青と金のキセキ

□熱帯夜
2ページ/3ページ

「っ…!」
 自身を、熱い口内に含まれたアルフォンスは耐えきれず呻く。
 目を細めうっとりとアルフォンスのそれをしゃぶる兄は、抱いている時とはまた違った淫らな表情だ。我慢できないらしく、自身のバスローブの裾からも左手を入れて動かしている。
「…っ、はぁ…アル…」
 零れる唾液が唇から顎を伝って流れていた。
「どう、したの?終わり?」
 隠せない欲を孕んだ声は、うっすらと掠れる。
「アルの、これ…スゲえ…デカくて熱くて、固くて…先っぽがヌルヌルで…」
「兄さんが欲しいからだよ」
 柔らかい舌で、先端の窪みをペロリと舐められた。
「っ、兄さん…!」
「ん…っ…」
 このまま続けられては、早速兄の口に放ってしまうだろう。それもまた、いいが。
「兄さん、ごめん、ちょっと離して」
 訝しげな顔をしながら、アルフォンスを解放した。不満そうな表情に、煽られてしまう。
「ベッド、乗って? 一緒に、気持ちよくなろ?」
 バスローブを見せつけるように脱ぎながら言った。
 アルフォンスの意を察したのか、エドワードは導かれるままに、横たわるアルフォンスの胸元に跨がった。尻を弟の顔向けて、自分の秘部を丸見えにさせ、アルフォンスの息を感じて震える。
「ふふっ…今日の兄さんは、すごくステキだよ」
 エドワードの反り返っている華芯をそっと握る。張りつめた肉は、アルフォンスに優るとも劣らぬほど熱く、先端からふつふつと垂らす液でいやらしく光っている。
「んんっ…あっ…」
「兄さんも、頑張ってね」
 アルフォンスのものをぬめる指で掴み、吸い付いたり舌を這わしたり、なかなか忙しくしている。
 アルフォンスは、エドワードの華芯を愛撫しながら、後孔に舌を這わせる。片手で尻肉を拡げるようにして、内部に舌先を潜らせて襞を舐めていく。息をしているようにヒクヒクとしてくると、指を差し入れていく。
 エドワードの内股に力が入った。
「そんなに、力入れないで。兄さんが痛くないように、準備してるだけなんだから」
 指先で探り当てた、エドワードの弱い箇所を擽る。
「ああっ…あっ、あ…」
 堪らずに、アルフォンスのものを離した。声に伴って、腰が揺れる。
「ああ…早いね…もうこんなに解れてきたよ」
「あ、アル…っ…」
 欲情した体は、全身から汗が流れている。
「あ、ああっ、熱、い…っ」
 エドワードから溢れた先走りの滴が、アルフォンスの胸にポタポタと垂れた。
「…やーらし、兄さん…」
「ああっ!」
 二本入った指でソコを拡げられて、息が詰まる」
「ああ…解れてきたよ、兄さん。これなら、大丈夫だから…いいよ」
 上に乗っているエドワードの体を、反転させて顔を見た。
 泣きそうな、笑っているような、とてつもなく淫らな顔に、アルフォンスの体がカッと熱くなる。ドクンと脈打った自身は、更に大きくなったような気がした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ