だらだら駄文棚

□あおぞら
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※※この小説は、あなたの妄想力をフル活用してお楽しみ下さい(笑)※※



「いい天気だなぁ」
澄み切った空を見上げて、中居はぼんやりと思った。
「上の空、だね。」
そんな中居の耳元で吾郎が囁く。
「そんなことねぇよ。」
不意に現実に引き戻されて、中居は体の熱さを実感する。
「誘ったのは、中居くんの方だよ?」
言って、吾郎は呆れたように溜息をついた。
「…そうだけど。」
「もしかして後悔してるとか?」
「そんなことっ…」
「じゃあ、いいんだけどさ。」
繰り返される小刻みなリズムに、中居の息があがる。
「吾郎…も、ダメ。」
中居の額にうっすらと汗が浮かぶ。
「まだまだ、これからだよ?」
表情を変えずに、吾郎が答える。
「ばっか、もう保たねーよ。」
「だらしないなぁ、中居くんは。」
吾郎の口元に不敵な笑みが浮かぶ。
「何でお前はそんな平気なんだよ?」
中居の息使いが荒くなってくるのが分かる。
頬が紅潮し、目は潤んでいるようにさえ見える。
苦しげな息の下から搾り出される声がとても扇情的だ。
「ちょっ、待って。もっとゆっくり…」
中居の指が、吾郎の肩口をぎゅっと掴む。
強く握り締められて、白くなっている指先を優しく開かせる。
「…こういうコトはさっさと終わらせた方が早く楽になれると思うけど?」
「そんなこと言ったって、も、これ以上は無理…。」
「ん〜…」
中居の哀願に吾郎は再び思考をめぐらせる。
「じゃ、これならいい?」
「うわっ、何する…んっ」
吾郎は中居の後ろに回ると、先程より速いリズムで動き始めた。
吾郎に突き動かされて、中居の呼吸が浅く激しさを増す。
「はぁ、はぁ、はっ、んっ…」
「中居くん、ゆっくり、ちゃんと呼吸しなよ。」
「ん、分かってる…けどっ、ぅんっ」
のけぞるような姿勢になって、中居の首筋が吾郎の目の前に露わになる。
日に焼けていない鎖骨のラインが綺麗だなと吾郎は思う。
「僕もそろそろ限界かも…このまま最後までイクよ。」
「ん。」
このまま最後まで、一緒に。
最後はもう、お互いの息づかいしか聞こえなくなっていて
感じるのは、吾郎の意外と温かい手の感触
そして、約束どおり、二人で一緒に―――




「痛って〜」
腰を押さえ、ぶつぶつ言いながら中居が楽屋に入って来た。
「どうしたの?」
その様子を見て剛が声を掛ける。
「どうしたもこうしたも、コイツがムチャするからだよ。」
「僕はそんなに酷くはしてないけど?」
中居の後ろから吾郎が顔を出す。
「嘘つけ。俺がもうダメだっつてんのに無理に最後までいったんじゃん。」
「あんな中途半端でやめたら、後味悪いでしょ?」
「っつーか、お前優しくないよな〜」

二人の会話に一向に話が見えない剛が訊ねた。
「…ねぇ、二人で何やったの?」
『マラソンの練習』

「中居くんにはもう少し持久力が必要だね。」
「お前だってバテバテだったじゃね〜か。」
「中居くんの背中を押さなければ楽勝だったんだけどね。」



…二人で罰ゲームの前にはこんな練習風景があったのでは?(笑)バテバテの中居さんの背中をを吾郎ちゃんが押しながら走ってゴールした、という話でした〜。

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