本編小説

□第3、7話
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第3、7話



ポケシャラの何処か


ドラス「さて…、ノア様は何故こんな所に向かわせたのか…。」
ライフ「さあ…。」

どうやらムーンランサーはノアの命に従って此処まで来た様だ。

ドラス「だがそれだけじゃなく、『ムーンランサーの新たな仲間』も入れるとまで言ってきた。」
ライフ「仲間!?」
ドラス「ああ、そうだ。」
ライフ「でも、仲間なんてそうそう入れられるものじゃ…」
ドラス「いや、ノア様が俺達ムーンランサーの為だけに入れてくれる。」
ライフ「!? そうなの!?」
ドラス「今、ノア様の命を持ってこちらに向かっている。」
ライフ「……でもまあ…、僕達って凄いと思うんだけどねー…。」
ドラス「フッ、俺が『ノア様の使者』という事がか?」
ライフ「まあ…それもそうだけど…、優遇され過ぎてない? その代わりに何か大切なものを失いそうで…。」
ドラス「フッ、ノア様は何かの代わりに大切なものを奪ったりはしない。そこだけは保証出来る。」
ライフ「そうか…。所でドラス…」
ドラス「ん?」
ライフ「此処…ポケシャラ南部の筈なのにだんだん寒くなってきた…。」
ドラス「確かにな…、何でだ?」
?????「ニャハハハハハハ…」
ライフ「!? 誰だ!? 何処から!?」
?????「此処だ。」
ライフ「!?」

ライフは声のした方を見た。

ライフ「!? お前は…!? 赤い目のグレイシア…?」

ドラス「赤い目…ハッ!? アイーグ(グレイシア♂)(17歳)(アルビノ)!?…お前だったのか…!!」
アイーグ「ニャハハ♪ さっすがドラス〜♪ 俺の事覚えてくれたんだ♪」
ライフ「ドラスこいつは?」
ドラス「ああ、こいつはアビノス・アイーグ。アルビノのグレイシアだ。」
ライフ「えっ!? アルビノ!? 色違いじゃないの!?」
アイーグ「ニャハハ♪ 残念だったな!!」
ドラス「そして俺と同じく『ノア様の使者』だ!」
ライフ「そうなのか。」
アイーグ「Σ人の話無視!?」
ドラス「そんな事よりさっさとノア様の命を言え。」
アイーグ「へいへい、分かりました〜。」

アイーグは首にあるUSBメモリーをドラスに渡した。

アイーグ「未だ俺も見た事は無いけど、これの中にノア様の命が入っている。」
ドラス「フッ、どうも。」

ドラスはアイーグからUSBメモリーを受け取った。

ドラス「さてと…。」

ドラスは左腕に付いてあるHNパソコンにUSBメモリーを差し込んだ。

カチッ

ピピッ

ドラス「…………………………………!? こっ、これは!?」

ドラスはUSBメモリーの内容を見て驚愕した。

アイーグ「ドラス?」
ライフ「どうした?」
ドラス「いや…声で言うより直接見た方が良い…。」
ライフ「直接って……えっ!?」
アイーグ「はいっ!?」

HNパソコンの画面を見たライフとアイーグも同様に驚愕した。

アイーグ「ちょ待てこれ!! 凄すぎだろ!?」
ライフ「こんな…これは…!?」
ドラス「…『ロケットパイレーツの現本拠地の場所』…!!」

ムーンランサー一同、唖然とした顔でHNパソコンを見続けた。




〜数分後〜


ライフ「ああ!! 集合場所があるから行こう!!」
ドラス「ああ、そうだな。」
アイーグ「ニャハハ♪」

ムーンランサーは集合場所に向かった。






集合場所


ドラス「どうやら此処の様だな。」
アイーグ「でも、何で『集合場所』、なんだ…?」
ライフ「もしかして…他にもこれを…?」
ドラス「多分な。」
アイーグ「ん? 人影?」

アイーグは人影を見つけた。

アイーグ「誰?」
ドラス「こんな所に…まさか?」
?????「そのまさかだ。」
ライフ「お前は!?」
?????「俺の名はジュト。コイツは飛鳥だ。」
飛鳥「ああ、宜しく。」
ドラス「ジュトと飛鳥か…。」
アイーグ「聞き慣れない名前だけど…。」
ジュト「まあ、俺達がそのロケットパイレーツの本拠地を見つけたがな。」
ドラス「成る程…だから此処に居るのか…。」
ジュト「ああ…じゃあ早速…」

?????「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

皆「!?」
ライフ「何!?」
ジュト「この声の方向…ハッ!?」
飛鳥「本拠地の方向だ!!」
アイーグ「えっ!?」
ドラス「チッ、行くぞ!!」
ライフ「ああ!!」

ライフとドラスは走って行った。

アイーグ「ええっ!? ちょっと待て!!」
ジュト「行くか。」
アイーグ「そうだな。」

アイーグ達も続けざまに走って行った。



ラテツ「ん?……あれは…?」
テトラ「お兄ちゃん?」
ラテツ「いや、今さっき彼処に人影を見たんだが…。」
ジル「行って見る価値は有りそうだな。」
クチート双子「行こう行こう。」
アーロン「気になりますね…。」
ラテツ「行くか。」

ロードエスペランサはアイーグ達の人影を追った。




ライフ「! あれは!!」
ドラス「ロボットか! 面白い!! 行くぞライフ!!」
ライフ「ああ!! 『シャドーボール』&『悪の波動』!!」

ライフはシャドーボールと悪の波動を同時に出し、ロボット達を破壊した。

ライフ「これで!!」
ドラス「ん? 誰だ!」
ライフ「えっ?」
?????「えっ…あ、ライフ、ドラス!」
ライフ「えっ…あ、ティル!! アイ!! 何でこんな所に!?」
アイ「あ、ありがとう。」
ライフ「あ、って…ハァ…。」
ドラス「成る程な。さっきの声はお前のか。」
ティル「まあ…そうだけど…。」
アイ「お兄ちゃん声大き過ぎ。;;;;」

すると遅れてアイーグが来た。

アイーグ「おーい、ライフー、ドラスー…って誰!?」
ドラス「ああ、ティルとアイだ。コイツはアイーグ。」
ティル「あ、宜しく。」
アイ「宜しく。」
アイーグ「何かどうも。」

更に遅れてジュトと飛鳥も来た。

飛鳥「ん? コイツは…?」
ジュト「お前はこの前のラティオス。」
ティル「あなたは…この前の。」
ジュト「フッ、奇遇だな。」
ティル「まあ、そうですね。」
ドラス「なんだ、知り合いか?」
ジュト「少しだけだがな。」
飛鳥「あ、思い出した。」
ティル「Σ遅っ!?」


?????「これは…ロボット!?」
ジュト「!? 誰だ!?」
ライフ「…ハッ、ラテツ!!」
ラテツ「よう、ライフ、ドラス、後誰か知らない人達。」
ティル「って少し会った事ある!!」
ラテツ「えっ!? マジ!?」
ジル「しっかしこのロボット…何処かで会った気がするが…。」
ラテツ「…ロケットパイレーツのロボットだ。」
テトラ「…え?」
ジル「…マジ?」
ラテツ「そうなると…」

ラテツの目と口調が変わった。

ラテツ「ロケットパイレーツ…今度こそ滅ぼす!! この俺の手で…!!」

そう言うとラテツは飛び立った。

テトラ「…ハッ!! お兄ちゃん!!」
ジル「…無理だ。」
アーロン「…行くしかありませんね…。」
クチート双子「…うん…。」

テトラ達はラテツの後を追った。
ドラス「さて、やるか。」
ライフ「ああ。」
アイーグ「ニャハハ♪ 行きますか。」

ロードエスペランサも続けざまに走って行った。

飛鳥「チッ、見つけなきゃよかった!」
ジュト「そう言いながら何故銃を持つ?」

飛鳥は拳銃二丁を持っていた。

飛鳥「ヘッ、それもそうだな。」
ジュト「行くぞ。」
飛鳥「OK!!」

ジュトと飛鳥も走った。


ティル「…………」
アイ「……どうするのお兄ちゃん?」
ティル「……待つか。」
アイ「うん。」

ティルとアイは蚊帳の外だった。




ロケットパイレーツ本拠地付近


ライフ「あれは!?」
飛鳥「何だこれは…!?」
テトラ「凄い…!!」
ジュト「遠くでしか見た事は無かったが…まさかこれ程まで大規模だとはな…。」

ライフ達はロケットパイレーツ本拠地の大規模さに驚愕した。

ドラス「たった数週間でこれ程まで大掛かりな物を…!!」
ラテツ「破壊しがいがある…!!」
ジル「ちょっと待て、こんなに大規模な基地をどう破壊するんだよ!?」
クチート双子「そうだそうだ!!」
ドラス「いや、『手立て』はある。」
ジル「えっ?」
ドラス「『メイン動力部』の破壊、或いは『自爆装置』の起動。此さえすればどんなに頑丈な基地でも破壊可能だ。」
ジル「ああ、そうか。…………いや、そう簡単には出来る筈が…」
ラテツ「それは全て俺1人でやる…!!」
ジル「ら、ラテツ!?」
アーロン「たった1人で…!? 自殺行為です!!」
ラテツ「煩い!! 黙れ!!」
アーロン「!?」
ラテツ「あんな生命(いのち)を踏みにじる奴らに死を与える!! この俺の手でな!!!!」
皆「……………」
ラテツ「行くぞ。」

ラテツ達はロケットパイレーツ本拠地に入った。
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