駄文
□RAIN
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「ん…、いつの間にか寝てしまったか…。」
先程までの大雨とは打って変わって、しとしとと降る雨音に目を覚まし、自分の下にいるアメリアを見る。
熱は引き、すやすやと眠っている。
心配かけやがって…と息をつくと、アメリアの服を整える。
「……ぅ…ん…。」
「…起きたか。」
「ゼルガディスさん…あれ?私…」
「熱を出して倒れたんだ。」
「そう…だったんですか…。」
二人の間には、気まずい空気が流れていた。
先に切り出したのはゼルガディスだった。
「その、さっきは怖がらせて悪かった…。俺は一階のソファで寝るからゆっくり休め。」
ゼルガディスは身体を起こし、ベッドから下りると服を纏い部屋を後にしようとしたが、小さな手がそれを許さなかった。