□文4
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最初は見目の良い子だと思った。
正直に言えば少しきつめの凛とした涼やかな少女はもろにストライクゾーンで、だからこそ彼女には近付かない様にしていたのだ。
何故なら少女は上司の姪っ子なのである。
ただでさえ日頃どやされてばかりだと言うのに、姪っ子に手を出そうものなら何を言われるか解らない。
だから極力なんとも無い顔をして、避けてると思われない程度には接触して。
そうやって必死で普通の距離を保っていたと言うのに−人の気も知らないで。

「…なんでそんなに無防備かなぁ……」

足立が余り自炊が得意で無いと世間話の中でもらしてしまった為、少女は家に来て今、晩御飯なんぞを作っていた。
それが制服の上にエプロンとまた何ともそそる姿をしているものだから、本当に参ってしまう。
慣れてるのか軽やかな包丁使い。
背中の半ばぐらいまである髪は今は邪魔にならないように一つに縛られている。
体のしなやかなライン。
細い腰。
すらりと伸びた足は生足なのか白くて綺麗だ。

「…蒼ちゃん」
「わ…っ」

堪らなくなって少女を背後から抱きすくめる。
首筋に唇を押し付けながら、エプロンの裾に手を入れて柔らかい胸を制服越しにまさぐった。

「ふ、や…っ足立さん…」
「…危機感無い君が悪い。独身の男の家に上がり込んだら、こうなる可能性、解るよね?」
「あ、ん…っ」

逃げる様にキッチンに前屈みになった少女の制服の裾から、素肌が覗いた。
エプロンを解いて制服を捲くり上げると、可愛らしい下着が現れる。
背骨から肌を舐め上げて下着を上にずらすと、ぷるんと弾力のある膨らみが顔を出した。

「エロい体つきしてるよね…今時の子ってみんなこんなに発育良いの?」
「し、らな……ふあ…あ…」
「結構あるなぁ」

胸を両手でやわやわ揉む。
少女は真っ赤な顔でふるふると震えていた。
そんな態度がまた男を煽るのだが、しかし純情そうな少女にそんな事を言っても通じないだろう。

「気持ち良い?乳首、こんなに固くして」
「や…っ言わないで…んっ」

指で引っ張ったり引っ掻いたりすると少女は甘い吐息を吐き出す。
真っ赤になったままの首筋に噛み付きながら、片手をするりとスカートの中の白い足に這わせた。
腿を撫でながら手を上昇させるとやがて下着に辿り着き、指の腹で陰部を擦る。
すると今までよりも大きく体が跳ねた。

「ん…っや、やだ…そこ、触らな、で…っ」
「気持ち良いでしょ?濡れてるもんねぇ」
「あ、あう…っ…て無い…っ」
「嘘つき。……ほら」

下着の中に手を入れて襞を掻き分けると、熱い肉がぬるりと濡れている。
それを絡めながら中に指を埋め、わざと音が鳴る様に激しくそこを掻き回した。

「痛…っやあ…っや、や…痛い…っんっんっんーっ」
「チュクチュク、やらしい音聞こえるよね?こんなに濡らして期待してるの?はしたない子だ」
「う、うー……」
「え…」

どきりとする。
微か漏れる鳴咽に顔を覗き込むと、少女が震えて大粒の涙をぽろぽろと零していた。
それは快感の涙では無いと、堪える様な切ない表情で気付く。
途端にどうしたら良いか解らなくなって指を引き抜くと、少女はぺたんとその場にしゃがみ込んでしまった。

「ごめ…ごめんなさい…」
「…なんで君が謝るの…?」
「足立さんと、なら…し、したいです……け、けど初めてで…わ、わかんなくて……あ、足立さんが恐く思えて…ひっく…」

ぎゅうっとスカートを握る手も震えていて、その姿は酷く痛々しい。
純情な少女が初めてなのは察せた筈だ。
なのに意地悪くしてしまった。
初めての体験に戸惑う少女をもっと気遣ってやれば良かったと自責の念を感じる。

「ごめんね、怖い思いさせて。…優しくするから…良い…?」
「……はい」

控え目に頷いた少女を抱き上げ、布団まで運ぶ。
こんなに細くて軽い体を乱暴に扱ってたのかと酷く後悔した。

「…脱がせるよ?」
「………はい」

布団の上に寝そべらせた少女の服をゆっくり脱がせていく。
下着までとりさると少女の裸体が晒され、その美しさにしばし息を飲んだ。

「…足立さん……?」
「あ、ご、ごめん…あんまり、綺麗だから…」
「そ、そんな事……」

恥じらう少女が可愛くてまたがっつきそうになったが、何とか堪えて自分も衣服を脱ぎ捨てる。
これでお互い様だと言えば、少女は少しだけ笑った。

「…足、立ててくれる?」
「は、はい…」

少女は頷いて恥じらいながら両足を立てる。
それを少し開かせて、表になった陰部をれろっと舐めた。

「ひゃ…っあ、な、そんな、とこ…っ」
「解さないとね?」
「あ、んう…っは、あ…っ」

陰部の凹凸をたっぷりと舐め上げ、穴の中に舌を差し込む。
とろりと出てくる液を吸い上げ、指と舌でゆるゆると慣らしていく。

「あうぅ…は…は…ん、あ…」
「…そろそろ良いかな」

とろんとして来た少女の頬を撫でてから、自分のものを取り出し、手早くゴムをつける。
少女の肢体や声で既に立ち上がってる自身にはただ苦笑するしかない。
まるで十代の学生の様だ。

「しがみついて良いからね」
「…はい」
「いくよ…?」
「あ…う…っくうぅ…っ」

ずぐっと狭い入口に熱を埋めていく。
しがみついてくる少女は痛みに体が強張り、ぶるぶると震えていた。
それを解させる為に唇を重ねて舌を絡めてやると、次第に体の力が抜け、ずるりと奥まで収める事に成功する。

「んむ…ん、あ…っ足立さん…っ中、いる、の…?」
「いるよ。ほら」
「んあ…っ」

腰を揺すり中を擦ると、ひくりと内壁が絡み付いてくる。
少女がぎゅうっと必死にしがみついてくるから、その背を抱き返しながら抜き差しを開始した。

「や…っあ…っあ、ん…っあ…っは…っはう…っ中…っあ…っ擦って、る…っ」
「うん…は…そうだよ…ふ…ほら、此処…解る…?」
「あ、足立さんがいるよぉ……っ」

下腹部を軽く押してやると中でより熱が密着する。
少女は恥ずかそうに、しかし何処か嬉しそうにこちらを見遣って来た。

「足立さ…っあ、あ…す、好き…好き、なんです…」
「うん……僕も…」

段々激しく突き上げながら、乱れる少女をぎゅっと掻き抱く。
今思えば一目惚れ、だったのかも知れない。
その美しさに目を奪われて気付けば目で追っていて。
美しい少女は外見に似合わず男前な部分があるかと思いきや、世話焼きだったり外見を褒めると恥じらって俯いてしまったりと酷く可愛らしい部分もあって。
近付きすぎ無い様にしてたと思っていたが、自分から話しかけに行ったりもしていた。

「…好きだよ……」
「へへ……嬉し……あ、んあ…っあ…っ」
「く…イきそ…っ」
「あ、あ、あ…っふや…っあ、なんか…っあ、あ…っや、駄目…っあ…っ」
「くあ…っ」
「あ、あああ…っ」

少女は絶頂に達したのかびくびくと痙攣して悲鳴を上げる。
自身も達した為引き抜くと、そこはぐしょぐしょに濡れて酷く淫らだった。

「はぁ…気持ち、良かった…?」
「は、はい…あの…ちょっと痛かったけど…す、凄く、き、気持ち良かった…です」
「そっか」

優しく笑いかけて軽く唇を重ねる。
そうすると花の様に笑うから、心がほわりと温かくなった。

「順序逆になっちゃったけど……ちゃんというね」

僕の彼女になってくれますか?
そう囁くと、少女は満面の可愛らしい笑顔で嬉しそうに大きく頷いた。




−−−−−


霜野真利さまへ。
足♀女主。


普段は後天的♀主なのですが今回は先天的♀主にしてみました(^^)
しかし♀主だとエロが書きたくなります…がっつり裏になってしまいましたが良かったのかなと若干不安(;´ω`)
どうぞ貰ってやって頂けると有難いです☆

この度はリク有難うございましたー!

蛇足ですが♀主は蒼と書いて『あおい』と読みます。


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