駄文
□RAIN
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「私…、まだ謝ってないです…。」
怠そうな身体を半身起こし、アメリアは見つめていた。
ゼルガディスはベッドに腰掛け、聞こえないフリをするとアメリアに毛布をバサリとかける。
「拗らせるぞ。」
渋々と口元まで毛布を被ると、目を細める。
「ゼルガディスさん…、ごめんなさい…。私、ゼルガディスさん傷つけちゃって…。…一緒にいたかったんです…。」
アメリアの言葉は徐々に小さくなる。
そんなアメリアの仕草はゼルガディスには反則だった。
「わかった、わかったから…そんな顔をするな。」
ゼルガディスは少し頬を染め、アメリアの髪を撫でると、アメリアは心地良さそうに微笑む。
「さっきみたいに一緒に寝てくれないんですか?」
ゼルガディスはベッドから落ちそうになるが体制を整える。
「…お前ι気付いてたのか…。」
アメリアは小悪魔的な笑みをすると、はいっ、と中に入れと言わんばかりに毛布をめくる。
こいつには頭が上がらないと観念し、ゼルガディスは再び毛布の中へ入るる。
たわいもない会話をし、二人は自分の居場所を感じる夜になった。
-END-