駄文
□愛しのアメリアちゃん
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「ゼルガディスさん…?」
アメリアはきょとんとした顔をし、不思議そうにゼルガディスを見つめる。
「貴様何をしている。…そいつから手を離せ。」
腰にさしている剣を抜き、構えると殺気を飛ばすゼルガディスにギョッとし、駆け寄るアメリア。
「ちちちちがうんですゼルガディスさん!これはパレードのお芝居なんです!」
アメリアがゼルガディスに駆け寄った時にテントに入ったリナ達。
パレード?アメリアが?
「パレードは大道芸の人達がするんでしょ?なんでアメリアが…。」
「姫役をする団員が体調を崩してしまって、困っていたところをアメリアさんが代わりに出てくれると言ってくれたんです。あの、失礼ですがあなた達は…?」
「こいつの仲間だ。」
即答するとゼルガディスは剣をしまう。
どこと無しか、右端の木箱の陰にいる団員が安心した顔をした。
「そうでしたか、あっ!もうそろそろパレードが始まります!アメリアさん、準備お願いします!」
「あ、はい!わかりました。」
アメリアはゼルガディスのもとを離れ、団員と共に準備に差し掛かる。
「アメリア。」
ふと呼ばれた方へ振り向く。
「俺達は先に宿へ戻る。終わったらすぐ戻れ。」
「…、はい!」
嬉しそうに微笑むアメリア。背を向け、準備に取り掛かるアメリアを見るなり、リナ達はテントを後にした。