負けないぞ!祭り

□金と赤
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カフェ兄弟。



 
 兄さんの可愛い口に含まれた僕の陰茎は、その唇に対して醜悪すぎる、僕の欲そのままの塊だった。
「んんっ…アル…キモチ、いい?」
「う、んっ…いいよ、兄さん…すごくイイ…」
 愛しげに、舌先で先端をつついたり、裏筋に沿って舐めてみたり、うっとりした表情で口淫している。兄さんから滴る唾液が、僕のグロテスクなくらい赤黒いモノを、ぬめらせ光らせる。痛いくらいに勃ったソレを、兄さんの高度なテクニックで愛撫されるのは、正直苦しい。すぐにイッてしまいそうになる。悔しいから、ギリギリまで頑張るけど。
「んん…っ…はっ…なんか…オ、レ、のが、もたなそう…」
「舐めてるだけで、感じちゃってるの?淫乱」
 そう言ってやると、兄さんは本当にキレイに笑うんだ。そしてその顔に、僕もヤられてしまう。
 嚢が暖かい口腔を出たり入ったりして、舌で軽く押されると、先走りの量が多くなったのを意識した。
「アルの…熱いの、いっぱい出てきた…もう、限界?」
「兄さんこそ。触ってもいないのに、ダラダラ出てるよ。いやらしいね」
「いやらしいこと、してるんだもん。当たり前だろ?」
 話しながらも、僕の欲棒を擦る手は止まらない。唾液と欲液で、クチュクチュと音がして、凝視している兄さんのほうが喉を鳴らした。
「ふふ…兄さん、欲しいの?」
 そう言って、熱で潤んだキレイな金色の瞳をじっと見る。
「うん…挿れて?」
 案の定、兄さんは僕に見られてるだけで、限界になったようだ。
 座って後ろに手をついた兄さんが開いた脚の奥の、ひくつく真っ赤な蕾を見て、僕の視界は金と赤に支配された。


end

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