今日の兄さん(2014年)

□12月8日
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「兄さんの中は、こんなに気持ちいいよものだっんだね」
「あっ…動く、なぁっ、ああっ」
食い千切らんばかりにアルフォンスを咥えているそこは、熱く柔らかい襞が絡み付いてくる。
「あっ、ひぃっ、ああっ!」
ゆるゆると、エドワードの官能を煽るようにして動いていた灼熱の楔は、欲の根源となる膨らみを的確に突いていた。
「あぁぅ…も、やっ…」
小さな穴から蜜を溢している華芯は、アルフォンスの大きな手が擦るたび、ひくひくと可愛らしく震える。いやらしいニチャニチャという耳を塞ぎたくなるような粘液の音が、エドワードの鼓膜を刺激した。
「アルっ、あっ、イク…イッちゃう、あっ、ひっ、ああんっ」
「もう少し…まだダメだよ…」
「はあぁんっ、は、ああっ、やぁっ、アル、アルぅ!」
「気持ちいいでしょ?」
シーツを握りしめていた手を離させて、アルフォンスの体へ導いた。
「兄さん…」
「ああっ!」
しっかりと抱き合うようにすれば、みっしりとエドワードの中にいた熱棍も、欲液を溢しながら暴れる。
「可愛い、兄さん」
「ああっ、あんっ、あぁん」
「一緒に、イこうね」
「ああっ!」
次の瞬間、エドワードは激しく揺さぶられて、身も世もなく喘がされ嬌声を上げていた。


「すげー…クセになりそう」
「僕も…」
まだ息が荒い兄の額に口付けする。
男同士、というのはまだしも、兄弟でという背徳の味は、今迄味わったことのない快感をエドワードとアルフォンスにもたらした。
興味本位でつい、という感じで致してしまったが、後悔するどころか満足感しかない。
「ヤバイな…」
「僕、もう兄さんとじゃないとダメになりそうだよ」
「んー、まあいいんじゃね?オレ、おまえのこと好きだし」
「僕だって、兄さんのこと好きだよ」
そう言って、艶やかな唇に重ねれば、薄く開いてアルフォンスの舌を受け入れてくれる。
「もう一回、しようぜ、アル」
兄とは思えぬ妖艶な笑みで誘われて、アルフォンスはようやく自分が禁忌に踏み込んでしまったことを自覚した。


終わり。

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