駄文
□言い間違いにはご注意!
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そう、ここはゼルガディスの部屋。
アメリアは図書館で借りてきた本をゼルガディスの部屋で読んでいた。
「ゼルガディスさんも読書してるから、一緒に読書しようかなって♪」
「…………。」
これが読書しているように見えるか!とゼルガディスは心の中でツッコミを入れる。
古文書の解読はアメリアにとって読書と変わりないものとゼルガディスは溜め息。
「それよりだ。明日朝から神殿に向かうとリナが言っていたが大丈夫なのか?」
「何がです?」
きょとんとするアメリア。
わざとか?わざとしているのか?などと、つらつら考えてしまう自分のツッコミの反応の良さにそろそろ不安を抱く。
「…もう時間も遅い。そろそろ寝ないと明日起きれないぞ。」
「えーっ、これからいいとこなのにー。」
まだ半分も読んでいない本にうなだれ、ぷうっと頬を膨らませるアメリア。
そんなアメリアを見てゼルガディスは古文書を閉じ、腰を上げる。うなだれているアメリアの顔の横に手をつき、顔を覗き込む。
「…ゼルガディスさん?」
近づいてきたゼルガディスを不思議そうにアメリアは見つめた。
無防備。
ここまで無防備という言葉が当てはまる奴はいないとゼルガディスはある意味感心する。
「どうしたんですか?」
「いや、気にするな。」
アメリアはうなだれていた体を起こし、今だに不思議そうにゼルガディスを見つめる。