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□月と星と太陽と〔突然の出来事〕
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と、そのとき、
少女「そこのアンタ、伏せなさい!」
言われるがまま伏せる。すると、直後に頭上に炎が通った。
また化物は炎に包まれた。
少年「…とっくに逃げたもんだと思ってた」
(スッ)
と、少女は銃を構えた。

少年「えっ!ちょっと、それ本物!?」
そんな彼の声もお構い無しに、少女は化物に銃で乱射した。
そして、弾の何発かは見事にヒットし、化物が倒れたらよかったのに…。
少年「って、願望じゃねぇかァ!」
少女「ごめん、弾切れしてるの忘れてたぁー♪」
少年「!」
少女「あ、化物来ちゃった」
二人「いやああああ!」


で、小夜の方はというと…
美由「あ、小夜!…ここは?…っていうか、あたし今まで何してたっけ…?」
小夜「美由、何ともないの?」
美由「…何だか思い出せない……えーっと……………あ…!あたし、そういえば!」
(いやああああ!)
…!二人の声だ!!
美由「そうだった!何か変なのがっ!!!小夜、早く逃げよう!!」
…でも………
小夜「でも………うち気になるから、美由先行ってて…」
美由「ハァ?何言ってんの?!とにかくあいつはやばいって!」
…なぜか行かなきゃいけない気がする
小夜「ごめん、美由、うち行くから!」
美由「ちょ、小夜ー?!すぐ戻ってきてよー!!」


小夜は夢中で二人のもとへと走っていた。
…行かなきゃ
そこで何をしようとかそんなことはもう考えていなかった。そして、とうとうその現場へと立った。
小夜はとっさに化物のもとへと手をかざした。
小夜「…え!?」
まぁ、なんということでしょう。化物は跡形もなく消えてしまいました。
小夜「…はい?」
少女「うそ……!?」
↑うそじゃないよホントだよ
少女「……まさか、本物なの!?」
少女は小夜のもとに歩み寄る。
少女「あなたを待っていたわ!」
…は?
少女「その光のアビリティは悪しきものを浄化するもの…。今のはまさしくそれだわ!つまりあなたは、私が求めていた…」
小夜「あ、あの言ってる意味がよく分からないんですけど…」
何を言っているんだろう、この人は。
少年「とりあえず、普通の人間じゃねぇってことじゃねぇの?」
小夜「…なんかムカつく」
少女「まぁ、意味なんて無理に分からなくてもいいのよ。あ、そろそろ“少女”って名称も嫌になってきたし、名前教えるわね?私はサン・キララ。キララでいいわよ。助けてくれてありがとう。で、アンタは?」
小夜「あっ、うちは望月…小夜っていいます」
キララ「サ、ヨ?じゃあサヨ、お願いなんだけど…」
(ピカッ!)
いきなりまばゆい光が3人を包んだ。
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