#学園の間#
□第四話
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《先輩×案内×事故》
じゃんけんに勝利したので千早達の16組は出入口で1グループに二人の先輩が案内人として付き順番に出発していた。
「私達の番はまだですかね〜?」
千早達は体育館の入り口付近で順番待ちをしていた。
「そうだのう〜梢ちゃん。まだ、先輩達が来ぬのう〜」
ぢゅぢゅるるるるるー。と何処に隠し持っていたのか本日、三本目の野菜生活の紫を飲む千早。
「先輩達がバサラキャラだと良いですね」
「いやいや、お約束でしょう。此処で先輩がバサラキャラでなかったら色々なフラグが発生しません」
「…神無月さん。恋愛ゲームじゃあ無いんですからフラグとか言わないで下さい。しかし、私達の班で16組は最後なのにまだですかね〜?」
案内人の先輩達が来るまで大人しく待機している千早達。そこに、
「お待たせ〜!真田の旦那と竜の旦那とかすが。俺様達が案内するよ〜!」
「やれ、三成を案内するとばかり思っていたのに…まさかのお主らとは…我も運が悪い」
現れた案内人はオカン忍と不幸大好き包帯男。
「なっ!!何でお前なんだ猿飛!!」
「おお!佐助!!」
「テメェは大谷っ!!」
「刑部が儂達の案内人か〜!宜しく頼む!」
案内人達が誰か知っているが此処では知らない振りをせねばとコソコソと家康の側に行き、
「家康君。皆は案内人の先輩方とはお知り合いかね?我々に紹介をしてもらえると助かるのだが…」
「おおっ!神無月と篠原は外部入学組だから二人の事を知らなかったな。早速…」
家康が猿飛達に千早達を紹介しようとするより先に猿飛達が彼等の前に来ると笑顔で。
「神無月千早ちゃんと篠原梢ちゃんでしょう。俺様は猿飛佐助。これから宜しくね。そして、こっちの旦那は大谷吉継」
「魔王と太閤、松永の面接で受かった主達に我も会うて見たかったから運が良かったわ。ヒヒヒッ!」
大谷の言葉に千早と梢は心の中で『面接で何をした私達!?』と叫ぶしかなかった。だが直ぐに気持ちを切り替えて、
「猿飛先輩と大谷先輩ですね。色々と分からない事ばかりなので案内宜しくお願い致します」
「私も宜しくお願い致します」
二人は先輩達に頭を下げる。そして、二人は手を取り合って。
「先輩達も来た事ですし。早速、学園見学に行きましょう!」
「あ、先輩!図書館は早めでお願いします。小説の資料集めには重要な施設確実なので!」
見学を楽しみにしていた二人の周りにはお花が飛んでいます。
「佐助!神無月殿と篠原殿の為に案内を頼む!」
「ハイハイ。じゃあ、行きますか」
猿飛、大谷の二人を先頭にして千早達のグループも出発するのであった。
学園案内は猿飛と大谷の丁寧な説明と案内のお陰で順調に進んでいたのだが千早が廊下で物凄く見覚えのある美形達を発見してしまった。
「……猿飛先輩。あの廊下を歩くモデルのような方々は学園関係者ですか?」
「ん?ああ、あの二人?あの人達はリュミエール先生とオスカー先生。ウチの学園の人気の先生達だよ!」
その言葉を聞いて千早は頭が痛くなった。『あれ?学園バサラだよね?何故にアンジェ○ーク?会社違うよ?』と混乱してます。
「神無月さん。凄い格好いい先生達ですね!あれ?でも、あんなに格好いいキャラ、ゲームにいました?」
梢の言葉にオタクの年齢の差を感じた千早は心の中で泣きながら。
「…後であの方々の事を説明するわ…」
学バサで恋愛をしろと言うフラグが立った気がした彼女は遠い目をするしかなかった。