宝物殿

□お菓子なキノコと僕等のキノコ
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兄さんがリビングのソファーに体育座りになりコリコリと駄菓子を頬張っている

もう季節は秋だと言うのに半袖半ズボンという軽装だ。
兄さんが半ズボンの下に履いてるのはトランクスなのだけど同じ面積の、同じ形態の布を重ね着する意味はあまり無いとボクサーパンツ派のボクは思う。
体育座りなんてすると…
……チラ見えするんですけど?


真珠の様な白い歯が『キノコの森』のチョコ部分をこそげ取る。
チョコは室温で柔くなったのか少しの柔軟性を持ったままクッキーで出来た柄(え)から静かに剥がれた。
柄には取れきれなかったチョコが少し…

兄さんの唇が優しくクッキーの柄を嬲り、赤い舌がチョロチョロと蠢き、チョコを舐めとる。
どうやらクッキーの柄からチョコを完全に取ってしまおうとしているようだ。

チョコを大体取り切ったのか兄さんは指で摘んだソレを窄めた唇で上下にしごいてフィニッシュを決めた。

兄さんは、兄さんの唾液で濡れたクッキー地に可愛い八重歯で カシリ
…と歯を立てた。

今度は子リスのようにコリコリコリと細かく齧っていく。
その姿はまんま小動物。



そんな姿を見つめる目が段々うろんになっていく…

…兄さん、食べ物をもてあそんぢゃぁ…いけません。
悪さをした兄さんには罰を与えないと…ね?


「ん?なんだアル欲しいのか?」
じっと見ていたことに気付いた兄は体育座りのまま駄菓子の箱を差し出す。

「うん、じゃあ…イタダキマス」

トランクスにしろ半ズボンにしろ、脱がさなくてもヤレルのは良いコトだ…


そして兄さんはズボンの隙間からキノコの森にした事と同じ無体を弟に致されるので有りました。


おわり。


私10/8、椿様10/9に事故りました。奇遇だねって、二人で親近感わきました。
そんな中での執筆、ありがとうございました!愛してますよ〜!(笑)

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