本編小説

□第3、4話
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第3、4話



ロケットパイレーツ上陸地点の付近


レイ「敵は戦力を回復させ、その上でこのポケシャラに上陸しようとしている。」
クチート双子「…ゴクッ」
レイ「ノアからの情報を得た僕達はロケットパイレーツが上陸する地点の付近で待ち構えている。」
ノキ「あー…早くミーティア戻って来ないかな〜…。今にも心臓が破裂して死にそう〜。(´〜`;)」
キノ「ノキー!! しっかりしてノキー!!」
ノキ「兄さん…僕…ガクッ」
キノ「ミーティアー!! 早く戻ってきてー!!」
レイ「というか緊張し過ぎだ…。何度も戦ってきたんだろ…?(汗」
ノキ「あれは…ミーティアがいてくれたお陰で…戦えただけだから…。」
レイ「ああ…そういう事か…。(汗」

ラテオ「……! あそこになんか光ってる!!」
ラテア「あ! 本当だ。」
ノキ「ミーティアが戻って来た!! 兄さ〜ん!!」

ギュウウウウウ…

キノ「だ…だから首…首が…ガクッ」
ノキ「に…兄さああああああああああ…」

ドガッ!!

ノキ「あでっ!?」
庄「下らない兄弟漫才はそこまでにしろ!!」
ノキ「…ビキッ(#^ω^)」
庄「…?」
ノキ「ちょっと黙っててくれない? ロボットの分際で。(#^ω^)」
庄「(カチーン)ああっ!? もういっぺん言ってみろよ!?」

キノ「あ、何か変なスイッチ入った。」
レイ「!?」
ルト「えっ!?」

ノキ「ああ!! もういっぺん言うよ!! 『ロボットの分際で』!!」
庄「(頭のネジが外れた)あー!! ロボットだとも!! だかな!! お前ごときなんぞ簡単に捻り潰してやる!!」
ノキ「やれるものならやってみろ!!」
庄「ああ!! やってやるさ!!」

ノキと庄は乱闘を始めたが、次の瞬間、

ミーティア「『流星群』!!」
ノキ&庄「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ミーティア「…これからロケットパイレーツと戦おうとする時に何だこれは?」
ノキ&庄「は…はい…、失礼しました…。」
レイ「(さ…流石はミーティアだ…。;;;;;)」
キノ「…あれっ? なんか『デジャヴを見ている気がする』んだけど……気のせいかな…?」
レイ「…?」



アーマ「ハックシュン!!!! あー……誰だ? 俺のウワサをする奴は?」



ミーティア「! この感じは……! 皆、今すぐ戦闘準備に入れ。」
レイ「!?……分かった。」
ノキ「あー…今更だけど心臓破裂で死にそう…。」
キノ「…って結局ミーティア関係無いじゃん!!」
ルト「まあまあ、キノも落ち着いて…。」
ミーティア「早くしろ!! ぐずぐずするな!!」(←最初から戦闘準備をしている)
キノ&ノキ「はーい…。」
庄「来たぞ!!」
レイ「!!」


地平線の彼方からロケットパイレーツの部隊が現れた。

ノキ「き…キタ―――(;゚∀゚)―――!!!!」
ミーティア「行くぞ!!」
レイ「ああ!!」
キノ「はい!!」
ミーティア「ノキは此処で迎撃しろ!」
ノキ「はい!!」
ミーティア「庄、合体だ!!」
庄「分かった!!」

ミーティアと庄は合体した。

ミーティア「俺とキノはこのまま正面から敵部隊に向かう。レイは『あれ』を使え。」
キノ「はい!!」
レイ「あれか………、分かった。」
ミーティア「行くぞ。」
キノ「はい!!」

ミーティアとキノはロケットパイレーツ部隊に向かった。


ノキ「よーし!! 此処が見せ所だ!!」
レイ「…………」




ロケットパイレーツ戦艦艦橋


ブリッジクルー「艦長、前方から二体の生命反応を確認、モニターに映します。」

ピッピピッ

ブリッジクルー「!? こ…これは…!?」

モニターには、真っ直ぐこちらに向かうミーティアとキノの姿があった。

艦長「ほう…、これは大物だな。だが、こちらには『新型ロボット』がいるからな。クックックックッ…、さあ…どうする…? ロボット部隊を発進させろ!!」
ブリッジクルー「了解!!」

ロケットパイレーツ戦艦からロボット部隊が発進した。



ミーティア「! あれは…!!」
キノ「ロボット部隊!!」
ミーティア「落とすぞ!!」
キノ「はい!!」

ミーティアとキノはそのままロボット部隊に突っ込んだ。

ロボット「ギギガガ」

ババババババ!!!

ロボット「ガガッ!!」
ミーティア「この程度の敵!!」

キノ「てぇやっ!!」

ドガッ!!

ロボット「グガッ!!」
キノ「よしっ!!」
ロボット「グアアッ!!」
キノ「!」

スッ…

ロボット「ギ?」
キノ「『瓦割り』!!」

ドガガッ!!

ロボット「グガアーーー!!」
キノ「次っ!!」


ミーティア「(おかしい…)」

ミーティアはロボット達の動きが『何時も』と『何かが違う』事に気付いた。

ミーティア「(何故動きが良い? 普通のロボットの筈だ…?)」

ミーティアはロボットの動きが何時もより良い事に疑問を感じていた。

ミーティア「(だが、それだけでは『確信』には辿り着けない………ハッ! そうか! そういう事か!)」

ミーティアは徐にMISガンをホルスターにしまい、その右手を、接近したロボットの頭部に突き刺した。

ドッ!!

ロボット「ガ…ガガガ…」
ミーティア「………………………………………ハッ!! お前か!!」

ミーティアは右手に突き刺したロボットを、『それ』に向けて投げた。

ガキィンッ!!

だが、投げたロボットは『それ』に弾かれ、爆発した。

?????「何故俺が分かった?」
キノ「ロボットが喋った!?」
?????「フッ、俺は『指揮ロボット』。他のロボットの命令操作能力を持つ。」
キノ「ええっ!?」
指揮ロボット「だが、何故俺が分かったのかが判らない。」
ミーティア「それは『電波』だな。」
指揮ロボット「? 電波?………フッ、フフフフフフフフフフ…ハハハハハハハハハハハハ……。そういう事か…。」
キノ「ど…どういう事??」
指揮ロボット「確かに俺が他のロボットを命令、操作する時に『電波』を使うが…成る程、お前はその電波を感じ、発信源である俺が分かったという事か。」
ミーティア「お前さえ倒せば後は雑魚ばかりになる。」
指揮ロボット「その前にその雑魚どもを倒してから俺を倒すんだな!! 行け!!」
ロボット「ピピピッ」

指揮ロボットの命令でロボット達が一斉にミーティア達に向かって来た。

キノ「この数じゃキリが無い!!」
ミーティア「キノ、下がってくれ。一気に終わらす!!」
キノ「あ、はい!!」

キノはミーティアの後ろに下がった。

指揮ロボット「フンッ!! 自分だけ死にに来たか!!」
ミーティア「それはどうかな…?」
指揮ロボット「何?」
ミーティア「『ウイングミーティア、心の雫解放』!!」
庄「心の雫解放。」

庄は頭部内部にある心の雫を解放した。

指揮ロボット「何ぃ!?」
ミーティア「一気に決める!! 『バーストビームカノン』!!!!」

ミーティアはバーストビームカノンで攻撃した。

指揮ロボット「なっ!?」

バーストビームカノンの砲火に呑み込まれるロボット達。

キノ「す…凄い!!」
指揮ロボット「な…何だと!!??」
ミーティア「フゥ…、後は残り少ないロボットとお前だけだな。」
指揮ロボット「クッ…!! 未だ終わりはしない!!」

指揮ロボットは残り少ないロボット達でミーティア達に攻撃を仕掛けた。

キノ「うわあっ!!」

キノはロボットの『数の攻撃』を受けた。

ミーティア「キノ!?」
指揮ロボット「食らえ!!」

指揮ロボットはビームサーベルでミーティアに攻撃を仕掛けた。

ミーティア「?! チッ!!」

ミーティアもISガンをソード形態に変形して防御に出た。

指揮ロボット「うおおおおおおおおおおお!!!!」
ミーティア「クッ…!!」


ラテオ「き…来たよ!?」
ノキ「良し来たー!!」

ノキはIシップで迎撃をした。


指揮ロボット「ん? 成る程…(『左側に行け。』)」
ミーティア「!?」
ロボット「ピピピッ」

ロボットはIシップの『左側』に集中して突撃した。


ノキ「クッ!! 今の弱点を突かれて…!!」
クート「チート!! 行くよ!!」
チート「うんっ!!」
ラテア「えっ!? ちょっと!?」

クートとチートはコクピットから降りてIシップの『右側』に乗った。

クート「『火炎放射』!!」
チート「『冷凍ビーム』!!」

クートとチートは火炎放射と冷凍ビームでロボット達を迎撃した。

ルト「クート!? チート!?」
クート「大丈夫!! こんなのレイと一緒に潜り抜けたから!!」
チート「だから大丈夫!!」
ルト「クート…チート…。」
ノキ「良し!! 僕も負けてはいられない!!」


指揮ロボット「チッ、なかなかやるな…!! なら!!」

指揮ロボットはミーティアを弾き飛ばした。

ミーティア「ぐう…っ!!」
指揮ロボット「せめてお前の首は切り落とす!!」
ミーティア「しまっ…!?(棒読み」
指揮ロボット「死ねええええええええええええ!!!!」
ミーティア「フッ…」

ミーティアが不敵に微笑んだ瞬間、

ドウッ!!

指揮ロボット「!?」

『ビーム』が指揮ロボットのミーティアを斬ろうとして振り上げた右腕を破壊した。

指揮ロボット「なっ!? 何だと!?」

そのビームを撃った者の正体は…


レイ「フゥ…、狙撃は結構難しいな…。」

そう、『Iシップの右側のビームカノン』を持っているレイなのだ。
ビームカノンのセンサーのコードを視力回復装置に付け、バイザーを使い、センサーの『視界』を映していた。

レイ「ミーティアはこれ(狙撃)を難なく出来るから凄いんだよな。」


指揮ロボット「クッ…!! 行け!!」

指揮ロボットは数機のロボットをレイに向けた。

レイ「来たか!」

レイは視力回復装置に付いているビームカノンのセンサーのコードを引き抜き、バイザーを閉じた。

レイ「これで!!」

視力回復装置の武装は『生体エネルギー変換型ビームマシンガン』に変更されている。
レイはそのビームマシンガンでロボット達を迎撃した。

レイ「クッ…!!」

レイは殆どのロボットをそれだけで撃破した。


指揮ロボット「クッ!!……ハッ!?」
ミーティア「お前の相手は俺だ!!」
指揮ロボット「しまっ…!?」
ミーティア「食らえ!!」

ザシュッ!!

指揮ロボット「!?」

ミーティアは利き手である左手にあるISガン、ソード形態で指揮ロボットの胸部を突き刺した。

指揮ロボット「………クックックックックックックッ…!!」
ミーティア「…? 何がおかしい?」
指揮ロボット「成る程な…!! そうだ…、お前達に『いい事』を教えてやろう…!」
ミーティア「何??」
指揮ロボット「俺達は只の『尖兵』だ…。」
ミーティア「!!!???」
指揮ロボット「ジブリール様率いる『本隊』は今頃此処に上陸してるだろう…!!」
皆「!?」
ミーティア「なん…だと…!?」
指揮ロボット「そして、ジブリール様達が貴様らを殺すだろう!!!! フハハハハハハハハハハハハハ…」
ミーティア「クッ…!!」
指揮ロボット「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…」

ドウンッ!! ドガアアアアァァァッ!!!!

ミーティア「なっ!?」

突然何処からともなく放たれたビームが指揮ロボットの頭部を破壊した。

ミーティア「ハッ!!」

ミーティアは『何者かの気配』を感じ、振り向いた。

ミーティア「……ラテツ…!!」
ラテツ「…………」
レイ「ラテツ…!?」
ラテツ「ロケットパイレーツ…!!」
ミーティア「ハッ!! 待て!!」

ラテツはミーティアの制止を聞かずにRP戦艦に突撃した。

ミーティア「クッ…!!」

ラテツ「お前らに…!! お前達に!! この世界を…!! 破壊されてたまるかあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

ラテツは瞬く間にRP戦艦を撃沈させた。


艦長「ば…バカな…!? こんな…ハッ!?」

艦橋の前にラテツが現れた。
艦長「あ…ああ…!!」
ラテツ「………死ね…!!」

無慈悲な声でそう言ったラテツは、ランサーファングで艦橋を破壊した。

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア………ン!!!!!!!!


テトラ「お兄ちゃん…。」

ミーティア「…ノア、本隊は何処に行った?」
ノア『すまない…。本隊は『未探索エリア』に入り、完全に確認が取れなくなった…。』
ラテツ「何!?……ハッ!! だから『未探索エリア』なのか!?」
ノア『ああ…、未探索エリアはまず先に『光の者』達が入り、その『影』を使って完全に私の世界とリンクして初めて『未探索エリア』の名が消える…。』
ミーティア「そういう事か。」
ラテツ「クソッ!! しらみ潰しに探さなきゃならねぇのか!!」
ノア『すまない、……そうなる……。』
ミーティア「ノア、お前が謝る必要はない。」
ノア『ミーティア…。』
ミーティア「だが、土足でこのポケシャラに入った礼はさせて貰わないとな。」

そう言ってミーティアはISガンをソード形態にさせた。

ノア『……分かった。後で他に『知り合いのバウンティハンター達』にも連絡を取ろう…。』
ミーティア「分かった。」
ノア『では、私は色々と忙しいからな。失礼する。』
ミーティア「ああ。」

バリィン!!

ノアの『鏡』は割れて消滅した。

ミーティア「……さて、クチート双子は『元の鞘』に納まったらどうだ?」
レイ「元の鞘……ああ、ジルか。」
ジル「ん? 何だ?」
レイ「ホラッ。」

レイはクチート双子を掴んで、ジルに乗せた。

クート「あ、ジルだ。」
チート「ホントだ。」
ジル「あ………この前はゴメンな。」
クート「ううん、友達が出来たから良いよねぇー。」
チート「ねぇー。」
ジル「あ、そ。(汗」
ラテア「あ……また会おうね。」
クチート双子「うん!!」
ラテツ「…行くぞ。」
ジル「ああ。」
テトラ「うん。」
アーロン「はい。」

ロードエスペランサは立ち去った。

レイ「…ラテツ…。」
ミーティア「…精神が狂気に捕らわれ始めているな。…このままでは自滅するぞ…、ラテツ。」
レイ「………………」

ミーティアとレイは、ラテツの精神状態を気にしつつ、これから始まる『戦い』を気にしていた。



第3、4話終了

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