□ ∞戯言∞
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重なりあった
いくつもの
心地よい声と
神聖なる響き


黒い雲の隙間から
七色の光がさして
あらゆる罪を
打ち消してくれる

深くかぶった
白い布の下から
透明な滴がこぼれ
あらゆる罪を
洗い流してくれる


いろとりどりの
ステンドグラスは
まばゆい音を反射して

こうべを垂れた
神々しい横顔は
すべての罪をゆるし

並べられたパイプは
優しく厳しい
母なる音色を奏でる

 

両手を高くかかげよう

水のせせらぎを聴こう

変化を受け入れよう

草花の息吹きを愛でよう

風の囁きを肌で感じよう


たゆまずに繰り返す
進化と退化の愚かさは
輪廻のごとき生命の回帰

 
 
争い奪い合い
憎しみと悲鳴と絶望

祈りを込めて
捧げられる歌声

何者も拒まれぬ
赦しと慈愛の歌声


すべての者に平等な
青空に響き渡る鐘の音


いついかなるときも
変わらずに流れる慈しみ

いついかなるときも

 
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