駄文
□PRESENT FOR YOU
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アメリアは自室に戻ると即座に棚を開け、編みかけのマフラーを取り出した。
「急いで仕上げないと…。ゼルガディスさんに気付かれちゃうわ!」
アメリアはゼルガディスを思い、黙々とマフラーを編み出した。
その頃、ゼルガディスは自室で古文書に目を通していた。
(アメリアの奴…、俺に何を隠してるんだ?リナ達には言えて俺には言えない事か?…くそっ、胸糞悪い。)
ゼルガディスは気になり解読に集中出来ず、古文書を閉じた。
不意にアメリアの自室での会話を思い出した。
『な、何も作ってませんよ!』
(…何かを作っている?男に渡すのか?)
脳裏で悪い方へと考えてしまい、自分ではない男を想って何かを作っているアメリアを思うといてもたってもいられなかった。
ゼルガディスの足は自然とアメリアの自室へと向かった。