駄文
□RAIN
5ページ/9ページ
部屋に戻ると、明かりはつけられていなかった。少女の姿を探すが見当たらない。
ふと脱衣所に目を向けると明かりがついていた。
まだ風呂に入っているのか…とドアを開けると、そこには濡れたままのアメリアが倒れていた。
「アメリア!おいっ!」
アメリアを抱き抱え、頬を叩くが返事はない。額に手をあてると直に熱が伝わる。
「阿呆。…これは不可抗力だからな。」
ゼルガディスはアメリアの服を脱がし、設備されていた服を着せるとベッドへ運んだ。
「しっかりしろ、アメリア。」
暖かくさせているが熱は下がらず、苦しそうにするアメリア。
「ゼル…ディ…さ…」
寝言で呼んだのだろう、弱々しく伸びた手がゼルガディスの服を握る。
ゼルガディスは立ち上がり、上半身だけ服を脱ぐと、アメリアの上半身も脱がし、アメリアに覆いかぶさった。
「…俺の肌で熱が吸えるかわからんが…。」
ゼルガディスはアメリアを抱きしめたまま、いつの間にか眠ってしまった。