テニプリ

□不思議な彼女
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「幸村精市さん」




「何…?」







「実は魔王で今は部長として君臨して来るべき時を待ってるという噂は本当ですか?」


俺の前に立ち、真面目に質問する少女。


「柳ー、この子誰?というか何者なんだい?」


「マオウはレンジを召喚した」



「すまない幸村。…俺には対処が出来ない」


「レンジはマオウへの助言を断った」


「…………」


「…………」


俺は泣きたくなった。




――――――――――




――――――――




―――――



――


「あれが君との初会話だったね」


「そんなこともあったね」

「あの時は驚いたよ」



「えへへ、今じゃ私も立派な魔王様のしも「彼女って言おうか?」



「彼女兼しもべですね、分かります」



「…本当に分かってる?」


「もちろんですよ魔王様」

わかってないよね?


「………はぁ」



「精市クン」

夕日を背景にし微笑む彼女。

「ん?」


うっすら頬が赤いのは夕日の所為じゃないんだろうね。

「魔王じゃなくても私は精市クンが好きよ」

…やっぱり呼び方なんてどうでも良いや。

俺は俺を慕ってくれる彼女が好きなのだから。


「俺も、好きだよ」







議な彼女








(記念に、契約しますか?)
(え?)
(嘘よ。手繋いで良い?)
(それならいいよ)






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