという戦法ですか?」
ジブリール「いや、『迷路に迷い込んだ子猫ども』を排除してからじっくりと攻める。」
オペレーター「了解!!」



ポケシャラ山氷


氷の迷路


ラテツ「な…何だこれはっ!?」

ラテツは氷の迷路の複雑さに驚いた。

ドラス「流石は氷の迷路、『デス・メイズ(死の迷路)』の名は伊達じゃない様だな。」
ライフ「ドラス…? イマナニヲイイマシタカ…?」
アイーグ「ニャハハ♪ さっさと此処をクリアしてダークの所に行くぞー!」
クチート双子「おー!!」
ドラス「そんな簡単にクリア出来るものではないぞ?」
ライフ「うんうん!! ドラスの言う通りだよ!? なっ!?(焦」
アイーグ「う〜ん…そうなのかな…?」
テトラ「どうするのお兄ちゃん?」
ラテツ「チッ、解決策が見つからないな…!!」

ラテツ達は氷の迷路を右往左往するだけだった。



氷の迷路2


ルリ「…何…これ…?」
エール「…ハッ、確か…『デス・メイズ』と呼ばれる氷の迷路…!!」
ラト「えっ!?」
セイバー「ハッ!! デス・メイズだか何だか知らねぇが、俺達の邪魔をするならこうだ! 『メタルクロー』!!」

セイバーはメタルクローで氷の迷路の壁を破壊しながら進み始めた。

アクア「Σええっ!?」
アーマ「まぁ…セイバーらしいな…。;;」

アーマ達はセイバーの後を付いて行ったが…、

セイバー「オラァ!! 皆付いて来て…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

セイバー「ん?」
アーマ「何だ?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…

氷の壁と天井が崩れ始めた。

皆「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!



ドドドド…

ドラス「ん? 何だ?」

ドガアアアアアアン!! ドガアアアアアアン!! ドガアアアアアアン!!…
ライフ「!?」
ラテツ「な…何だ!?」

氷の迷路の天井が数mごとに不規則に崩壊を始めた。

レイ「こ…これは…!?」
ミーティア「チッ、セイバーめ…!! 余計な事をして…!!」

氷の迷路は所々『氷の山々』に変わっていた。

オペレーター「な…何が…!?」
ジブリール「クッ!! 計画が台無しだ!!」



牙鬼(モニター)『ダーク様!! デス・メイズが所々崩壊しています!!』
ダーク「!? 何が起こったというのか!?」
ゴセス「全く理解不能です…。」


エンペラー「…何故崩壊が…?」


マーク「ハァ……心臓が止まるかと思った〜…。」

ポケシャラ山氷に居た全ての者は氷の迷路の崩壊に困惑していた。

その全ての原因を作ったセイバーというと…

セイバー「クッ!! 大丈夫かおい!?」
アーマ「ああ…何とかな…。」
セイバー「……アーマ、……結構ミラクルな格好してるぞ?」
アーマ「……俺もそう思っている。」

アーマの格好は、突き出た氷の柱の途中から出ている短い柱の間に挟まった格好になっている。

アーマ「……取り敢えず助けてくれない?」
セイバー「ああ…『メタルクロー』!」
セイバーはメタルクローで氷の柱を破壊し、アーマを助けた。

セイバー「やべぇな…これ。」
アーマ「誰か居るのかこれ?」

ドーン!!

2人「!?」
ナッツ「アタシも居るよ!!」
アーマ「ナッツ!! 無事だったか!!」
エール「うう…何とか助かった…。」
アーマ「あ…ああ…。;;」
サパン「あれっ? 此処何処?」
サン「ううっ…多分現世…。」
セイバー「何言ってんだお前ら…?」
エール「一体何人とはぐれたんだろう…?」
アーマ「さあ…それは分からない…。」

さて、此処で離れ離れになったセイバー達はどうなっているというと…

第1

セイバー
アーマ
ナッツ
エール
サパン
サン

第2

アース
ハサ
ロード
西郷
疾風
疾風忍
次郎
ルリ
ラト

第3

アクア

第4

ラスター

以上の状態になったセイバー達。
だがラスターに異常が…?


ミーティア「…!? ラスターが!?」
レイ「ラスター!?」
ミーティア「チッ、まずい状態になっている…!! レイ、行ってくれないか?」
レイ「…分かった。」
ミーティア「ラスターはあっちだ。
レイ「……行ってくる。」
ルト「お兄ちゃん…気を付けて…。」
レイ「ああ…。」

レイはルトの額にキスをした後、ミーティアが指差した方に行った。

ルト「お兄ちゃん…。」
ミーティア「ラスター…死ぬなよ…。」




レイ「確かこの辺り…ハッ!! ラスター!?」

レイは氷の山に体の殆どを埋められたラスターを見つけた。

レイ「ラスター!! 大丈夫か!?」
ラスター「ぐっ…ううっ……!! …お前は…!?」
レイ「今助ける!! 『サイコキネシス』!!」

レイはサイコキネシスで周りの氷を全て退かし、ラスターを助けた。

レイ「大丈夫か…?」
ラスター「…ああ……何とか……な…。」
レイ「そうか…。」



ドラス「一体何が起こったというのか…!?」
ラテツ「取り敢えず行こう!! 生き埋めになった人達もいるかもしれない!!」

ラテツは空いた氷の天井の穴から出た。

ラテツ「音はあっちからだか…ハッ!?」

ラテツは何かを感じ、その方を向いた。

ラテツ「あれは…RP旗艦!! チッ、此方は大事な時なんだ!! 消え失せろ!! 『ランサーファング』!!」

ラテツはランサーファングを出してRP旗艦に攻撃を仕掛けた。


ビィーッ!! ビィーッ!! ビィーッ!!

ジブリール「何だ!?」
オペレーター「遠距離からの攻撃です!!」

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

オペレーター「エンジンに被弾!! このままでは…!!」
ジブリール「チッ、直ちに方向転換し、この場を離脱。90%のロボットとサスダーン以外のヒューマタイプを出撃させろ!! 私もパワードスーツを着てから向かう!!」
オペレーター「了解!!」

RP旗艦は離脱を始め、大量のロボットとヒューマタイプが出撃した。

ファイン「始めようぜ!!」
エッス「…これは…!!」
ツクア「敵は!?」
フォアイ「氷のステージか…最高だぜ!!」


アース「チッ、敵がわんさかと出てきたな。」
西郷「戦うでごわす!!」
疾風「やって見せるでござる!!」

アース達はヒューマタイプ達を迎撃に向かった。


セイバー「!? あれは!!」
アーマ「ロケットパイレーツ!!」
セイバー「チッ、何処までもウザい奴らだな!!」
ナッツ「倒しに行く!?」
アーマ「日没までにはダークごと倒したいものだな。」
セイバー「ヘッ!! 何言ってんだ!? まだ時間はたっぷりある! まあ有り過ぎておかしくなりそうだがな!!」
アーマ「ああ、そうだったな…!!」
セイバー「んじゃ、行く…!?」

セイバーは何かを感じ、身構えた。

アーマ「セイバー…?」
セイバー「…何だ…この感じ…?」
アーマ「……ハッ!! まさか俺達以外にも誰かが!?」
セイバー「いや、違う…、アーマ達は先に行ってくれ。俺は後から行く。」
アーマ「…分かった。……行くぞ。」

アーマ達はRPを迎撃しに行った。

セイバー「さあ、何処の誰かは知らねぇか、この俺を唸らせるとはな…!! 楽しみだな!!」

セイバーは何処かへ走って行った。



レイ「ロケットパイレーツ…!?」
ラスター「チッ…未だ身体は…本調子…じゃない…見たいだな…。」
レイ「何処かに避難しよう。」
ラスター「…ああ…。」

レイとラスターは避難の為に氷の迷路(全体の3割が崩壊)に入った。


ラスター「……チッ」

ラスターは右脇腹を抱え、左足を半ば引きずる様に歩いていた。

レイ「…大丈夫か…?」
ラスター「…いや…大丈夫では…無いな…。」
レイ「クッ、こんな時、キノが居てくれれば…!!」
ラスター「……ハッ!!…キノ!?…キノだと…!?」
レイ「えっ…ああ、そうか。」
ラスター「…どういう事…だ…!?」
レイ「ホラ、仮面を付けたエルレイドがいただろ?」
ラスター「…ああ…確かに…いたな……それが?」
レイ「あれ実は僕。」
ラスター「…ああ…成る程…だから…見た事あると…思った…。」
レイ「ハハッ…それはどうも…。;;;」
ラスター「クッ…兎に角…奥に…行くぞ…。」
レイ「…分かった…。」

ラスターとレイは奥に向かった。
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