駄文
□PRESENT FOR YOU
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下へ降りると、リナ達のテーブルへ移動する。
リナの隣の席に座ると、必然的にゼルガディスと向かい合わせになった。
もう12月。
街はクリスマスシーズン一色。キラキラとイルミネーションが幻想的で、街を彩っていた。
「12月になってから冷え込みが異常よね〜。」
「リナは寒がりだからなぁ、冬は堪えるだろ。」
リナとガウリイも話しているように、今年の冬期は異常に冷える。アメリアはそれを知り、早く作ってそれを渡したかった。
アメリアがスープを飲んでいると、横からつんつんっとリナに突かれた。リナの方を向くと、リナは小声で話し始めた。
「…あんたゼルを怒らせたでしょ?」
「へ?」
アメリアの不思議そうな顔を見て、リナは額に手をあてた。
「あんたを呼びに行ってからずっとああなのよ。」
アメリアはふとゼルガディスに目を移すと、ゼルガディスは不機嫌大爆発のオーラを放っていた。
「ね?さっきまでは普通だったのにあんたを呼びに行ってからずっとあの調子なのよ。」
「でも心当たりありませんし…。」
「あんたがあれ作ってるの見たんじゃないの?」
「えぇぇえっ!?」
アメリアは驚きを隠せず、勢い良く席を立つ。と拍子にガタン、と椅子が倒れた。
もちろん皆の注目になるわけで…。ゼルガディスも目を移すが一瞬のものだった。
アメリアは慌てて椅子を戻し、席に着くとまたもリナと小声で話し始める。