本編小説

□第2、5話
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第2、5話


アルトマーレアイランド


連絡橋


レイとクチート双子はレインカーでアルトマーレアイランドに向かっていた。

レイ「ハァ…ラテツはまだ目覚めないし、ラテツの傷を治す為に医療品の全てを使い果たしたし、更に食料が尽きたし、ハァ…無茶苦茶だ…。」
チート「レイ、ため息ばかりしてると幸せが逃げちゃうよ?」
レイ「そうだな。」

レインカーはデパートの駐車場で止まった。

レイ「鍵は…良し、防犯機能…良し、クート、チート、行くよ。」
クチート双子「うん!!」

クチート双子はレイの肩に乗った。

クート「久しぶりのレイの肩だ。」
チート「うん、そうだね。」
レイ「ハハッ」

レイ達はデパートの中に入った。


クート「うわあ…!!」
チート「凄い!!」

クチート双子はデパートの品物の凄さに驚いていた。

レイ「(この反応…行った事無いのか…? だったら。)クート、チート、あそこで遊んでらっしゃい。」
クート「えっ!?」
チート「良いの!?」
レイ「壊さない程度ならね。」
クート「ブー、そんなに子供じゃないよ!!」
レイ「ハハッ、悪かったな。(十分子供じゃないか)」
チート「クート、行こう。」
クート「うん!!」

クチート双子はレイから離れ、オモチャ売り場に行った。

レイ「フゥ…さて、僕は買い物買い物っと。」


数十分後


レイ「フゥ…荷物は入れたと…さて、双子を迎えに行くか…。」

レイは一旦荷物をレインカーに入れ、クチート双子を迎えに行った。

レイ「いや…待てよ。」

レイは何かを思い出したようにレインカーに戻った。

レイ「確か…このボックスの中に100万ポケと円がそれぞれ有ったような……有った!」

レイは200万ポケ円をレインカーのボックスから見つけた。

レイ「でもこんなにいらないから10万ずつだけで後は戻そう。」

レイは20万ポケ円を持ってクチート双子の所に向かった。


レイ「おっ?」
クート「このロボットカッコイイ!!」
チート「このぬいぐるみ可愛い!!」

十代後半とは思えない程、オモチャに夢中になっているクチート双子を見てレイは3人の妹達を思い出していた。

レイ「(ラトとルリは何時もあんな感じだったな…ルトはそれほどでもなかったけど小さい頃は結構オモチャ好きだったな…。)」
クート「あっ!! レイだ!!」
チート「これ買ってー!!」
レイ「良し、買おう。」
クチート双子「やったー!!」
レイ「(そうだ…僕達はこの笑顔を守る為に戦いをする…只私利私欲の為に支配を行う者達に…ミーティア、ラテツ、そう思うだろ?)」
クート「レイ? どうしたの?」
レイ「ん? 何でもない。さあ、レジに行こう。」
クチート双子「おー!!」


レイ「いやー、結構買い込んだなー。まあ、これで暫くは問題は無いだろう。」
クート「あれ? 誰か居るよ?」
レイ「えっ?」

其処にはレインカーの後部にリアカーを取り付けているガリルの姿があった。

ガリル「の〜ん」
レイ「ガリル!? 何でこんな所に!?」
ガリル「あっ僕、体力には物凄く自信があるんです。」
レイ「そういう問題なのか…?」
ガリル「でもやっぱり疲れちゃて念のために持ってきたリアカーを取り付けていました。」
レイ「(コイツ…化け物か!?)」

ガリルの異常に高い体力に感心するしかなかったレイだった。

レイ「やれやれ…行くぞ…ん!?」

レイは何者かの気配を感じた。

レイ「(この視線は…コチラを見ているようだ。)皆、乗れよ。」

レイはガリル達を乗せ、(ガリルはリアカーに乗せた)その場を後にした。




ポケシャラの何処か


キノは1人でビーヴェル村に向かっていた。


回想


セイバー『あのキノの落ち込み様…酷すぎるな…なあ、ラスター。キノの最大の友人としての意見を聞こう。』
ラスター『…ビーヴェル村に…帰らせるしか…無いと…思う…。』
セイバー『そうか…そういえばキノには最大の友人と恋人がいた…だがその最大の恋人を失い、精神に直撃を食らったのだろう…。』
ラスター『…アイツには…悪いが…ルトの捜索は…あの精神状態じゃ…無理だな…。』
セイバー『仕方がないか…。』



回想終了


キノ「ごめんね…ごめんねルト…こんな僕じゃ…ウウッ…。」



アルトマーレアイランド市内


レイ「(チッ…まだ付いてきている…。)皆、掴まっていろ。」
3人「えっ!?」

レイは突然スピードを上げた。

3人「!?」
レイ「クッ!! まだ付いてきている!! なら!!」

レイは窓を開け、銃で後ろの追跡車のタイヤを撃った。

バンッバンッ!!

車はバランスを崩し、電柱に激突した。

レイ「(まあ良い、後で後悔するのはお前達だ。)」

だが、次の車が追跡した。

レイ「スピードを上げる!!」

レインカーは更にスピードを上げた。

3人「うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!??」




キノ「ハァ…ルト…大丈夫かな…。」
レイ「!? 危ない!!」

ズアッ!!!!

キノ「!!??」
レイ「チッ!! 来たか!!」

レイはレインカーを降り、拳銃を持った。

?????「あら? それはすいませんね。」

?????が車から出てきた。

レイ「お前は!?」

レイは拳銃を構えた。

?????「フフッ、私の名前はミスニスタ・ミップ。宜しくね。」
レイ「ハァ!?」
キノ「だ…誰!?」
レイ「それはコッチが聞きたい!! 所で君の名前は?」
キノ「あ、キノです。」
レイ「レイだ。って何で自己紹介なんかしてるんだ僕!?」
ミップ「へぇ〜…レイって言うんだ…。」
レイ「何が目的だ!?」
ミップ「実力を持ったポケモン達を集める事…それがポケモン連合の目的…。」
レイ「で? 何だ、だから僕を?」
ミップ「フフッ、それはあなたが好きだからよ。」
レイ「!?」
ミップ「だ・か・ら、あなたを私の夫にするって事。」
レイ「ふざけた事を…!!」
ミップ「あら? そうかしら?」

次の瞬間、ミップはレイの目の前にいた。

レイ「なっ!?」
ミップ「しょうがないなぁ…実力行使しか無いね。」

と、ミップはレイの唇を奪おうとした時、

レイ「!!」

バチィッ!!

ミップ「キャッ!?」

レイは思わずミップを左手の甲で叩いた。

ミップ「何するのよ!!」
レイ「僕は…妹達が…幸せになるまで…そして…ポケシャラを巣くう者達を倒すまで…幸せにはなれない!!」
ミップ「!?」
?????「やれやれ…交渉決裂か…。」
ガリル「!?」
レイ「お前は!?」
ミップ「バグー!? どうして此処に!?」
バグー「答えは簡単、トランクの中に居たからだ。」
ミップ「…付けられていたの…!?」
バグー「お前の最近の行動がおかしいと思ったから付いてきただけの事。」
ミップ「クッ…。」
バグー「そして、お前は此からのポケモン連合の活動の邪魔をしそうだ。」
ミップ「!? ま…まさかバグー…!?」
バグー「だから…殺す!!」

バグーはくわえていたタバコを捨て、それを踏みつけた。

バグー「…あちぃな…。」
ミップ「だったら止めたら?」
バグー「ケッ、別に問題は無いだろ? それに山火事とか起こしたら夜も寝られない。しかもそんなに熱くねぇよバーカ。」

変な所で律儀なバグーだった。


ガリル「(どうしよう…このままじゃ…。)」
ガリス『だったら俺にその身体を貸せ。』
ガリル「(ガリス…それは…)」
ガリス『何言ってやがる。お前じゃ戦闘では只の的だ。だが俺ならあの『業火の溶解者』とバカ女に一発以上殴れる事が出来る。』
ガリル「(………分かった。)」
ガリス『流石は僕。物分かりの早い事。じゃあ、行くぞ。』
ガリル「(うん。)」

ガリルは目を瞑り、俯いた。
そして、ガリルはガリスになった。


バグー「さて、死ね!!」
ミップ「!?」
レイ「クゥ…!!」
バグー「『プラズマビーm
ガリス「『ドラゴンダイブ』!!」
バグー「グハッ!?」
ミップ「だっ誰!?」
レイ「あのガブリアス…!? この感じ…まさか!? ガリル…いや、ガリス!?」
ガリス「何だ…あっさりすぎて何も言えねぇぜ。」
レイ「全体的に感じが変わった!?」
ガリス「そりゃそうだ。二重人格だし。まあ、心配すんな、ガリルが本当の人格だからな。」
バグー「テメェ!! 何処ほっつき歩いていたんだ!!」
ガリス「ハッ!! もうお前らとはもうポケモン連合の仲間でも何でもねぇ!!」
ガリル『そうだそうだ!!』
バグー「ググッ…ガリルに変な事を吹き込んだな…!!」
ガリス「ハァ!? 何言ってやがる!! これはこの『優しい』俺がテメェらの様な500年前に滅んだポケモン至上主義の付け焼き刃どもの所にガリルを置かせるかって事だ。諦めろ。」
バグー「何だと…!? テメェ!! ぶっ殺す!!」
ガリス「レイ!!」
レイ「ああ!!」
ガリス「『ドラゴンクロー』!!」
レイ「『サイコカッター』!!」
バグー「ぐああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ミップ「バグーが!?」
ガリス「次はテメェだ!! 『ドラゴンクロー』!!」
ミップ「クッ…!!」
ガリス「避けた!?」
ミップ「覚えてらっしゃい!!」
バグー「グッ…いつか殺す!!」

バグーとミップは撤退した。

ガリス「…………」
レイ「ガリス…?」
ガリル「の〜ん」
レイ「ガリルに戻った!?」
ガリル「僕の事よりそのキノを何とかしなきゃ。」
レイ「えっ!?」
キノ「あ……僕……………行きます!!」
レイ「そうか、ガリルと一緒にリアカーに乗ってくれ。」
キノ&ガリル「えっ!?」

こうして、新たにキノを仲間に加えた。



第2、5話終了

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