駄文
□伝わる想い ゼル×アメ
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一いつからこんなに想うようになってしまったんだろう…。何かと構ってしまう。離れられない。
相手は一国の王女、相手はいくらでもいるはずだ。俺なんかが近寄れる女じゃない。
だから距離を置いた。一
リナ達と別れた後、ゼルガディスは約束通りアメリアとセイルーンに来ていた。
セイルーンは書物を探すのにはもってこいの場所で、ゼルガディスは1ヶ月間、寺院に通っていた。
「ゼルガディスさん、お茶入れましたから少し休憩しましょう?」
「…そこに置いといてくれ。」
素っ気ない言葉にアメリアは溜息をつくと、持ってきた物をテーブルに置く。
ゼルガディスに視線を向けるが集中しているのか視線は交わらない。
アメリアは視線を窓に向けると窓辺に移動し、ちょこんと奥域に座り、外を眺めていた。
視線が向けられていないと確信すると、外を眺めているアメリアに視線を移す。
「あっ!!」
突然の大声にゼルガディスはビクリと反応する。
「どうした!」
アメリアに駆け寄ると、アメリアはゼルガディスのマントをくいっと引っ張り港を指差す。
「あそこ!リナさんとガウリィさんがいる!行きましょうゼルガディスさん!」
「お、おい…っ!」
アメリアはゼルガディスの手を取り、港へ向かった。